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電通の中のヒト粟飯原(あいはら)健氏へのインタビューby IT戦士タン。

「Second Lifeの可能性に賭けている」――電通の展望 - ITmedia ニュース

複数のSIM使って「バーチャル東京」ディベロップするとか、案外本気が見られる電通の中のヒトへのインタビュー。
ちなみに、ライブドアニュースでは、「電通 Second Life普及に必死」というタイトルで配信されてました...昔だったら、ブドアが後発にせよそこそこ使い勝手がいいメタバース立ち上げとかしてそれなりにはシェア取りにいってたかもナー、という意味でブドアはもっと必死になれよと半笑い風味。

粟飯原氏がSecond Lifeを知ったのは昨年4月ごろ。国内外の投資案件を審査する粟飯原氏の部署に、米国発のビジネスの1つとして持ち込まれたという。

 当時は世界の登録ユーザー数が20万程度(2007年9月10日現在は約984万)と小規模だったが、米Linden Labは日本への参入をすでに計画しており、直接会って話も聞いた。「3次元仮想世界プラットフォームはほかにもあるが、日本に進出するのはSecond Lifeが第1弾になるだろう。ビジネスの可能性を探っておこうと思った」

 Second Lifeに可能性を感じた粟飯原氏は、取引先企業にも折に触れてSecond Lifeを紹介。昨年末ごろから「Second Lifeを説明してほしい」とオファーを受けることも増えてきたという。また、Second Lifeに法律面・セキュリティー面などで課題があることも分かってきた。

 今年1月、同社とデジタルハリウッド大学院が共同で発足を発表した「Second Life研究会」は、興味を持つ企業に対してSecond Lifeを説明し、課題やビジネスの可能性について議論する場として生まれた(関連記事参照)。すでに90社以上が参加しているという。

 8月24日にオープンした「バーチャル東京」は、研究会で議論した内容を実際に試すための実践の場、という位置付けだ。

2006年4月に知って、1年半弱でこんなかんじカー。
展開ゆったりといえばゆったりだけれど、フツーの企業が動くちゅうたらまあこんなもんなのかみたいな。

Second Lifeにもっとも興味を持つ業種は金融業という。「金融業は、インターネットやiモードなど新しいプラットフォームが出るたびに、その上で事業展開してきた。ネットを使ったECなどは当初『クレジットカード番号を入力しても大丈夫なのか』『商品はちゃんと届くのか』などと不安に思われていたが、今は浸透している。同じことが3D仮想世界で起きる可能性がある」

 3D仮想世界は、金融業だけでなく、さまざまなビジネスの可能性を広げると見る。「例えばマンションを販売する場合、3次元図を見せるために客に専用ソフトを渡すというケースがあったのだが、Second LifeならWeb上で3次元図を見せられる。製造業なら、開発中の商品のCADデータを活用してSecond Life内に商品オブジェクトを作成し、商品が完成する前に販売店の店員を教育する――といったことも可能だろう」

金融業....なんか微妙だなあ...
SLの場合は賭博禁止になったからまだいいけど、賭博アリのまま隣に金融SIMとか風景として厭すぎる。
さすがに直に賭場開業とかはないでしょうけど、賭場SIMにSL内ATMとかあったら洒落にならん。

日本でSecond Lifeが一般化するまで2〜3年かかると粟飯原氏は見ている。日本人ユーザーが今後増え続れば、市場としての可能性も見えてくるはず。コミュニティーが育つまで、じっくりと取り組んでいく考え。操作性やサーバの安定性については、同社からもLinden Labに改善を求めているという。

3次元仮想世界はSecond Lifeだけではない。問題が多いなら、それらを解決した別の3次元仮想世界を作ってしまう、という手もある。粟飯原氏も「Second Lifeだけにこだわっているわけではない」としつつ、日本発のオリジナルサービスを今から企画するよりは、Second Lifeを利用した方が効率がいいと見ている。

 「日本発のサービスを作っても、国内だけを向いた“鎖国状態”のサービスでは世界に対するインパクトがない。だったら既に1000万ユーザーがいて世界に開かれているSecond Lifeに、日本的な改良を加えていったほうがいい」

 Second Lifeは「T型フォード」だと話す。「今は日本にT型フォードが入っている状態。米国向けの車で、日本で購入できる人は少ないし、日本の田んぼの中は走りづらい、という状況だ。

 だが日本は職人国家。トヨタが日本車を開発して海外に輸出したように、日本の職人は、海外から入ってきた新しいものを、さまざまに改良して世界中に輸出してきた。

ぬーあー。だから、プラットフォームとしてSecond Lifeは相当限界あるくさいあたりガ〜...
2,3年経ったら、それなりに作り込まれた後発メタバースが来てる可能性が相当あるし、SLはレガシータイトルになっちゃってる可能性高いし(つーか現状でもヤバす)、mixiが中国産メタバース改造したのと接続してる可能性もあるし云々かんぬんありますが、どうなんだろう...このへん、SNSの歴史とか「比較的運営ちゃんとしてる後発においしいところをさっくりもってかれる」パターンをどう回避するんだろう。
まあ経験値上げでスライム叩いてますってことならよいのだけれど。

個人的には電通のような従来のメディア戦略に強いところが入って、アレゲなヒト寄りになりがちな西海岸2.0企業ご利用は自己責任でお願いしますの発想とは違う、よりフツーのヒトに届きやすいメタバースやっちゃった方がいいんじゃね?という気もしないでもないですが。splumeとか、携帯メタバースとか、開発運営資金欲しそーなところ、そのへんのお金が入ってヒト増えてもスムーズに対応できる体制+十分なPRやら宣伝やら打てれば速攻来そうなのが国内でもあちゃこちゃあるのに。
ただ西海岸2.0企業は体質的に電通嫌いそうだからなぁ...いやはや。

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