アメリカン・ディーヴァのバトルとしての国歌独唱
先日2017年スーパーボウルのハーフタイムショーをレディー・ガガが行ったわけですが、ふと2016年スーパーボウルでの彼女の国歌独唱をYouTubeで見たのです。
Lady Gaga - Star-Spangled Banner (Live at Super Bowl 50)
そもそも歌唱力お化けではありますが、これは凄い。
スーパーボウルって、国歌独唱→歌い終わりとほぼ同時にスタジアムの上を飛行機が編隊飛行(ヘリの年もある)がお約束であるわけで、〆のタイミングがもう絶対に決まってるんですよね。最後の「The Brave」に飛行機かかってるんで、数秒はみ出した感じなんかしら。いずれにしても1億人が見てる生放送で難易度高すぎる。
他の人はどんな風に歌ってるんだろうと検索してみたら、米ビルボードのまとめ記事があった。
ホイットニー1位は揺るぎないとして、ジェニファー・ハドソンも本当に素晴らしい(歌う前、めっちゃ緊張してるのに)けれど、ガガさんの評価低すぎない!? 少なくともビヨンセと同じか上、トップ3レベルだと思うんですが。
マライアも衰える前ではあるけど、だいぶ表現が浅い感じあるし、ここをホイッスルにする意味あるのかとか問い詰めたくなるし…
このランキング「世間でディーヴァと思われてるかどうか」も評価に影響していて、ガガさんをいまだ色物枠扱いしてる人が多い気もします。
それにしてもYouTubeというものは恐ろしいもので、National Anthemで検索すると、いろんな人が歌ってる動画がぼろぼろ出て来るんですわ。
そんな長くない曲やから、ぽちぽちしてるとあっという間に歌唱力比べてしまえるうという…
たとえば2011年に歌詞間違いをやらかしたクリスティーナ・アギレラさん。ミスはとにかくこれだけ聴けばええやん思うてたはずなのに、他の動画聴いてしまうと無理して声張ってる感がなくもない…
スーパーボウルじゃないけど、オケがアレサ・フランクリンについていけずに、よくわかんないことになっている動画。音質がアレなんでなんともだけど、彼女自身もあんま調子よくない印象。終盤なんとかなって本当に良かった。
やっぱりアレサはアレサに合わせられるバックつけて、尺?知らんなって勢いで自由に荒ぶらせてこそだと思う。スーパーボウルでやったら、最後の節に入る前に飛行機飛んでっちゃうけどな!
これはヤンキースの試合だけどシンディ・ローパー。彼女らしくてかわいい。
という感じに、色々聴き比べられてしまうわけです。
YouTubeというアーカイヴがなければ、出来ない遊びでありますが、歌う方はこれたまったもんじゃないという気もしないでもない。
ちなみに、マドンナは国歌独唱してる動画がYouTubeに一本もない。やってるけど動画が上がってないのか、スーパーボウルのハーフタイムショーも2014年(54歳)にやっとやったくらいだし、こういう国家的なイベントが好きじゃないとかあるのかもないのかも。
ついでにマドンナと同じ年生まれのマイケル・ジャクソンのハーフタイムショー(1993・当時35歳)。
Michael Jackson - Super Bowl (Complete Version) (HQ)
それにしてもハーフタイムショーのセットの設営とかどうやってやるんだろう。前半戦終わって、ショーやって、即片付けて後半戦、って流れになるけれど、ステージつっても電気系統とか諸々えらい派手な仕掛けが色々あるわけで。試合中だから、芝生に傷とかつけないようにやらないといけないし。
生放送で見たことないけれど、来年あたり見てみようと思います。
いずれにせよ、アメリカの歌姫枠の皆さまにおかれましては、グラミー賞とりまくって歌姫ポイントを貯め(登壇する前にグラミー賞何回獲ってるかアナウンスが入ってるんで、少なくとも複数回取ってないとさまにならないヨ…)、スーパーボウルの国歌独唱に呼ばれ、ラスボス「全盛期ホイットニー」を倒せるよう研鑽を積んでいただきたいものです。
…言ってて無理ゲーな予感もしますが。