仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「TSUNAMI」をDVDで見た

TSUNAMI ?ツナミ? スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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うちはツレがアジア映画好かないこともあって、あんまり韓国映画見てないのですが、韓国映画と思わずにツレが借りてきたのです。気づけよ…

映画好きダンディズム | 洋画邦画問わずに好きな映画に関する日記から最新ニュースで感じたことまで書いていきます
要は「対馬が沈没する級のスゴイ地震が起きて、ものすごい津波がやってくんよ!…で、津波で大変なことになる人々の人間ドラマ」て映画です。
韓国でなんで津波映画…?とも思ったのですが、1983年の日本海中部地震(最大震度5)で最大5mの津波で死者1名(国内では日本海沿いに最大14.9mの津波で100名死亡)事例があり、2005年の福岡西方地震(最大震度6弱)で津波警報出てパニックになったこともあったそうで、そのへんで立てられた企画なのかも。
というわけで韓国映画ビギナーの感想。
 
**韓国の娘ってなんでこんなにツンデレばっかなの…?

・ヨニ:ヒロイン
ツンデレデレくらい。高校生のときにお父さんが遠洋漁業船に乗り込んでたらばインドネシア地震の津波に絡んだ事故で亡くなって以後色々苦労。
幼馴染の主人公と墓参りに行って、父の霊に向かって「気持ちは通じてるはずなのにプロポーズしてくれなくて悩んでる」的なことを切々と語りかける強烈アピール。
泡食った主人公が精一杯のロマンチックなプロポーズをするものの「考えさせて」と保留。
主人公・めも子<えええええええええええええええええええ!?
もちろん気持ちが変わったわけではなく、後の描写を見ると、要するに「どうしよっかな〜♪」とくねくねにへにへタイムを堪能したかったらしい。

・ヒミ:ソウルから遊びに来た浪人生
ツンツンツンデレデレくらい。海難救助やっている主人公の弟に豪快に迫る。

・ユジン:地震学者の元妻なバリキャリ。アメリカに住んでるぽい。エキスポの運営業務で戻ってくる
ツンツンツンツンツンツンツンデレくらい…。
地震研究に邁進しすぎで離婚した元夫と不意打ち再会して、
夫「帰ってくるとか知らんかったわ。連絡くらいせえや」
元妻「アンタが連絡しねえからこっちからするわけないじゃんw」的対応。
元夫的には特に用事もなんもないのに数年前に離婚した元嫁になにをどう連絡いれろと…
というか、この人がデレるためには日韓中あわせて数十万人規模の大災害ないとダメなのかも…てくらいツン。
 
この作品だけ見て文化を語るのはいかんともしがたく危ういのですが、これだけロマンチック恋愛・結婚観と結婚してからもまめにケアしやがれコンチクショウ感は「幸せな結婚」してこそ人生充実みたいなドリームが日本よりも女性に強くあるとしか思えず、このへん日本よりも強く残る儒教文化×近代化の裏返しなんだろなぁ…とも思いました。
韓国といえば日本のさらに上を行く勢いで少子化が進んでいて、半端なくやばいのですが、かの地の殿方も半端なく大変そうではあります…イキロ…
**ドンチュン(キム・イングォン)が笑えないくらい笑える
主人公、ヒロインほかと幼馴染の無職。母と二人暮らし。
ヒロインの父が亡くなった遠洋漁業船にもなぜか乗り込んでいたのですが、「働いたら負け」的なダメっぷりにすごい既視感が…
母:「(数字忘れたけど主人公の弟の倍)な仕事先を見つけてきたよ…面接行くだけ行ってみて!」
ドンチュン:「面接?革靴とかないから行けないしwww」
母:「靴?靴買ってくる??」
ドンチュン:「いらねーよwww行かないしwww」
あああああ!これカーチャンスレだ!!!!!
ヒロインとの絡み方といい、なんというか2ちゃんねるの「お前ら」オーラがすごい出てました。
日本でいうと竹中直人方向の俳優さんかしらとも思うんですが、面白かったです。
**釜山のおばちゃんが史上最強生物な件について
食堂やってる主人公の母ですが。
「大阪のおばちゃん」を上回る不条理さ、説明不要の暴力性等々、すさまじいでした。
ヒロイン、よくあんなかーちゃんいるのに主人公と結婚したいと思うようになったナ…どんな愛があっても乗り越え難いと思うよアレ。
 
というわけで、軽快なボケ突っ込み織り交ぜつつなドラマ部分は楽しく見たのですが、ディザスター映画としてみると、災害場面のボリュームだったり描写とかだったりがもっと欲しかったかな…と。
初撃やってくるところとか、ホテルの描写とかは文句ないんですが、津波っちゃ「引き波」が一番怖いところ、こっからその描写来るのか?と思えば普通に第二波がやってきて終わった…ううむ。
このへんは、地震津波リテラシーの問題かな…という気もしますが、韓国でも津波が起きないわけではないのだからこそ、「ざぶーんくらったけど助かった!で安心せずに、引きが始まる前に、耐えられそうなところに全力で上がれ」なことをちゃんとやってくれた方が良かったんではないかとも思います。とにかく高台が鉄板ですが、奥尻島では海辺の鉄筋住宅が耐えた事例もあるっぽです。エンタテインメントとはいえ、啓蒙大事よ!

確認で津波被害についてぐぐってたら、2003年十勝沖地震のときに支笏湖にいらした方のページをめっけました。
津波の危険性
・湖でも津波は発生する
・津波が来ているかどうか、遠くからの見た目では判断出来ない
・津波と通常の高波は水量&パワーが全然違う。高さが10cmでも身体が水中にあったらものすごい勢いでもってかれる
・もってかれるとどうなるかというと、「引き波で漁港内に渦潮が発生、漁船が木の葉のようにクルクル回って次々と飲み込まれていった」(道南に釣りに行ってたお友達の証言)
結論としては、海岸・湖岸にいて強い揺れを感じたら、直ぐに安全な場所に避難!河口もだよ(死亡事例アリ)!!
湖でも起こるというのは全然知らんかったです。注意一秒ケガ一生なりり…