仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

時々でいいから、日本初に一応以上の市場を形成した電子なオンデマンド情報サービスのことを思い出してください...

RBB TODAY | ブロードバンド情報サイト

特にネトゲでのガチャ型アイテム課金に警鐘乱打。というか、純アバター型アイテムならまだしも、やっぱ効率に絡むアイテムとか設定されようもんなら地獄に堕ちるまでつっこみたく...なるのがヒトの性なんで潜在的にかなりやばげではあります。ゲームバランスとか土台の設計にもよるけど。
今のところは基本無料+アイテム課金でひゃっほい...予定のビジネスモデルがなんつーか注目されているのですがちょっと待て。

前世紀、そのハマリ度からいろんなトラブルを起こして社会問題化し、色々外堀埋められてほぼ逝ってしまったプチ課金型情報サービスがあります。通称ダイヤルQ2(1989年スタート)。
この時期、前後してキャプテンシステムビデオテックス)なんかもあったんですが、まあ市場が出来るレベルまでいったオンデマンド情報サービスとしては日本初...てことでいいのかな。

ダイヤルQ2 - Wikipedia

概要は↑参照。
番組コンテンツはえーっと、占いとか株式情報みたいな留守番電話風に固定メッセージが流れるもの、男女をつなぐツーショットダイヤルとかパーティーラインちゅー複数でお話するものなどなど。

これは最初はNTTが料金回収代行やっていたので、そのへんの安心感もあって爆発的に伸びたのですが(1991年に1ヵ月あたりの情報量が130億到達...アダルト系・出会い系なんかのゴツいところだと最高1分100円の鬼料金だったりもしたんですが、月ですよ月)、これ絡みの事件多発というか、事件起こるとこれに絡めて報道というかなんというかまあ社会問題化しました。

  • 「親が知らない間に子どもがハマってしまい、いきなり100万円ちかい料金を請求された!」場合などが典型例として、新聞・雑誌などで取り上げられる
  • 料金支払えなくて自殺した大人とか出る
  • ハマってどうしようもなくなった未成年の息子を殺した父親とか出る
  • パーティーラインで知り合った中学生の集団家出とか
  • 出会い系で売買春。暴行事件などなど犯罪多発(Q2とは一応別の伝言ダイヤルの方ですが睡眠薬飲ませて金を奪い放置→被害者死亡とか)

で、批判が相次ぎまして番組審査制度導入、NTTは高額料金設定のアダルト系については課金代行を行わないことにする(=回収コスト大幅UP。素人の参入不可...というか取り立て手段を持つ玄人向け商売に)、警察への届け出が必要な改正風営法の対象と...もなったのかな? などなど敷居がかなり高くなり、ダイヤルQ2はほぼダークサイドに落ちていった...という流れで現在に至るわけです。まだやってんのかなー。今やってる業者はたぶんマジあれな方々だとは思いますが。

もちろんQ2の場合、最大の問題は「家にある電話でかければなんかつながっちゃう&とりあえず料金案内とかは冒頭流れていたのか?というのはとにかく課金は後で」システム=対価を払いますよという確認ナシにいけちゃったという点にあり、「金払ってる感」が薄めなクレカやらWeb Moneyの入力が必要なネットサービスよりもさらにゆるゆるだったという違いはあるんですが、とりあえずこと子どもが絡むと、アディクトを引き起こしやすいメディアへの社会からのバッシング、締め付けの瞬間最大風速は計りしれないものがあるんじゃないかなーみたいなところで、ガチャ商売...業界全体の戦略とかいちおーなんとか考えてみた方がいいんじゃないかという気もしないでもない。アイテム課金型ねとげなりアバターサービスの利用めぐって家族内殺人事件とか出たら大変ですよ。