「ブレイド2」(2002)「ブレイド3」(2003)を見た
2はいいけど3はぶっちゃけ見なくても良い的なネット評価を見ましたが、まさにその通り…
2は、前作から2年後、舞台はチェコに移り…
・相方というより師匠兼メカニックのウィスラーが、前作で吸血鬼に襲われて自決した流れになってたんだけど、なんか生きてて吸血鬼に囚われてるので新相棒のチャラいにーちゃんにサポートしてもらって取り返すとかなんとかやってると、ヴァンパイア王国から休戦申し入れ。理由は吸血鬼も人間も両方襲う「リーパー」が発生してエライことになってるからというもので、ブレイドわりとあっさりのっかる。ブレイド倒すための吸血鬼特殊部隊を指揮して、リーパー倒すことに。特殊部隊の中に、なんかこの人見たことあるな…と思ってたら、『ローグ・ワン』の座頭市(ドニー・イェン)でした。
・それはとにかく、リーパーは吸血鬼溜まってるとこに来るんじゃね?ということで「苦痛の館」と呼ばれる吸血鬼のクラブで張ってると案の定リーパーほいほい。貴族の館の廃墟みたいなところが舞台で雰囲気あるし、いろいろ凝った設定になってて、見どころその1という感じでした。
・下水道バトル。色んなことがありつつ結。
リーパーの親玉とか、王国仕切ってるじーさんの娘の吸血鬼とか、サブキャラも良くてわりと面白かったです。
ギレルモ・デル・トロ監督作ですが、リーパーのギミックとか内臓表現とかデル・トロそのへん好きよねえという感じ。前作に引き続き、日本サブカルへの言及として、パワーパフガールズをチャラいにーちゃんがちょいちょい見てたりしました。
デル・トロの「ストレイン」(吸血鬼物のテレビシリーズ)のシーズン1だけ見たことあるけど、同じ監督&同じジャンルだけあって結構似てる気も。
ところで、1のヒロインはどこにいったんだ…あの人結構好きだったのに。
3はまた北米っぽい都会に戻るんですが…脚本がほんと雑。
特にあかんのは、ラスボスの真祖がすっごいしょぼい…
・シリアの神殿で長い間引きこもってたらしいんだけど、なんでそんなところで引きこもってたのか、起こされたらなんで普通に北米までやってきたのか結構意味不明…
・鎧がなんかもっさりしすぎてダサい…
・真祖は日光平気なので、昼間の街をブレイドとおっかけっこ。途中で赤ん坊さらって盾にしたりする。強いんじゃなかったのか君は…
・攫ってきた吸血鬼ハンターチームの一人の娘(ちょう可愛い)に、「永遠に子供のままでいさせてあげるお♡」とか粉かけて、「友達があんたコロスんだからノーサンキュー」と振られる。乙。
・真の姿のデザインが仮面ライダーの悪役怪人ぽい。そして真の姿とる時間がめっちゃ短く、予算の都合に思いをはせさせる…当時は今よりCG高かっただろうしね…
1も純血種がやたら弱いという謎展開だったけど、クーデター起こす噛まれのにーちゃんがそれなりに頑張ってたし、2もちゃんとラスボス感あったのに、これはちょっと…真祖ならではの能力として、ちょいちょい飛んでたりはしてたけど、いかんともしがたく地味なんで、ものすごい翼とか出すとかなんとかしてほしかった…
なんかドヤ顔であれこれ語ってた気がするけど、行動しょぼいヤツがそういうことするともっとしょぼく見えるんや…
で、他にも雑なポイントが新たな仲間チーム…
・吸血鬼に対抗しているグループが複数あるとかなんとかで今頃出て来るんだけど、ウィスラーの娘[ジェシカ・ビール](ウィスラーは妻と娘2人を吸血鬼に殺されて、以来吸血鬼を狩ってるという設定だったのに、別の女との子供って…家族殺されたのが先か、一度離婚して二度目の結婚の家族が殺されたのか、ちょっと微妙)とチャラいにーちゃん(後のデットプール)はまあいいとして、後の仲間はどっから湧いたのかとかマジで謎。
メカニック、生化学者と役割は分かれてるんだけど、そんだけやってる集団がいることをウィスラーは知ってたのに、なんでブレイドには何も言わなかったんだろ。不可解過ぎる。
という感じで、2はいいけど3は見なくてよかったなぁ…という連休の夜中なのです。