いまさら『ソードアート・オンライン』を読んでみた。
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
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33回転半くらい周回遅れですが。
で、主にMMORPG周りで感想などを。
2002年ごろ執筆されたということで、当時の国内のMO・MMORPGプレーヤーにメジャーだったタイトルで言えば、
・PSO
・FFXI(2002年)
へんですかね。
死ねば全ロストというのはDiabloで確かそういう設定で遊べるところがあったり、PC攻撃できて、フラグでPC名の色が変わるという処理は、UOっぽい。生産職もあるし。
でも、ドロップアイテムが直接関与したPCのアイテムリストに入る処理なんかはFFXIぽいし、レベル&スキル習得型の成長システムもFFXIっぽい。メイン攻撃入れ替わることで一人じゃ倒せないモンスターをやるという描写とか、FFXIの「タゲ回し」を彷彿とさせないこともないですし。
私はEQやってないんで、あっちはようわからんのですが、対人が可能なレイド型MMORPGという意味では、EQが一番近いのかもしれません。
魔法ナシ(回復・瞬間移動アイテムはあり)で、脳筋スキル+生産スキルという設定はユニーク。脳筋は片手剣+盾型・両手剣型・両手棍型・二刀流等々。生産は調理と裁縫、鍛冶などが確認できます。
ただ、MMORPGを描いた小説として見ると、さんざん経験者から既出の意見だと思いますが、「多人数のプレイヤーがネットワーク越しに気息合わせて共闘する、レイドの(下手すると人生ぶっ壊すという意味で)破壊的なまでの快楽」がまったく描かれていなくて、ボス戦がまるで盛り上がらず、結局PC同士の決闘がハイライトというのは、うーむ……
結局UOのハードコア・シャードなのかなぁ、これは。
いやまあいいんですけど。