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BBA、シンポジウム「仮想世界の法と経済」を開催
全体の流れと各講演のポイント。

RMTからリンデンドルへ、“仮想経済”をめぐる議論で見えてくるもの
早稲田大学大学院・国際情報通信研究科客員准教授の境真良氏。

──RMTでの問題をSecond Lifeに置き換えて考えてみると、MMORPGとは規模が異なることを考慮しなければならない。みずほコーポレート銀行が発表したレポートによると、リンデンドルの取引額は2008年末に1兆2,500万円規模に達するとの試算だ。1点目の問題などは、国が何らかの規制を検討をせざるを得ないのではないか?

境氏:その数字には疑問もあるが、まさにその問題が、国がSecond Lifeを見る際に最も大きな部分。現状では流通量は大きくないためにほうっておいてもいいと思うが、これが一定量を超えるのであれば、金融規制の可能性はなくはないし、さらに通貨発行主体として捉える可能性もなくはない。ただ、そこまで成長するかどうか。SFチックな話だが、その時にLinden Labに対して誰が義務を課すのか? これまで通貨の発行権を持つのは国家あるいは国家類似の政治体だと思われていたが、Linden Labは一企業に過ぎない。

BBAシンポジウム「仮想世界の法と経済」〜仮想空間で生じる、現実的課題の解消にむけて〜 | インサイド
ネオテニーの代表取締役&CEOである伊藤穣一氏による「Sharing Economy(共有型経済)」

今回の講演では、自身が重要視しているキーワードを掲げ、それについて語りました。

「context」(文脈):例:メール。内容(コンテンツ)よりも、いつ誰からどういうものをもらったかというほぼコンテキストにのみ価値があるという状況
「Copresence」(共同存在):今の若い世代は、自分たちの状態をEメールで細かくやりとりしあい、常に友人や家族などがどこにいてどんな状態かというのを把握
その他:、技術的に誰もが簡単にできるようになった「Remix」、アメリカの若者たちの純粋な気持ちから違法コピーしている(泥棒的な感覚がない)「Sharing」、作品への愛によってクォリティーの高い作品を産出する「Amateur」、幸せの感覚や定義「Happiness」(もっともっと!という“Pleasure”に対置)など

また伊藤氏は、自身がプレーしている『セカンドライフ』と『World of Warcraft』についても持論を述べました。個人的には、『World of Warcraft』の方が社会的なインパクトは上ではないかとのことです。『ウォークラフト』は、メタファー的ながら、ビジネスや社会的なことに関して非常に奥深いことを学べるからだそうです。また、制約は『World of Warcraft』の方があるわけですが、その中でプレーヤーたちが工夫して活動している点も、自身のギルドを例に挙げて解説していました。
World of Warcraft』で、40名によるレイドでアンサンブルを感じた瞬間がすばらしいとのこと

共に在ることが体感できる条件として、mutual-tuned relationship超重要。計り知れないほど重要。でも音楽ネトゲは少なくとも国内ではアレなのがナゾいけど、たぶん設計がアレなんだロ。

インターネットから自由が消える……法学者 白田秀彰氏インタビュー | インサイド
Dryadさんに教えてもらった白田氏インタビュー。