はじめてのファミコン。
子鹿ちゃんが読めと持ってきたので。
- 作者: 卯月鮎
- 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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企画としては、ファミコン知らない世代の中学生男子(当時。サッカー部。ゲーム経験は友達と一緒にやれるスポーツ系中心。トークの端々から繊細な脳筋系と推察。かわいいもの好きらしく、キャラが可愛いゲームで自分がしくじって死なせるとごめんとか言っててなんかかわいい)「まるやき君(このへんのセンスってほんとに中学生男子だよなぁ...)」にファミコンゲームやらせるというもの。当然ものすごいツッコミ(サッカーゲームなのにプレイヤーが5人てアリなのか?とかなんとか)いれつつふにふにとまるやき君がプレイ、それを(時になま)暖かく見守る筆者という感じで。ジェネレーションギャップもあるしゲーム文化ギャップもあるし(まるやき君的には「正解」の最短で行くのが目的なので、試行錯誤を楽しむタイプのゲーム、たとえば「オホーツクに消ゆ」とかは難しいぽかった)面白いです。
全然ノレないかといえばそーでもなく、気に入って勝手にプレイしまくってたり、微RPG型微アクションゲー「ケルナグール」(ナムコ・1989年)が「テイルズなんとかに似てない?」とか変なところで鋭かったりとか色々。最後、〆にスーパーマリオをやって「これを作った人はすごい!」とか感動してたり。神の神っぷりはなにもしらない中学生男子にも伝わるのね...
...とかって、自分もゲームは今世紀デビューなんで、全然元ネタプレイしてないですが。つーかスーパーマリオ、一面最後まで行けない...もう、自分が一面クリアしたらきっと日本が沈没するとか級の大災害が起こるに違いないからあえてやらないのよ!と無意味な妄想に走ったり。
ライターさんの目線としては、ファミコン×まるやきプレイで出てくるギャップとして、
- 「正解」を最短で追求
- アイテム収集したがる
- ステージの変化とかなんかそういう入れ物の変化を欲しがる
あたりが、ちらほらと指摘されているような。
韓国型MMOへの批判として、よく言われるポイントとなんか思いっきりかぶってますが、自分の理解している範囲では韓国には日本の家庭用ゲー文化って、少なくとも一般レベルでは入ってないはずなので*1、これってなんなのよ?とも思ってみたり。日韓で一応ゆるーくでも共通項にはなってるところを探しても、「儒教の倫理と効率重視プレイの精神」つー括りもヘンだしなぁ。
ファミコン文化と21世紀の間になにがあったのか、そのへんどっか記述を探してみたい気持ち。ファミコン=任天堂として、対してスクエニPS文化とか置いてメーカーのゲームへのスタンスの違い&その間の覇権闘争の話にするのもヘンだし、なにがなにやら。「正解」を最短でっていうのは、要するに攻略本つき世界が破滅しそうになったりなんとかしたりする大きな物語一本道RPGなわけで、結局FFなのかという気もしますが。FFそのものも、「Final Fantasy」の冒頭と「FFXI」しかやってないのでよーわからんデス。
いわゆる「ゲーム性の高いゲーム」vs.「ストーリー性でモチベづけゲーム」て図式でいいのかどうか。謎。
*1:確か日本文化だめだめ規制で最近まで家庭用ゲーム機入ってなかったはず。