仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

BLがその筋のグローバル・スタンダードになってるくさい件。

たまたま熱湯安価さん(id:anker)が放浪中にyaoi valleyという海外SIM見つけたという話をワサーでされていて、うはーと思っていたら
http://wassr.jp/user/netanker/statuses/pEo6DNwFKq
案の定、その筋の人々のBLラブ!日本ラブ!なSIMだという続報が入ったので、ちと探検に行ってみたのです。
http://wassr.jp/user/netanker/statuses/nD59vHQHU1

で、TP地点。なんか広告看板があるヨーと見てたら…

サムライショーツも衝撃的でしたが、左端のBLコンテンツの宣伝看板に「When two semes better than one...」とか書いてある…
semesって攻めか!!!と腰抜かしながら、あーそういや日本のBL用語もなんか通じたりするとかなんとか聞いたような気がするわ〜とうろちょろ。

熱湯安価さんが書かれてた衝撃のBL掛け軸。両手に攻め二人でひゃほーい!の絵はなんていうか日本ぽくない絵でしたが、こちらはアニメ塗りのもイラスト風のも日本のスタイルに近いデス。BL掛け軸は販売設定されてなかったのでお店じゃなくてギャラリーという位置づけなのかも。

で。SSには映ってませんがそばにカップルボール(アバターのアニメーション再生装置。いちゃこら用)が不吉なまでにたくさん散らばってる……これ、人が来てボール使ったらどうなるのー!?
ワサーで「どうしていいのかわからない;;」とへたれたことを言ってると、とりあえず男アバに着替えロという指令を頂き、てきとーなデフォルトアバターに着替えたりしつつさらにうろついていると、なんか時間貸しのルームへのテレポート看板めっけたり…BDSM用ルームとか自然の中とかアジア風リゾートホテルみたいなところできゃっきゃうふふできるようでした。

やっぱりこれは、BLスキーが男アバター同士できゃっきゃうふふするんだろうなぁ…マシネマはとにかく、SS使ったピクチャーブックとかあっても驚かないお…と呆然としながらうろついていると、なんかよくわからん小部屋が続いて、廊下に洗濯機が並べてある、なんていうか独身寮みたいなところに。

そして人を発見……日本名ぽいんだけど、えーっと…と迷っていたら、なんか話しかけられた!

えー、Furry(獣人)タイプのアバターさんですが、てきとにお話したところ
・イギリス在住
・BL同人漫画やってます! 少し日本のことも勉強しました!
とのこと。下の掛け軸は君の作品カー!……て聞くの思いつきませんでした。
北米は結構いるぽいと聞いた覚えはあるけどイギリスもかよ!ということで、色々聞き込んだところ、
・イギリスではそんなポピュラーではないけど、4chanにうpされる日本の同人誌の翻訳とか、翻訳された同人誌が英米では売られてたりするんでそれをゲト。
・イギリスでは同人グループも少ないけど、コンベンションは3つあるよー。基本、みんなコスプレ参加。自分は初音ミクやりました♪
とのこと。コス写真はうpってないそうです。残念。
ウェスタンぴーぽーの方がアニメコスプレ似合うかもしれんのーとか口走ったら、日本人のコスプレする人のほーがうちらよりはるかに美しいお!!とかなり強い口調でおっしゃってました。ちょとびっくり。
噴いたのが、イギリスではあんまり盛んじゃなくて〜みたいな話してた時に、
その方:well in England Anime isn't very popular...
その方:but everywhere in the world there are fans
その方:and where there are fans of Anime, there are fans of BL
う、うん、その通りだお、すげーわかるお……と鬼ほど頷きましたです。
ちなみにリアル日本人男子でBLスキーの方がたまーにこのSIMを訪れることもあるそうです。腐兄は大変らしいからにゃー。

とかなんとか歓談していてふと気になったのが、そいやスラッシュはどうなったの?という点。
もともと北米にはスタートレックのカークとスポックを中心にしたスラッシュジン文化があったはずで、んで日本のやおいとも色々違うらしく(なんかジェンダーフリーに対等な愛の実験場になってるとかなんかそんな感じだった)、フェミ寄りの北米サブカル研究とかで言及されてた記憶があるんですが(このへん興味のある方は小谷真理がなんか前世紀に書いてたと思うんでご参照ください)、スラッシュとBLってどう区別されてるんだろうってことで伺ってみるみる。
んが、なんか聞いたことはあるけどよくわからない〜…みたいな感じ。ひょっとしたらBLに駆逐されたのかしら……
この方がたまたまご存知なかっただけという可能性もありますが、文化的には断絶してる可能性の方が高いの…かも? よくわかんないけど。さらにひょっとひょっとしたら、他の国にも独自の「(原則として)女が読む男同士の性愛の物語」消費の形態があったけどBLに上書きされた〜みたいなことがあるかもしれません。仮定に仮定を重ねた話ですが。
ちょと今世紀のBLと前世紀のやおいの区別がきちんとついてない人間が言うのもなんですが(違うっぽいことはわかる...あえて言うならやおい/スラッシュは女性の社会的・文化的配置へのルサンチマンというかほにゃららが現在よりも尖ったかたちで書き込まれてたんじゃないかつー印象。だからこそ日米で違う様式になってたちゅー説明もできるし。このへんは単にジャンルとして成熟したのかもしれないし、1990年代以降の文化的経済的動物化なほにゃららが波及してそうなったのかもしれませんが。このへん激しく乞うご教示。)、この断絶ってなんなんだろうという思いを新たにしながらそろそろねんねとおいとましました。

あ、このSIM、お部屋レンタルとか砦丸ごとレンタルとかもやってるそうです。不思議和風空間とFurryと海外BL文化に興味のある方は
http://slurl.com/secondlife/Yaoi%20Valley/25/221/24
へんへ適当に〜…

=追記=
ちなみに中国本土でも社会現象として認識されつつある模様。専門家のコメントに噴いた。
中国で「美少年愛」作品流行、専門家「腐女子」に警鐘 2008/03/25(火) 16:08:36 [サーチナ]
熱湯安価さんのレポ。
Yaoi Valley「世界共通の言葉です」 - 突撃!勝手に隣の観光案内(Second Life)