「オデッセイ」を見ました(若干バレあり)
とりあえず面白かったです。SF/宇宙物好きな人なら映画館でとも思うけれど、『ゼロ・グラヴィティ』ほど圧倒的な「これは映画館で見なあかん」感はないかもしれない。スペクタクルよりドラマ寄りやからね。
・マット・デイモンまた惑星に取り残される係か…(参照:『インターステラー』)
・メッセージは「詰んだ思うても一個一個問題解決しよったらなんとかなるで!」(必ずなるとは言っていない)なのかな。
私にとってスコットと言えば『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』『プロメテウス』あたりだけれど、よく考えたら↑のテーマはスコット作品にわりと共通してるか。映画撮るってそういうことだろうしね。
それにしてもスコット的な癖というかなんというかはあまり感じない作品でした。
・高校同期の息子さん(中学生)が「前半は火星ダッシュ村だった」とコメントしてたんだけど、だいたい合ってる。たぶんTwitterでもしTOKIOが火星に取り残されたらとかやってるなこりゃ…
・NASA幹部とかが秘密会議の名前をLoRからとったりLoRネタ話してたら、NASAの広報トップが一人だけドン引きしててちょっと面白かった。NASAはエライ人でもギーク出身、ただし広報部門はそっち系のキャリアの人が来るから文化が違う的な。
・というか、常に状況をどう開示するかっていうパブリック・リレーションズが問題になってて、せやなという感じ。
・音楽ネタが面白かった。
火星ダッシュ村、なんとか頑張るんだけど火星の地上活動でちょっと滞在するだけの施設なので、娯楽は全然用意されてない…!
たまたま、船長とコンピュータ専門の子?がラップトップ持ち込んでたのが残ってたけれど、船長は70年代ディスコヲタらしくてそっちの音源ばっかり。コンピュータ専門の子の方にはなんかクソゲー的なものが入ってるくらい…
音楽ないとやってられないんで、しゃーないからかけるんだけど、主人公はディスコ苦手らしくて悲惨なことに。
ウィキペディアでリストアップされてるのは
- Turn the Beat Around - ヴィッキ・スー・ロビンソン
- Hot Stuff - ドナ・サマー
- Rock the Boat - ヒューズ・コーポレーション
- Don't Leave Me This Way - セルマ・ヒューストン
- Starman - デヴィッド・ボウイ
- Waterloo - ABBA
- Love Train - オージェイズ
あたりなんだけど、「死にそう………ディスコばっかりで死にそう」「これが一番ディスコっぽくない曲や…!」(「Hot Stuff」かかる。それディスコの女王の代表曲やんけ)とかもうさんざんなことに。
これはクラシックでもロックでもなく、ディスコでないといけなかった大オチがあるんだけど、まあコレですわ。
・たとえば「2056年」とかって西暦年は一切出てこなかったのがちょっと面白かった。ひょっとしたら有人探査中心の宇宙開発が腰砕けにならなかった並行世界の話なのかも。NASAと中国が協力する場面があるんだけど、実際には宇宙開発で実績あるのはロシアなわけだし。中国での観客動員対策かもしらんけど。
・女性の宇宙船長といえば私の中ではスタートレック・ヴォイジャーシリーズのジェインウェイ艦長だけど、なんかちょっと雰囲気似てた気がする。責任感強いけれどエモーショナルな面もあって、結果として果断である、的な。
まとまりませんがつらつらと。