仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「レディ・プレイヤー1」を見た(ネタバレあり)

なんかいまいち心惹かれないと思いつつ、よく考えたらUOのMUGEN鯖(街を除いてPK可能仕様)やらPSOやらSecond LifeやらFFXIやらやっていたので見に行きました。

…公式のネタバレっぷりにドン引きしつつ、一応貼っておく方向。

wwws.warnerbros.co.jp

■全体の印象としては、ファンタジー・コメディ。リアルが超格差社会でVRに没入して憂さ晴らし的な世界観ではあるけど、あんまり重きを置かれてないというか。

VR系のアバターorMMORPG的なサービス物映画としては、

押井守『アヴァロン』

アヴァロン [Blu-ray]

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・ 細井守『サマーウォーズ

サマーウォーズ

サマーウォーズ

 

 とか色々あるわけですが(ゲームに限定しなければ『マトリックス』とかも入ってくるし)、このへんの作品群を越えたひらめきがあるかと言えばそうでもないかもなぁという感じではありました。押井的な虚実がうんたらかんたらというより、人と人のつながりの話というか。オチも穏当というかなんというか路線だったし。

 

■レベルの概念があり、PKあり(エリア区分は一応あるの?)、死んだら全ロスト&経験値リセットのディアブロII仕様みたいだけど、Lv.99がカンストで基本無料、アイテム課金制なんかな。カンストまで持ってくのはゲームスキルがあればそんなに苦労しないタイプでないとそんなほいほい死ねないよなと思いました。

 しっかしMMORPG的なシステムだと「資産」て謎の感覚がプレイヤーに発生しちゃうので、死んだら全ロストはほんときっつい…

 UOのハードコアシャードはやってたけど、それなりに整備された後だったので、お金とか大事なアイテムは銀行や自分の家に置いておけば安全で、ロストするのは手持ちのアイテムと服だけだったんですよね。自宅でもPKに襲われてた初期UOの鬼仕様っぷりについてはロビンさんのマンガで一端伺えますが。

 ぶっちゃけ全ロストの仕様に耐えれるのは人類の0.5%以下じゃないかと思います。ほとんどの人はアバター社交ゲーとして使っていそう。

■VR「オアシス」を創設したハリデーのコミュ障演技は素晴らしかった。結局ハリデーが3つの鍵を解いてもらうことでなにをしたかったかが話の焦点なので、ここがおかしかったらなんだかなぁってなるところをきっちり仕上げてきた感。

 ハリデーの葬儀の写真で、横に花で作ったスタートレック宇宙艦隊のバッジとエンタープライズが作ってあって、SW民でなくトレキチという設定のあたり、個人的には非常に納得しました。同じSFオタでもなんかちょっと傾向違う印象ある。

■主人公がFF風アバターで、「ファイナル・ファンタジー」…「映画」…「ハワイ」…「記録的な大失敗」…「う、頭が…」…ってなった(´・ω・`)

■途中、オアシスのっとり企んでる業界第2位の会社が、オアシスのっとったらサービス内広告解禁するってプランのプレゼンしてて、「広告まみれのアバターサービス」…「Second Life」…「ユーザー体験の毀損」…「う、頭が…」…ってなった(´・ω・`)

まあSLが失敗したのは広告問題だけではないですが。人類には早すぎたんや…

■そろそろヒロイン枠のアバターの、中の人とリアルで会ったら、想定の斜め上な人物だったという話が見たい…

 MMORPG内魔性の女とか、わりとナチュラルにネカマだし、仮に本体が女性であっても承認欲求持て余し気味の主婦とか遠恋中女子とか、あるいはなんらかのヤバみが滲む人じゃないですか普通。ゲーム内カップルの組み合わせが、女は主婦&男は学生(特に理系)率、絶対高いってば!!

 SAOは1巻しか読んでないけど、そのへんでマジ納得いかない。美少女アバターの中の人がそのまんまとかないからね。

■結局アノラックはなんなのかというのがエニグマとして残るんだけど、そこはさらっと。

 

『アヴァロン』のアレがアレしてアレになってファアアアアッ!?てなる瞬間のような驚きはないですが、とりあえずウェルメイドのエンタメ映画ということで。ログイン周りとかの設定で、ちょっとそこはどうなのよというところがなくもないですが、細かいことを気にしてもしょうがない。

ところでイースターエッグが出てくる映画なので、なんか仕掛けでもあるのかとスタッフロール全部見たけど特になにもなかったですヨ…

 

モデルの一つかな?と思う UO創設については以下参照で。

ダンジョンズ&ドリーマーズ

ダンジョンズ&ドリーマーズ