仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

サードプレイスについてのエントリ色々(後で書く)

家(プライベート)でも、学校・会社(パブリック....というのともちょい違うな。ワークの場というか)でもない第三の場所「たまり場」ビジネスのお話。

デザインクリエイティブの情報サイト[JDN]ジャパンデザインネット
なんかこげな話らしいんだけど、レイ・オルデンバーグてシラネ...てきとにぐぐってみたところ、訳書出てこないのぅ。こういうの、好きな人結構いるんで訳書が出てこないのがいぶかしいけれど、とりあえずペーパーバック版。

The Great Good Place: Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangouts at the Heart of a Community

The Great Good Place: Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangouts at the Heart of a Community

まちかどウォッチング
日本で講演したことはあるぽい。
要するに、がちがち気味に稀によくなる「役割」(職位であるとか嫁であるとか)から離れて、ゆるーい「自分」でコミュニケーションとって一息つける「行きつけの店」とかそういう感じっぽい。
ハバ文脈はないぽ? 少なくとも参考文献には入ってそだけれど。
ややこし研:社会学*カフェ→それから vol.2記録【1】

 カフェということでいうと、レイ・オルデンバーグというアメリカの社会学者がカフェ論を書いている。オルデンバーグによると、カフェというのは第三の場所(the third place)であるという議論をしている。第一の場所は家庭、家族と過ごす場所です。第二の場所は労働の場所、仕事の場所、職場。今日、多くのアメリカ人は家庭と職場の往復だけで、2つの場所しか行き来しなくなった。けれども、人間にはもうひとつ、家庭でもない職場でもない、第三の純粋に社交的な場所が必要なんだ、と。そういう社交の場で自由な他者とのかかわりをもつことが他人を信頼するという態度を育むことになったりとか、自由な議論のトレーニングがおこなわれるとか、民主主義の基盤になる、という議論です※。

※R. Oldenburg, The Great Good Place, Marlowe & Company, 1997.

 これちょっと面白い言葉なのですが、今日の資料に引用しています。オルデンバーグは、第三の場所を「インフォーマル・パブリック・ライフ」の中心となる装置、というふうに定義しているんです。その第三の場所がカフェであったりタベルナであったりパブであったり、文化によってそれぞれ違っているんですが、いずれもインフォーマルなパブリック・ライフにかかわっている。インフォーマルだけど、パブリックであるというところが面白いんですね。インフォーマルだけどパブリックな生活。

 ふつう僕らはパブリックというのはフォーマルなものだ、というふうに思っているんだけれども、そうではなくてインフォーマルだけどパブリックなんだ、と。堅苦しいパブリックではなく、インフォーマルに人と親しく交わるようなパブリックですね。そういう生活が人間にとって必要だろう、と。このオルデンバーグの議論は、スターバックスのシュルツでしたっけ、創業者がスターバックスの理念というか理論的根拠としているわけです。

もろにハバぽい。ハバ+シカゴ学派みたいなキモチ。
しかし、スタバ他シアトル系っておされの着ぐるみを被ったマクドだロと思うんですが、北米とかじゃ使われ方違うのかなあ。デザイン的にはヨーロッパの街角カフェ(はぁと)とかのイメージをまとわせてはいると思うんですが、あそこで店員とか客とかと絡むとかちょとないだろうと。

で、本題のこの話についてのエントリ。
リアルとネットを連携させた「たまり場」ビジネス考 :Heartlogic
例:「三越コミュニティサロン」、FotoCafe(渋谷)
※今年度いっぱいで死亡になったLVMHのセリュックスも富裕層限定でそっち系にいくつもりだったのかもなー。てか、社交文化育てないとばかすか服とか買ってもらえにぃし。

Blogger Alliance | 404 Not Found
例:空き地、ゲーセン、「お茶の間」、2ちゃん、ついったー、SL(野望として。まあ定住してる人にはそういう「場」になっているんだとは思いますが)
mixiも使い方によっては。あと、ヤフーblogへんの新着エントリにフツーにコメント入れまくる謎文化圏とか。2ちゃんはどうなんだろ、コテとかなんか突出している人以外、互いに相手を同定できないんでちょと違う気はする。その「雰囲気」があるのはあると思いますが。

自分の経験だと、池袋「シャンティ」と新宿2丁目「ニューサザエ」かな。「客同士、さして隔てもなく絡める場」というか。
あと、実家の方で今残ってるかどうかわからないのだけれど、ファッションビルの隅っこのポストカード屋で「地元でヘンなことしてる若いの」のハブになってたおっさんがいた(つうても今の私より若かったけど)。元気かなぁ。

リアルで考えてみると、「場」の設計(規模が大きくないこと、「たまれる」余裕があること...たとえば数百人収容級のハコに毎晩通っても、「俺の席」がそれぞれ決まってない限りは他の常連とか顔覚えられない)もさることながら、その場を仕切るホストなり常連メンツの質というのが大きいかも。シャンティ、ニューサザエ共に、アホな絡まれ方されても店がなんかフォローしてくれるつー信頼感があってこそだし。

ただネトワク上では、そういうホストをいちいち運営がつけらんないので(コスト的にもシステム的にもユーザー心理的にも)、ユーザーの中から自然発生的に(無報酬で)現れてなんかかんかしてるわけです。MMORPGで言うとギルマスというか。実際にプレイヤー内集団立ててなくても、なんか大人数かき集めないといけないときに人脈のハブになってる人ね。で、そういう人が引退したりすっと、面白くなくなっちゃうからバタバタと引きずられ引退が出たり。

...みたいな話はさておき、このへんは2Dとか3Dアバターサービスちゅうか、端的にいって既にモバゲとかじゃないのかな。「モバ友」「モバ彼」「モバ彼女」「モバ家族」「モバ学校」(成長速度はmixiの倍・9カ月で200万人 携帯SNS「モバゲータウン」の強さ (2/2) - ITmedia ニュース)などなど。
めも子と先のお二方はネット開闢以前に物心ついちゃってた世代ですが、ナチュラルに少なくとも中学校時点で携帯持ってる世代なら、おそらくナチュラルにネトワク上でたまれそうです。モバ友モバ交際まではねとわく一般でよくある話じゃあるんですが、家族・学校ちゅうのはあんま心当たりがないというか.....キャラ交際の段階でやっぱりなにか躊躇ってしまいますからね。私ら世代は。

自分としてはよりよく西海岸思想を馴致したメタバース的なサービスがそのへんカバーしにくるんでね?と踏んではいて、それがビジネスとして回るなら、今出てるものから考えるとアバターアイテム課金+社会インフラ級に育てばBtoBでキャンペーンやらPRやらタイアップみたいな感じにはなると思うのですが、はてさて。
.......て、フィルタリングデフォルト化でそのへんどうなるかですが。