仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

ロカリサーチ×ニフティココログで精度高めなバイラルアド?

バイラルアドってマジっすか: 極東ブログ
ぱやら〜...

元記事。
テクノロジー :日本経済新聞

インターネット上のクチコミで視聴者を広げていくネット広告「バイラルアド」事業への参入が相次いでいる。ユニークな動画広告をネットに掲載、個人のブログ(日記風の簡易型ホームページ)へ簡単に転載できるようにする。評価が高い広告は次々と転載されて視聴者が増えていく仕組みだ。昨秋から話題になったナイキジャパンのバイラルアドの視聴回数は100万回以上になったとみられ、新しい広告手法として確立しそうだ。(日経記事)

初期(ちゅうても一昨年〜去年くらい)のバイラルアドは、だいたい「動画ランキングサイト」みたいなのを作って、そこを軸にやってたと思うのですが、blogサービスの方で動画貼り付け機能が一般的になったところで、「バイラルでオモシロイのねーかと探しに来るある意味物好きな層」より広くやってこうという話になってるのかも。
バイラル動画のキモは、動画ファイルになんか埋め込まれていて、友達に転送された回数とか要するに動画視聴率みたいなのが取れる仕組みだったと思いますが、そのへん忘れた。ただの動画をネットに放流するのではなく、放流した後の効果を測定できるよーな感じと理解しましたが、なにしろ技術わかりません。

 ニフティは4月から自社が持つブログ分析技術を生かしたバイラルアドサービスを、ネット広告会社のロカリサーチ(東京・港)と展開する。ロカリサーチはナイキジャパンの広告にも協力した。

 ニフティが500万以上のブログサイトの書き込み内容を分析して、広告主のファンや影響力が強い人を抽出。ロカリサーチがその人たちに広告掲載を依頼し、紹介記事を自由に書いてもらう。視聴回数などを測定し、広告掲載前後で広告主への評判がどう変化したかも報告する。料金は1カ月間に10万回視聴で500万円程度が目安。2―3年後には20億円以上の事業に育てる。(日経記事)

素人巻き込みネット広告ちゅうと、ジオシティとかあのへんの無料HPサービスのバナー自動挿入(前世紀〜まだやってるけどなんつーかHTMLファイル作ってあぷろどとか、どうしてもそれやらないといけない「作品」的なコンテンツ以外もうありえなくね?)、blog時代になってググル先生、アマゾンたん。ですけれど、もうちょと精度高い手法なんかないノーというわけで、各界で模索され中という時勢ではあります。(例:“アルファブログ”をネットワーク化・広告配信する新会社 - ITmedia ニュース
アフィリ系のblogはもう内容すっかすかで、全然媒体として意味がないところが大杉ですから、そのへんもちょっと質の高いところをどーにかというところで...

ですがこのへん、ステルス判定されると炎上しやすい危険地帯なもので。
blog口コミマーケティング関連バナがNHKニュースに取り上げられる→炎上。 - 仕事用のめもとか。
国内でも、読モ事務所みたいなもの?主導で有名読モさんにblogで商品紹介してもらう、ということをやってるところもあったりしたのですが、NHKにはんぱな取り上げられ方して炎上くらいました。合掌。

んで隊長のコメント。

二つ気になったのだ。一つは、これっていわゆる無料ブログが対象なのだろうか。ちなみに、このブログは私がココログにお金を払って運営しているのであって無料ではないです。もう一つは、その広告媒体に例えばこのブログが選ばれるか? 前者については、よく考えると別に無料ブログだろうが有料だろうがあまり関係ないか。後者については、どうなんだろ。べたに言って、どのくらいの金銭インセンティブで資本主義に魂を売り渡すのか……オレ。いや、冗談。
 けっこうマジで考えたのは、仮にこのブログにバイラルアドが付くとして、その場合、私はエントリをどのように書いたらいいのだろう、ということ。私の率直な印象だが、「これは広告貰って書いたエントリです。松山猛が偉そうに文春に書いているあれみたいなもんす」とか前書きというかコーションを入れるしかないだろうなと思う。
 で、そんなもの読みますか? つまり、広告が意図で書かれたエントリ。
 それ以前に、そう言明(これは広告エントリだよーん言明)したらステルス・マーケティングにはならないわけだ。つうことは、もし効果的にやるなら、 finalventさんブランドみたいので閲覧者を騙すしかないということになる。いや、それはちょっと、や・だ・な。(っていうか、無理だろ。)

一般的にはこういう反応になるかなーと。
上の読モblogの事例で気になったのは、「ステルス」はしちゃだめ、と、マーケティング会社が指導したとしても、書き手の方でblogの信頼性を守るためにステルスな書き方になっちゃうっていう問題があるかなーという点。
広告=金もらって書いてるんでしょ?ウソとか大げさなこと混ぜてるかもでしょ?という視線もあり、さらに国内の場合は厭儲思想もあるわけで、blogの信頼性を損なわない、かつステルスにならない書き方がまだ見えてない。blogでのマーケティングというものに対する社会的なコンセンサスがまだないというか。
ロカリサーチさんの計画で言えば、ココログのデータからテキストマイニングかけて良い人選ぶのは技術的には難しいことではないと思いますが、書く側も読む側も「金もらって書いてる広告=信頼性低い」「中立的な立場から書かれてるなにか=ふつーに信頼できる」の2タイプで判断しちゃってる状況ですから、出されたお題を実際どういうエントリにしていくのか、普通におもろいblog書ける、という才能とちょっと違うところになんらかのセンスがないと、プチ炎上くらいは喰らう可能性もありげ。そういうセンスなり社会的コンセンサスを育てていくというのもこういう事業には必要なのかなーと。
そのへん、アマゾンは巧いことやったよなー、書評って「この本を他の人にも読んで欲しい」て時に書く物なわけで、書評書いて本買えるとこ紹介するのは自然だもんなー、くそめんどくさい詳細な書誌書く手間はぶけるしなー、というわけで、ブロガ・ブログ読者・アマゾンでWin-Win-Winだよねと思いますが(アフィリの設定とか支払いがどーたらはとにかく)、そのあたりの巧く回ってる感じをもちょと考えたい気持ち。

ただ、こういう話、blogのタイプによってかなり幅があるわけで、
Elastic
日頃お世話になってるElasticさんみたいなファッション情報blogで、「ナイキの新しい動画広告でてるけどなかなかデキは良い」とか紹介されてたら、それは「情報」として価値があるわけで全然おっけーじゃね?と思いますし、よーわからんうちのblogではありますが「なんかこんなMMOが日本くるぽよ」で動画紹介だったらそれもおかしくはない...かなあ。ただ、そこで調子に乗ってうちが動画紹介ばっかりになったら、日頃おつきあいいただいてる方とかのアンテナやらRSSリーダーからどんどんハズされていくと思います(笑)
そのへんバランス感覚必要ですが、レビュー系のblogでテーマが定まってるところにちゃんとそこに合ったのを持ってくれば、んで動画がちゃんと「ニュース」として紹介できるものであれば、みたいなところでステルス回避しつつ信頼性下げずにどーにかやってけるような気も。ファッション誌にしてもコンピュータ誌にしても「新製品紹介」が「記事」として成り立つような造りになってるわけだし。
↑の読モblogは「日記」型ですけど、ある特定の店の「水」だけをいきなりエントリに置くとかじゃなくて、もうちょっと書きようがあったというか、blogとして練れてないところに無理矢理つっこんじゃった感があるわけで。たとえば普段から食べたもの飲んだものとかをメモるようなことをしてて、そこにこの「水」が入って、「気に入って続けている」てことがわかれば、この方読モの中でも結構有名な人だと思いますし(Can CamとJJで見た覚えあり。)、逆にその水なんですカー、教えてくださーいてことになってたと思うです。あんまいい例じゃないですが。
「日記」型でも「実際自分が試してみて、他のものとも比較した上でいいと思った」とアピールできるような書き方はいくらでもできるよーな気もしないでもない。もちろんそこで「ウソ」書いちゃだめなわけで、書き手の方に「これは自分のblogには合わない、ちゃんと紹介できない」てのを判断してスルーする眼力が必要だし、そこを注意して書いてくださいってマーケティング会社の方でちゃんとわかってもらうってことが必要だと思いますが。
極東ブログさんのところに合うテーマって...あんま思いつかないですが。ふつーに話題に関連した本くらいしか....あと都こんぶ?.....

おまけ。

 ネット広告会社も2月以降相次ぎ参入した。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は、動画共有の4サイトと協力したサービス「クチコマ」の受注を始めた。ネット広告のサイバー・コミュニケーションズは、バイラルアド技術を持つクロスワープ(東京・渋谷)と共同で、ブログのはてな(東京・渋谷)や、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのグリー(東京・港)などと連携したサービスを始めた。(日経記事)

あれ?はてなも...? 謎。

=自分の関連えんとり。=
blogでクチコミでマーケティング、な方面のなにか3本 - 仕事用のめもとか。
あと、ソニー×百式でなんかやってる話をどっかで聞いたんだけど思い出せない...まあ続けてるようですが。