仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「ドキッ水着だらけのなんとか大会」消失の経緯。


サイゾー 07年09号。

・原型は70年代初頭。五木ひろしや八代亜紀なんて演歌界からも出場。
・80年代初頭に『新春オールスター水上大運動会』(TBS)、『各界美女チーム対抗水上大合戦』(NTV)などで高視聴率。メンツは松田聖子堀ちえみ河合奈保子、ジャニーズなど。

「(略)伊代、(早見)優、(堀)ちえみなんかの花の82年組も、みんな出てたもの。当時は新人アイドルの登竜門みたいな側面があって、歌はそんな売れなくても、あの番組で活躍すると次の年売れるっていうジンクスがあった。確かに番組で目立つ子は次々とブレイクしていったから、事務所側も力を入れていてね。男はトシ(田原俊彦)とか(郷)ひろみとかが印象に残ってるな。みんなお遊びじゃなくその日のために体鍛えてきてたりして、ほんと真剣勝負だったんだよ」

『オールスター紅白水泳大会』司会者/おりも政夫氏コメント

おりも氏も言うように、当時の水泳大会は、歌番組に出られない、デビューしたてのアイドルのための番組という側面もあった。歌のプロモーションとして出ていたアイドルたちは、少しでも自分の姿を映してもらうため、一生懸命に泳いだのだった。
「だから、その頃は・仕込み・じゃなくて頑張りすぎて本当にポロリしちゃう子も多かったよ。もちろん放送では流さなかったけど、今から考えればあれ、お宝映像だよね」

・80年代なかばからポロリ番組に。

当初はハプニングだったそれに、視聴者の興味が集中し、ポロリの機会が激増。徐々にA級アイドルたちは番組から遠ざかっていき、代わりに当時出始めだったグラビアアイドルたちが画面を占めるようになる。競技のほうも、水泳主体のものからアイドルの胸や尻や股間を映すために用意された飛び込み系や、仕込みの AV嬢がポロリするための騎馬戦のような企画が増えていく。お笑い芸人の出場も多くなり、PTAから「子どもに見せたくない番組」リストに挙げられることも少なくなかった。

細川ふみえかとうれいこあたりが参戦。

年に2回、夏と冬のシーズンごとにやっていた番組は、93年から1年に1回となり、03年の冬に放送された『ドキッ! 丸ごと水着!! アイドルだらけの水泳大会』(フジ)が最後の放送となった。

21世紀になってもまだやってたのかというのがむしろ驚きではある。

で、なくなったのは「視聴率がとれなくなってきたから」。

「いや、理由は単純に数字が取れなくなったからだね」
野田氏によると、80年代後期から、だんだんと番組視聴率は低迷していたのだという。
「僕の立場からしてみれば、お色気にスライドしていく時期はすごくよかった。うちのタレントの子も、プロモーションとして何人もお世話になったな。でも過激路線に行くと、グラビアの子さえも、番組に出るのを嫌がるようになったね。というか、怖がってた。だって、いくらポロリが仕込みとはわかっていても、現場じゃ何が起こるかわからないじゃない。フジに限っていえば、80年代初頭は『夜のヒットスタジオ』なんかを作っていた音楽番組班が手がけてたけど、お色気路線になってからはバラエティ班になった。数字のためにおっぱいポロリを増やしていったけど、結局頭打ちだったんだよ」

 お色気路線に走った背景には時代性もある、と野田社長は分析する。
「番組が始まった70年代は、今ほどグラビア誌もない時代だから、アイドルの水着姿を拝めるだけでも価値があった。でも80年代に入ると、グラビア誌が続々と創刊されて、AVも一般家庭に浸透してきたから、アイドルの水着に、それほど希少価値がなくなってきたことも原因じゃないかな」

 さらに90年代に入り、「ヘア解禁」が追い打ちをかける。宮沢りえ菅野美穂高岡早紀などといったアイドルが自分の意思で脱ぐ時代になった。そんな時代の変遷に合わせ、アイドルのニーズも変化していく。おっぱいポロリでは、もはや当たり前すぎて、水泳大会くらいでは男たちの目を惹きつけることはできなくなったのも、むしろやむを得ないことだったかもしれない。確かに調べてみると絶頂期である82年には20・7%あった視聴率も、03年の放送では9・4% にまで落ち込んでいる。

まあわかりやすい経緯なんだけれど、歌うヒトの総アーティスト化で、「アイドル」が消滅したからというのが最大のアレかも。アイドル、完全にニッチ産業化してますしね。
アイドル時代の河合奈保子が水着できゃっきゃきゃっきゃなら、なにやら脳汁出まくりだったんじゃないかと思いますが、「お茶の間で流す意味のある水着に希少感のある女子」つうのがもはやあんまり...今やるならU-21女優でとかになりそうだけれど、それこそ絶対でないだろうし。
復活するとしたら、GYAOあたりでアイドル声優揃えてみたいな方向しか...お茶の間で流す意味はまったくなさげな悪寒。

個人的には浜崎vs.倖田でガチンコ水上騎馬戦とか見てみたい気もするけれど。

追:映画「キサラギ」で、自殺したアイドルの思い出映像として、大磯ロングビーチで行われた清純派グラドルばかりの水着大会みたいなイベントが出てた。笑った。