仕事用のめもとか。

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泡沫米大統領選候補マイク・グラベル

異色のド根性大統領候補:マイク・グラベル: 暗いニュースリンク

非常に面白いヒトの模様。ぜひリンク先読んでみてください。発言一つだけ拾えば、

「(略)(ジョー・バイデン議員に向かって)ああっ、ジョー、あんたもその1人だぞ。あんたは本当に傲慢な人だな。あんた、イラク国民に国の運営について講義するつもりか?言っとくぞ!我が国はさっさと撤退すべきなんだ。何もせず撤退するんだ。彼らの国なんだぞ。彼らは我々に出て行けと言ってるんだ。それなのに我が国は駐留継続を主張している。なぜ出て行かない?どんな害があるというんだね?まあ、“それじゃ兵隊達の死が無駄になるじゃないか”という声もあるが、ベトナム戦争だって全部無駄死にだったじゃないか。今この瞬間にも、どんどん無駄に死んでいくんだぞ。1人の兵士が無駄に死ぬ以上に酷いことは何だと思うかね?もっとたくさんの兵士が無駄に死ぬことさ!それこそもっと悲惨だ。」

民主党候補のテレビ討論会で大暴れというか、正論爆弾ぶちかましまくり。選挙対策でタカ派ポーズに余念のない他候補これほんと困っただろうな...空気嫁と。
まあこのヒト、たぶん民主党のそーいう空気をぶち壊しに来たんでしょうから仕方ない。仕様です。つかアメリカの事情とか疎いんですが、民主党って一応リベラルじゃなかったっけ...なんつーか日本の自民党&民主党のぐだぐだぶりを彷彿としましたですよ。確かな野党は確かな野党すぎでアレだし、参院選どーすっかなあ...

で、反応。

他の候補者達−特にオバマ、バイデンらは、グラベルの率直な話法にかなり困惑して苦笑いをしていた。多くの専門家が総じてグラベルを奇人扱いし、「アル・シャープトンの代役だ」「次の討論に呼ばれる可能性はなくなった」と冷やかした。
ところが、ネット界では全く反応は異なったのだ。グラベルの大胆な主張に、絶賛と批判の嵐が沸き起こった。・・・「この爺さん、何処から来た?」「危険人物だ」「正直者だ」「彼こそ私の大統領だ」「異常者だ」「この人は怒ってるが、狂人じゃない!知性派だ」「無作法だ!」・・・
USAトゥデイ紙によれば、討論会放送直後から、グラベルの名はブログ検索総合ランキングで15位を占めたという。動画サイトYouTubeに投稿されたグラベルの討論会ビデオはあっという間に20万PVを超え、その日のランキング上位を占めた。
討論会直後から、マイク・グラベルの公式サイトはオバマ、ヒラリーを超えるアクセスが殺到し、あまりの負荷に耐え切れず、ページが表示されなくなった。ブロガー達は献金しようとしてもサイトにアクセスできないと文句を言い始めた。

76歳なのに金ないから格安長距離夜行バスで移動してるとかいう報道もあったらしく、こりゃ献金したくもなるわ。エコノミー症候群は年寄りにはヤバい。つか、こういう献金て外国人はNGなのかなー?
でこれ、ネットがなければ政策はかなり奇天烈だし(アメリカも相当煽り耐性低い国なんで、直接民主制とかマジやばいって)、昨日のテレビでなんかヘンなヒトいたわねで終了してたかもしれませんが、なにしろ時代はYouTube
発言してる動画へのリンクとともに色々拾ってきた情報とかコメントつけてblog書いたりなんだりとかやってくうちに、選挙PR専門家の評価とかをぶっちして色々影響が広がっていきますよと。ニコニコとか字幕in的なサービスがアメリカにあったらさぞや盛り上がったろうと思われます。

おまけ。筋金入りすぎるエピソード。

上院議員時代のグラベルには失敗も悪評もあるが、二つの輝かしい功績を残している。ペンタゴン・ペーパー事件と、徴兵制度更新への反対活動である。
当時はベトナム戦争が泥沼化していた時代。1971年、米国防総省の悪名高き機密文書“ペンタゴン・ペーパー”を元国務省職員ダニエル・エルスバーグがNYタイムズ紙とワシントンポスト紙にリークし、両紙が文書内容を記事で公表し始めると、ニクソン政権の司法省は両紙に対し記事差し止め命令を出し、法廷闘争に発展させた。
そこでアラスカ州上院議員マイク・グラベルの登場である。ペンタゴンペーパーの存在を知り、政府の隠し事に怒った彼は、同じ時期に議会で討議されていた徴兵制度の更新法案に反対し、たった一人でフィリバスター議事妨害)を開始していた。そのフィリバスターのためにグラベルが議会で読み上げようとしたのが、極秘で入手した4,100ページ分のペンタゴン・ペーパーだったのだ。
上院議会での機密文書読み上げが禁止されると、グラベルは自分が委員を務める上院小委員会(国防と全く関係のない委員会)の聴聞会を、たった一人でこっそり真夜中に議会地下室で開催し、勝手にペンタゴン・ペーパーを読み始め、参照としてその機密文書4,100ページを小委員会議事録に収録するというユニークなやり方で、司法省の攻撃を逃れ、公開議事録を通じてペンタゴン・ペーパーに一般国民がアクセスできるようにした。本人曰く「この機密文書をただちに公開すれば、ベトナム戦争政策はひっくり返るはずだ」という信念に基づいた危険な挑戦であった。

議会手続きハッキングCOOLすぎ。

=07/05/25追記=
YouTubeが大統領選特集コーナー「You Choose」、ヒラリーも活用
候補者と動画で交流--YouTubeの大統領選特集サイト「You Choose '08」に新フォーラム - CNET Japan
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