『セカンドライフ [Second Life] 創世記 3Dインターネット・ビジネスの衝撃』+湯川さん視点Second Life。
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電通煽りつーよか、マスコミ煽りで、クライアント企業の側がなんか必死ぽいよ?というお話。
まあ僕はビジネスの観点からITを観ることが多いので、山崎秀夫さんが書かれた章が一番面白かった。セカンドライフ内でノルウェー人の女性と「デート」(?)した話も面白かったが、やはりセカンドライフのビジネスの今後の可能性の解説は野村総研の研究員ならではの「深み」があった。
ただ1点、山崎さんと認識が異なるところがある。山崎さんは「広告代理店が多数の企業のマーケティング部門に対してセカンドライフを広告に活用するよう勧誘したと言われています」「大手広告代理店の動きが現在のセカンドライフのバブルを生み出していると考えています」と書かれている。僕は昨年秋からセカンドライフ進出支援企業を片っ端から取材したし、広告代理店のセカンドライフ仕掛け人とも接触してきたけれど、取材した感触では、広告代理店が仕掛けたというより、一般企業側の関心の高まりに広告会社が応じた、というほうが正確だと思っている。企業側の関心を高めたのは広告会社というより欧米、そして日本のメディアによる報道ではないだろうか。
山崎さんは、日本では広告代理店がバブルを起こしたのでパブリシティ狙いばかりだが、欧米ではパブ狙いに加えて「地に足の着いたアプローチをとって」いると言うが、進出支援事業者の一人は「今はまだ日本人ユーザーが少ないので費用対効果を考えればパブ狙いが賢明。ユーザーが増えた次の段階では、違うアプローチも出てくる」と語っている。日米の違いは普及段階の違いということではないだろうか。
まあ別に大手広告会社の肩を持つこともないので、どちらでもいい話だけど・・・。
ほわほわ。
本の方はこちら。安ッ。
セカンドライフ [Second Life] 創世記 3Dインターネット・ビジネスの衝撃
- 作者: 鴨沢浅葱,山崎潤一郎,山崎秀夫,滑川海彦,増田真樹,渡辺弘美,GMO Venture Partners株式会社
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2007/07/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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