仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「クローバーフィールド」(ネタバレ全開につき、これから見る予定の方は踏まないよーに)

えー、さんざんPRで匂わせていたので書きますが、ゴジラ型パニックムービー。んで巻き込まれた素人のビデオが延々というスタイル。一瞬、電器屋でテレビ経由で俯瞰映像は入りますが、原則ワンカメラ。
手持ちビデオカメラ映像での3D酔いが危険!という話もありましたが、超3D酔いしやすいめも子でも大丈夫でした。
パニックムービーとしてはどうなんだろう…たいていの映画はふるふる出来るめも子はうぎゃー!でしたが、ツレはいまいち…らしいでした。その後事情聴取したところ、かなり映画見る方だと思うんですが、たいていのは怖いと思ったことはないけど、邦画の「サイレン」だきゃー怖かったとのこと。ご参考迄。







んで結構びっくりしたのが、この「ゴジラ」の全貌が見えるシーン。わりあい初期から出てくる下半身はしっぽが長い爬虫類タイプに近い造形なんですが、頭部は完全に人間型。そのあたりはちらりちらりでなかなか全容わからないのですが、てきーりNYゴジラ系かと思ってたのでかなり困惑。関係ないのですが、ワンカメラの縛りのせいで、「モロのカメラに向かってくるところ」があんまり怖くなかったというかなんというかなのが気の毒。映像での「恐怖」て、「怖い物」そのものよりも、「怖い物にみぎゃーしてる人間の表情」で感じるもんですけえの。
あと、皮膚?から蜘蛛型のフェイスハガーじゃねえや…FFXIで言う蜘蛛…でもないや、まあそんな節足型のが落ちて来て、そいつらも人を襲うと。噛まれると露骨なまでにエボラ出血熱的な症状で死亡確定。要は凶悪なダニを振り落としながら歩き回るちゅーことですな。
騒動の冒頭に来るのが、「ゴジラ」が刎ね飛ばした自由の女神の首であり、オリジナルの「ゴジラ」が、南方戦線という地獄で死んだ軍人達の「英霊」の暗喩というか露骨なアレであることを加味すると………このゴジラってサー……誰…? 9.11?ちゅーたらそのまんまではあるんですが、ゴジラは「東京大空襲」ではなく「英霊」であることを考えると、ノーフューチャー人生の出口みつけられないまま従軍してイラクで死亡した米兵ちゅーのもありげではある。あ、もちろんそれぞれの理想のために志願して亡くなってる方もいらっさるとは思いますが。
エンドロールの音楽が、弦楽隊全開、金管ぱおーん+女声の爆演系クラっぽい曲だったのですが、伊福部節…?かどうか判別できるほど伊福部知らないのだけれど、ちょと民族主義っぽい?ニュアンスもあったりなんかしてなんかヘンな感じもしましたです。マイケル・ジアッチーノちゅう人が作曲したもんらしいですが。ウィキペディア見ると(マイケル・ジアッキーノ - Wikipedia)もともとクラ芸風の人らしいんで特に意味はないのかも。
と思ったら他にも伊福部感を感じられた方もいらした模様。
2008-04-08 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

それにつけてもオリジナルの「ゴジラ」て異常な映画だよなー…
ゴジラゴジラゴジラとメカゴジラ♪」のあの曲が、オリジナルでは「戦争中の訓練の賜物で、パニックを起こす気配もみせず粛々と避難し化け物との戦いに備える群衆」他、人間側のモチーフだとかわけわからなさすぎる。
そのへん、「クローバーフィールド」では、自由の女神の首が飛んで来たらみんなで携帯でとりあえず撮影(そしてそんなことをしてるうちに、なんかわからんけどなんかが来る)、生きるか死ぬかちゅー時にもビデオカメラまわしっぱなで走るとかさ〜……手ぶらで全力疾走しないとそれもう死亡フラグだから!ナチュラルに!
なんかしらんが遠くから超巨大な足音が響いて来た時は、いらん気を起こさないようにカメラを投げ捨ててから全力で避難されることをお勧めさせていただきます……
それにしてもこのカメラ、撮影者がびたんとコンクリ上で転ぼうが、化け物に食われようが、戦術核...を自国の経済首都に打ち込みゃせんだろうとは思うけれど、まあマンハッタンが吹き飛ぶ級の爆弾落とされても耐えきるとか凄すぎる。つか、夜から朝まで断続的にだけど記録領域もバッテリも上がってないし。なにしろワンカメラなのでここはプロダクト・プレイスメントできない部分なのがメーカーさんには哀しかったかも。
まあ、明らかに重傷ぽかったのに気がついたら全力疾走してる女子とか、脚折れたか切断に近い状態だったんじゃね?なのに同じくな男子とか色々アメリカ的な嵩上げはあるのでほにょほにょ。せっかく電器屋での略奪始まる場面の描写とか「リアル感」出せてるんだから、このへんは映画的都合でほにょらなければよかったのに。