仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

才能の無駄遣いと投げ銭可能性。

クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(1):「音の同人だった」――「初音ミク」生んだクリプトンの軌跡 (1/2) - ITmedia ニュース
クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(2):「初音ミク」ができるまで (1/2) - ITmedia ニュース
クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(3):初音ミクが開く“創造の扉” (1/2) - ITmedia ニュース
クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(4) 最終回:JASRACモデルの限界を超えて――「初音ミク」という“創作の実験” (1/3) - ITmedia ニュース
IT戦士タンによるクリプトン社長へのインタビュー。
嫌儲の批判封殺な流れですけれど、最後の方。
ミク楽曲がJASRAC管理楽曲になってエライことになった、という事例を踏まえて、

 「JASRACはありがとうを届けない」――伊藤社長は言う。JASRACを含む音楽著作権の仕組みは、対価を稼ぐためのプロ作品が前提で、ユーザーがアーティストに届けられるのはお金だけ。支払った著作権料は、JASRAC、音楽出版社、事務所とたくさんの“中間搾取”を経てやっとアーティストに渡る。
画像 JASRAC信託時に必要な「公表実績」

 この複雑な音楽著作権ビジネスの仕組みは、マス向けCD販売を前提にした楽曲には、必要だったかもしれない。しかし1人でPC 1台で作った曲――バーチャルインストゥルメントで作曲し、「初音ミク」で歌い、ネットのファンたちが自発的にプロモーションした個人製作の楽曲をここに載せようとすると、矛盾が吹き上がる。

 「JASRACは『音楽を作ることができる人は、特別な才能を持ったごく少数』という前提に立っている」と伊藤社長は話す。実際、JASRACに信託するには「直近1年以内に定員500人以上のコンサートで使われている」「大手メーカーが作った全国販売のCDで使われている」などといった公表実績の基準を満たす必要がある。「“超特定少数”対“多”の関係でやってきた形態で、“多”対“多”――全員が作り、全員が評価するという今の仕組みに合っていない」

 この矛盾の背景に、CGM(Consumer Generated Media)時代の到来という大きな変化があると伊藤社長はみている。「著作権の仕組みは、CGMを前提にしていない。急にそういうのが来たからみんな、泡を食ってる」

というお話なのですが、じゃあどう無駄遣いされてる才能に報いるかというと...

クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(4) 最終回:JASRACモデルの限界を超えて――「初音ミク」という“創作の実験” (2/3) - ITmedia ニュース

 評価をお金に代えて届けられる仕組みも検討していきたいという。具体的な実装は未定だが、お気に入りの作家に直接“寄付”できるような機能があれば、創作資金も援助できる。事務所も音楽出版社もJASRACも挟まらないから“中間搾取”も起きない。

こういうの、韓国ではわりと初期に実装されてるっぽいことを聞いた記憶。
聞いたのはオーマイニュースなんですが、オーマイとは別個に携帯電話を使った投げ銭機能てものが今世紀突入直後?くらいにはもうあったらしく、素晴らしいと思った記事に気軽に少額寄付が出来て、それが市民記者のモチベーションになっているという話でした。
たしか、記事1本の日本円数百万相当の投げ銭を集めた記事もあったはず。
決済は携帯料金請求とひっくるめだったかな。たしか。
ところで、オーマイ韓国はその後どうなってんだろうなぁ...色々激動ありそうっぽいですが。

それはさておき、
・才能の垂れ流しのままでいいのか
・でもJASRAC管理は合わない
て共通認識はある程度広がってきてはいる...だろう、ということで、投げ銭決済用の電子マネーサービスとか日本でも湧いてたりする模様。
ニコ動職人に電子マネーを寄付できる「billio投げ銭リンク」 - ITmedia ニュース
個人的には、アマゾンとか楽天とかヤフーとかネットでうだうだやってたら貯まるポイントを、作者に送金ボタンで移せるとラクなキモチ。
なんか投げ銭するためにクレカ入力ってちょっとダルいと思うのですよ。ハンパにあまりそうだし。
ポイントだと「金出した感」は少なく、でも「ちょといいことした感」はそれなりに出るようなキモチ。

ドワンゴはそのへんどう考えてるのかなー。移動電話契約の無料通話分みたいな投げ銭用枠がついてるさらにプレミアムつき有料会員設定とか、ってのも煩雑だし、あそこはそういうゴタゴタしたシステムは嫌いそうな気がする。
てかまあ、はてなのシステム利用でも出来ないこっちゃないんですけどね。はてなIDを埋めておいて、ポイント送信してもらう、みたいな。

=おまけ=
「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授 - ITmedia ニュース
その頃の著作権議論。
「誰がそれを作ったか」という部分を担保する「著作人格権」は大事ですけれど、それに付随してる「同一性保持権」がマズーということでいいのかなー。
デジタルコンテンツだと、改変した履歴データとかもてきとーに入れてく仕組みを作ることだって出来るわけで、もうちょいそのへんなんというか洗練された仕組みができないものかと。