仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

任天堂的ねとわく文化の提案

ついでに神のネットワークについての発言を引用。

宮本氏: 僕らは、4つのゲームボーイを繋ごうとか、GCと繋ごうとか草の根レベルで地道に広げていきました。今、任天堂はネットワークのキーワードとして「簡単、安心、無料」という3つを掲げています。これは現在のインターネットのネットワークが抱えている問題で、どこかでお金がかかるかもしれないとか、誰と出会うかわからないという状態では広がらない。

 任天堂はユーザーがこういったネットに繋げるのを怖がってしまう要素をまず取り除いて、新しいコミュニケーションとして任天堂の遊びのネットワークを考えようとしています。必ずしもネットワークに縛られない、ネットワークをうまく利用した遊びをどう考えるかですね。チャットをしているだけではネットワークゲームのデザインとは言えないと思います。僕らはもっと別なデザインをしていかなあかんな、と思います。

「必ずしもネットワークに縛られない、ネットワークをうまく利用した遊び」。深くかつ魅惑的な理念です。そのかたちの一つが、従来のn対n匿名文化と違う異様な肌触りを持っているすれ違い通信なんだろうなー。いまだに巧く言語化できませんが。
なんだっけ、P.K.ディックの小説のどっかで、ティファナ?なんかメキシコへんの大都市で、すれ違う通行人の動きをエロティックに描写した一文があったような記憶がチクチクとし、それがたぶん自分の中ではこのへんのキーになってそうな予感がしているのですが、なんだったか思い出せない。長編の後半戦、ラスト1/4くらいのところだったと思うのですが。パーマー・エルドリッチだったかなぁ...実家で段ボール箱のまま今頃カビてるかもですが。
なんせ今世紀に入ってからゲームを始めたもので、どういう遊ばれ方をしたのかよくわからないタイトルも多いのですが、たとえばポケモンとかは明らかに子どもの中での人間関係Hubとして機能するゲームだからアレだけのタイトルになったわけで、志向としてはひととひとをつなぐものを提案する、みたいな風土があるような気がなーんとなくします。ピクミンはシングルプレイ用でしたが。
そのあたり、たぶんネットワーク対応だからといって「特別なこと」をしてる感覚はないんじゃないかっつー恐ろしい予感もしつつ。