仕事用のめもとか。

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『ミッドナイト・イーグル』あるいは雪山映画の困難。

ミッドナイト・イーグル - Wikipedia
なんかめぐりめぐってDVDがうちに来たのでついでに。………いやはやもう。
テレビ的な説明の過剰さ、そして表裏一体の辻褄の合わなさガー! 131分になってるけど1時間半でええやろコレ、というか、途中でタバコQKした時にふとみたら@1時間で、あと1時間もなにするのか皆目見当がつかなくてぱちくりだった、というのは、適当に邦画を見ると稀によくある話じゃあるのでもういいとして、それにしても雪山映画って難しいにゃー…

たぶん、山岳物って小説だったり、漫画の方が向いてる気がするのはなんなんだろ。漫画の『岳』(石塚真一)とか毎回面白いし。高尾山の参道上がるのもヤバい悪寒がするめも子にも、山こええええ&山すげえええちゅうて想像させる力がある。
映画とかテレビだと、たとえガチで雪山決死ロケをしてもその凄さが絵として伝わりにくいんですよね。
だってすっごい頑張って撮影しても雪で真っ白だからどこにいてどう移動したのかわけわかんないし…吹雪で真っ白だし…動きといえばもこもこで、たまにコケるくらいだし…
美男美女投入しても、装備に埋もれて誰が誰だかだし…ありがたみが薄いし…
このへん、雪山でもがもがしてるキャラクターの身体感覚だったり心理的ほにゃららだったりを直接書ける小説なら問題ないし、漫画でもちょろっとした細部の描写で近いことが出来ると思うのですが、ただひたすらにもこもこ。
この映画、吉田栄作が主要キャストで出ているのですが、登場後40分くらいして初めて「アレ?この人どっかで見たよね?」みたいな…
邦画で雪山映画といえばガチで冬の八甲田でロケをした『八甲田』ですが、丹古母鬼馬二のキャラの強さしか覚えてにゃーですよ。

一番良かったのは玉木宏だったような気がする。自分探し風味フラフラ若輩感が出てたというかなんというか。
つってもこれ、何歳くらいの設定なんだろ。新聞記者としてもかなり濃いスクープ拾える立場まで行ってたけど左遷されましたなんだったら少なくとも20代後半つうかアラサー、30代前半くらいじゃね?な気もするのだけれど、大学でて就職して3年経ってないくらい感が。まあいいや…

あ、そうだ。プロダクト・プレイスメント大塚製薬カロリーメイト)と自衛隊がかなーり協力していた模様で(ヘリの編隊とか実写だったんかな…よくわかりません)、「俺らは民間人を稀によく犠牲にする『軍人』じゃなくて『自衛隊』★」とのことでした。
しかし終盤の膠着状態になって、主人公側がまあそれしかないだろうという提案をするんですが、首相+自衛隊+色々偉いヒトで缶詰対策会議してるのに、誰もその可能性を首相に示唆してなかった&実行できるかどうか確認に手数のかかることなのにやってなかったのって戦略的にどーなんだろう…くふ。
しかも条約で禁止されているソレを実行する力は日本にはなくて、結局アメリカの原潜頼み…まあもともと発端がアメリカがほにゃららしてたことが発端なんですけど、このへんだけ妙にリアルなのはいかがなものかという気もします。
トランスフォーマー』の「脱オタして男になってモテるにはやっぱ自己犠牲が大事♪ 色々かっこいいところをみせつけよう!中近東にも赴任できるよ!」(アメリカ色々軍)よりは相当マシですが。あれは中高生向けだしほんまシャレにならんわ…