『ウェブはバカと暇人のもの』中川淳一郎を今頃読んだら名著だった。
だいぶ前に買ったんだけど、ずーっと本棚の隅にころがしてました。
2009年7月 第5刷なんで、6年寝かしておいたのかこれは。
読まなかった理由はただ一つ、「タイトル見ただけで『せやな…』と頷くしかないわかりやすさ」だったと思うんですが、今日たまたま銀行行く用事があったので、待ち時間にさくっと読めそうなものということで持ちだして読み読み。
・ネット記事にクレームつけてくるのは活動時間帯からしてニートか無職か専業主婦。要するに暇人。
※ここのとこに数字出てたらなぁ……あとp.131の「メディア別ユーザー像」は、調査したのかモデル図なんかな?ちょっとわかんない感じだけど、ここ調査したデータ欲しい…
・PRにはテレビ+ネットが最強。地上波もネットも基本、そんなにお金ない人の暇つぶしだから相乗効果凄い。
・ネット単体はブランディングには向かない。B級ネタが大好物な井戸端会議の場だから、そのノリに合わせないと無理。
・ネットのヘビーユーザーってごく一部なんで、その動向で世の中見ようとしたらコケるで普通に。
・もうフロンティアじゃなくなったネットは人生を変えない。 そのへんで夢見てる暇あったらリアルで努力せぇ。
などなど。
2015年時点でもあんま変わってない感じが物凄くするのはなぜなのかしら…
というわけで、タイトルの通りぐうの音も出ない真実が連打されてるのですが、最終章のオチに結構びっくりしました。
私達の人生、なんとリアルな場の占める割合が多いのだろうか。これら人生の大部分を占める要素にネットはどれだけ入り込めたのか?
大したことはない。
かなり入り込まれている人はヤバい。
もう少し外に出て人に会ったほうがいい。
なぜなら、ネットはもう進化しないし、ネットはあなたの人生を変えないから。
要するに、2章の「ブログが面白いって友達に言われたからライターやらせろってメールしてきたけど、結局ライティング全然できない人ら」とか、ネットに夢見ちゃってる人、中川さんがお仕事上いろいろめんどくさいことやらされる破目になった人らへの直言で〆るって、どんだけ良い人なん…
「マッドマックス 怒りのデスロード」的な、人間ほんまアホやな…とつくづく呆れた後のちょっと生暖かい愛おしさ的なほにゃららを勝手に感じたりしました。マッドマックス関係ないけどな!
それにしても「他人事なのに、いちいち脇からいらんクレームつけてくる人々」てなんなんでしょうか…
活動時間帯からして、月金9時17時+残業で動いているヤツは少ないという話のようですが、このへん調査した事例はあるのかしら。「暇人」なのはわかるけど、なんでよりによってこんな暇の潰し方をするのか。
そこが気になる今日このごろです。