MySpace絡みで自殺者→加害者に禁固刑5年求刑@アメリカ
■MySpaceで少女を自殺に追い込んだ女を起訴 - ITmedia ニュース
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)MySpaceを悪用し、13歳の少女を自殺に追い込んだとして、米ミズーリ州在住のロリ・ドリュー(49)が起訴された。米司法省が5月15日、明らかにした。
司法省によると、ドリュー容疑者はMySpaceに16歳の少年「ジョシュ・エバンズ」として登録。同様に偽登録をした仲間とともに、当時13歳だった少女に近づき、あたかも恋愛感情を持っているかのようなそぶりをした。容疑者は約4週間、少女とやり取りをしたのち、突如少女に別れを切り出し、悪口雑言を浴びせた。
少女はその1時間後、自室で首を吊り、翌日死亡した。
49歳の女性がなんでまたそげなことをとか、仲間がいるとかなんか意味わからん...
甑(参照:ネットウォッチ@2chネカマ作戦記)みたいな事例は日本でもありますが、対象が13歳の女の子だしなー。
で、この事件が立件された模様で。
検察側は、ドリュー容疑者らが、偽の登録情報の利用、アカウントを利用した未成年者の個人情報入手、ほかのメンバーへのハラスメントなど、MySpaceが禁じる行為を行ったと主張。深刻な「サイバーブリング(ネットいじめ)」と見なし、最高5年の禁固刑を求めている。
「ネットいじめ」で5年求刑って、なんかそれ関係の法律でも出来てるんだろうかアメリカ。謎すぎる。MySpaceの規約違反だけでこんな求刑できるわけないし。全然フォローしきれておりませぬ。
ちょとこれ、いったいなにがどうなってるのかも調べないと。
=08/05/20追記=
■13歳少女、SNSで少年になりすました近所の47歳の女にいじめられて自殺 - GIGAZINE
■Virtual Vigilantes Hold the Watch Over MySpace Teen's Suicide Tragedy (VIDEO) - Salem-News.Com
とりあえず近所のオバサンらしい。印刷所経営していて、そこの従業員とかも関与しているとかなんとか。相手が13歳の女の子やちゅうのに意味分かりませんが。
んで最初は対応する法律がないということで警察は動かず、地元新聞社は加害者側家族の保護を理由に詳細な個人情報を公開しない(なんでここで地元新聞が出てくるのかよくわからんけど)→ブロガーが住所やら電話番号突き止めてあぷあぷ(てかこの記事での記述でも余裕で現地に行けそうなんですが)→一部ブロガーは押しかけて「人殺し!」→色々あって大陪審で提訴&受理ということらしい。
アメリカの裁判制度ってよーわからんのですが、警察はダメでもそっちなら民意によりけりで受理→ことと次第によっては有罪判決てことができるのかしら。
RottenNeighbor.com:イヤな近所の人、素敵な近所の人を登録できるソーシャルメディア。当然グーグルマップ連動。こんなサービス動かしてたら、イナゴ本人たちも望まないほどの大ダメージを炎上対象に与えてしまう炎上プラットフォームになるのは確定的に明らかなのに...男前すぎてどうしていいのかわかりません。逆にうっかり「あそこのおうちのお庭の花壇は超素敵!」とか書かれて、丹精した花とかガンガン持って行かれたりする人もありげな気もしないこともないし。
引越し先の検討を隣人から探す「RottenNeighbor.com」 :ソーシャルメディア.jp
んでmsnのニュースサイトの報道。
■Mom indicted in MySpace suicide - US news - Crime & courts | NBC News
なんか被告の年齢が違うけど、と思ったら、そもそも自殺があったのが2006年のことで、現在の年齢で報道してるとこと当時の年齢で報道してるとことある模様。
近所のオバサンの娘が自殺した子の友達だったんで、ウチの子の悪口をオンラインで言ってないかと従業員にアカウント取らせてチェック→そのうちなんかよくわからんことになったので暴言吐いて関係切り、といってみたら自殺されてしまったという流れなのかなー。もうちょっと積極的な悪意が入ってたかもしれませんが。
で、これ。どこでわかったのかというと、近所のオバサン自らが別の近所の人に話して、それが親御さんに伝わったと。そりゃSNS上で暴言くらって自殺したからってそう簡単に暴言した側の個人情報を開示とかいくらアメリカでもないよね......
で、若干気になるのが、親御さんが「ネットいじめ」に関する法規制もどーにかすべきだと主張していること。どのへんの行為までカウントしていくつもりなのかわかりませんが、とりあえずmsnの投票でこの事例は有責としているのが9割なのを考えると、立法されるとこまで行くかもしれませぬ。
=2008/11/27追記=
◆Expired
米連邦地裁の陪審団は、3件の重罪容疑に関しては被告を無罪としたが、4件目の共謀容疑については審理がこう着した。
(略)
被告は軽犯罪に対する有罪判決により、保護観察処分から3年間の懲役に至るいずれかの罰が科される。重罪容疑で有罪判決を受けていたら、最高で20年の懲役刑を言い渡されていた可能性がある。
(略)
陪審員のシャーリー・ヘンリー氏(59)は法廷の外で、陪審団が重罪容疑に関して被告を無罪とした理由について、メイヤーさんを追いつめたMySpaceのメッセージを誰が書いたのか確信が持てなかったからと語った。
(略)
専門家は、ドリュー被告の起訴について、この種の事件では初めてであり、起訴の根拠となっている連邦法に対して不釣り合いだと指摘している。この事件は初めミズーリ州当局が起訴を拒否したため、ロサンゼルスで公判が行われた。「陪審評決は意外なものではない。検察が一般に妥協的評決と呼ぶものだ」と南カリフォルニア大学の法学教授で元連邦検察官のレベッカ・ローナガン氏は言う。
「この事件で市民を悩ませたのは、10代が自殺し、それを成人女性が引き起こした(とされている)ことだ」と同氏は語る。「主な問題は、容疑が自殺に関するものではなかった点だ。起訴容疑は基本的にコンピュータハッキングに関するものだった」
ローナガン氏は、既に連邦議員から、ネットでのいじめや嫌がらせに対処するための新法を作りたいという意見が出ていると話す。
なんか記事がわけわからん...4つの罪で起訴されたとかあるのは既報でごちゃごちゃ行ってる虚偽の登録とかそれを使った未成年相手の個人情報入手とかになるんだろうけど、どれが重罪なんだろう。
陪審員のコメントを見ると、もしメッセージを書いた人が特定できたら、重罪の方で有罪判決受けた可能性もあるちゅうことですかの。同居している母と娘が関わってるんだったら、そりゃどっちが書いたかわからんわ。
まあとりあえずネットハラスメント関連の法ができる方向に動きつつある予感ということで。