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SL内投資銀行、破綻。

『Second Life』の銀行破綻:「無法空間」での規制とは « WIRED.jp

8月に入って、『Second Life』における「仮想投資銀行」だったGinko Financialが破綻した。これをきっかけに、メタバース(仮想空間)――特にそのビジネス面において――での監督、透明性、説明責任の強化を求める声が高まっている。

桁外れの利回り(40%超)を投資家に約束し、正体不明のオーナーが運営していた規制外銀行のGinko Financialは、8月8日付のウェブサイトにおける告知で、金融機関としての実体を失ったと発表した。オーナーの身元はいまだにわかっていない。

この破産宣言は、Ginko Financialが存在した3年半にわたって自らの金を投資したSecond Lifeの住民に対し、銀行側は総計約2億リンデンドル(75万米ドルに相当)を返金できなくなった、ということを意味する。

うほー。40%利回りってなんですかそれっていうか、法規制にひっかからなかったのコレ? 勧誘とかがなければマルチとかにはなんないのか。
SL経済そのものが膨張し続けるんだったらまあ、瞬間最大風速で出ないこともなさげな数字なのかもしれないけれど、アフリカのどっかの国のなんかがどーたらとかM資金がどーたらとかそれ級にアレとしかいいようがない。

Linden Lab社は8月14日(米国時間)に声明を発表し、Second Lifeの仮想経済と規制についての同社の態度を明らかにしようとした。

「Linden Lab社は、いかなる方法であれ、現実世界の法律を作り直すつもりも、覆すつもりもありません……われわれは住民のみなさんに対し、現実の世界であれ Second Lifeであれ、リスクなしで高い利率を提示する相手には注意するようにと警告します。信じられないほどうまい話に思えるものは、信じてはいけない場合がほとんどです」と、声明には記されている。

現在Second Lifeには、Ginko Fiancialと基本的には同じ方法で運営されている銀行が20〜30行あることを考えると、Linden Lab社の対応は時宜を得たものと言える。

類似の銀行の存在、およびGinko Fiancialをめぐる大きな損失を受けて、Second Life住民のなかでは、さらに進んだ透明性と規制を求める声が高まっている。

こ、これって...この声明が「時宜を得た対応」なの!? あまりの西海岸っぷりにめも子おくちぽかーん...
オーナー突き止めとかまあ一応やるんだろうけど...でも身元わかんないつうのがすげーなこりゃ。

Duranske氏は、Ginko Fiancialの手口によって1万米ドルもの大金を失ったSecond Lifeの住民数人と直接話したと述べているが、大多数の人々の被害額はもっとささやかなもの――50ドルから100ドルの間――と推定している。

Second Lifeには米国の法律とカリフォルニア州法が適用されることを、多くの人々が忘れている。たまたま今までは、これらの法律が施行されてこなかっただけなのだ」とDuranske氏は説明する。

100ドルならまあ...ではあるけど、1万ドルとかなー......どうすんだこれ。中国だったらリンデン即死モンだよな...
ていうか、リアル金突っ込んでるんだから、リアル法律適用されること忘れるなよ!

=07/08/29追記=
On Off and Beyond: バーチャルワールドの貨幣経済とセカンドライフ内銀行破綻
詳報&続報。おそろしいことに、年利60%にしてまだまだ営業中らしいです。もちろん引き出そうとする人の方が多いんですが、一日の引き出し総額制限&整理券配ってごにょってる模様。オーナーは自称ブラジル人らすい。裁判沙汰になったらどこでやるんだろっていうか、華麗にスルーされそうね。
ところで根本的に勘違いしてましたが、リンデンはリンデンドル→米ドルを保証してるんじゃなくて、公認のRMT取引システムを入れてるんですね。で、手数料稼ぎと。要するにEQ2の公認RMT鯖のようなもんか。

が、しかし、多分Lindenは、コンピュータシステムとしてのSecond Life運営に必死で、それどころじゃないんじゃないでしょうか。(ここ数週間、毎日のようにダウンしている。時にはまとめて6時間も。開始画面の「About Second Life」というクレジットの一番下には「スティーブはまじで休みが必要だ」とひっそり書いてある。運営側の方はさぞやお辛いことでしょう。)

うーん、毎日毎日ごちゃごちゃテクスチャやらなにやらあぷろどされちゃうわけだし、通常のMMORPGよりも凄まじい数のデータ管理しなきゃならないけどそのへん技術的にどこまでいけるの?と思ってたけれど、今の規模で既にきっつくなってるだったんじゃないかという悪寒がする。テクスチャとか似たようなものが無限にあぷされてそだしなあ...
既に鯖に入ってるデータをカタログ化しちゃって、似てるものはいちいち作らなくてもいいくらいの仕様とかだったらよいんだけれど詳細不明。

=08/01/29追記=
08/01/22にリンデンがSL内銀行ATMシステムを一律停止した模様。
Expired
「セカンドライフ」で取り付け騒ぎ 仮想銀行閉鎖で換金不能 (1/2) : J-CASTニュース

この前の2008年1月8日、同社公式ブログは、仮想銀行が「リンデンドル」について年率20〜40%の高金利を約束しながら、その契約が履行されていないという非難が同社に寄せられたことを受けての措置だ、と説明している。これにより、金融機関として「現実世界」に存在する政府の証明がない企業などが運営する仮想銀行は、業務が禁止されることになった。

流れとしては、カジノ禁止、児童ポルノ禁止、銀行禁止で、尋常でない利率に惹かれて金突っ込んでたユーザーがドロをかぶる(気づけよとは思うけど)。
だっからさーーーー、西海岸思想で設計しちゃだめってばさ!!
最初っからムリにしておけばユーザーはそんなもんかっつーてそれに合わせて生きていくわけだし、仕様に合ったコミュニティを形成すんのね。
それを最初はなんでもアリで、後から場面場面で規制かけっと運営への信頼をなくしちゃうし、萎え萎えクポーで人が離れ出すと、「このサービスいつまで続くんだろ」って不安が不安を呼んで廃墟一丁上がり。