仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

リテラシで回収不能ななにか。

401 Authorization Required
加藤紘一の実家が放火(たぶん)され事件にまつわるヘイト・スピーチについて。

こうしたヘイトスピーチというのは、これまで編集者が排除してきた沈殿物が可視化されただけなのか、それとも、リアル社会にも何らかの影響を及ぼすものなのだろうか。
 後者であれば、ちょっとかなり相当に嫌な世界だ。

いちおー修飾的な疑問文にされてますが、まあ後者ですわな。

全然レベルは違いますが、

表示できません - Yahoo!ニュース

岩手県の大学の男子学生が、アルバイト先の書店で顔や腕を包帯で覆った皮膚病患者の写真を隠し撮りし、mixi(たぶん)に「ミイラが来店」などと中傷する書き込みを繰り返していた→2ch経由で炎上→抗議メール殺到で所属していた水泳部のホームページが閉鎖&大学から学部長名義で注意、という事例。配信元は産経。
2006-08-18 - Hagex-day info(詳細まとめエントリ。おとなりから拝見。)
小学生レベルでもドン引きするようなアホを平気でやってる20歳て人としてどーなのよとか、高校大学の情報教育どーしてたんだとか色々ツッコミどころ満載。つか、写真で個人特定可能だったらこれ停学級じゃないのか? いいのか厳重注意で?

#大学て、情報関係のトラブルでそれなりの処分をすることがあります。知ってる例では、「知り合いの携帯番号とかを掲示板にぶっこんだアホに停学3カ月だったか半年だったか」とか。停学処分って公式記録に残るんだっけ? あと、不正アクセス禁止法以前に、Uchino出身大学で大学の鯖侵入やって除籍だか退学だかくらったのがいるとか大昔聞いたけれど、それは都市伝説かもしれぬ。

で、こういうヘイト・スピーチちゅうと、まあメディア・リテラシ鍛えましょうという話にせざるをえないのですが、ふとリテラシで新聞屋さんのおっしゃる「実際に活字(画面)で見るのは嫌なものだ。」て感覚回収出来るわけじゃないしなー、なんつうか、そういう言葉が、消すことはたやすいとはいえ、いちお全世界に公開されてる鯖になにやら刻まれたつーかというコトは消えないんだよなーとか暗澹としてしまう、うだうだ思う猛暑な今日この頃。

=おまけ=
小泉8/15靖国神社参拝の評価および加藤紘一実家放火事件について。
箱を開けて「妖怪」を解き放った小泉首相 2006/08/18(金) 10:05:09 [サーチナ]

案の定、首相の参拝の当日、自民党の加藤紘一代議士の実家兼事務所が放火され、焼け跡近くから放火犯人と見られる右翼の男が血まみれで発見された。事件にはまだ不明の点が多く、まして首相の言動と直接的な関係などあり得ないが、事件は、両国で高まる狭隘なナショナリズムと無縁ではないだろう。最近は私のコラムにも、罵詈雑言を浴びせるメールが届くようになった。首相のかつての盟友である自民党の議員にまで危害が及ぶというのは、民主主義にとって大変な危機でもある。しかし加藤邸の火災事件をめぐって、小泉首相の反応がマスコミに登場しないのはなぜなのか。

小泉はとにかく安倍には誰か聞けよと思いますが、談話とか見た記憶ナシ。TVのニュースとかではやってたのかしら...TV見ないのでわかんないクポ。
ほんとに全マスコミの記者が「そもそも思いつかずに聞いてない」というのは、いくらなんでもありえないと思いたいというか信じたいので、「ニュース」にされないようなかわし方してさっくり終了させてるんじゃないかという気はしますが、去年、世耕議員の講演聞いてから折りに触れて思うのですが、見かけの256倍くらい今この国ヤバいです。
だって、広報できる(マスコミ対応メソッドが一応入ってる、また党としての組織を公衆へのメッセージ発信に向けて整えていこうとしてる)のはおそらく自民党のみ。民主党も一応PR会社つけてはいるんですが、使う側が準備できているとは到底思えないつーかなんつーか小沢だしつーか。確かな野党は人民騙すのはだめだめクポーで最初っからもうやらなさそうというか、やる気になっても空気読めてないことしかしなさそうだし。

先日、某先生と某研究会でちらっとお話させていただいて、その折りにプロパガンダと、広報って結局どこがちゃうんでしょうかとよーわからん質問を流れでしてしまい、プロパガンダは一方的、広報は双方向的、ということになるんじゃないかという定義を教えていただいたりしたんですが、たぶん学的にいえばそういうことになるんでしょうけれど、なんつーか...
新聞雑誌にしてもテレビにしても、マスコミが扱える情報量ていうのは、限度があるんですよね。当たり前ですが。というわけで、枠が決まっている中で自民党が強いメッセージを発していき続けると、別に情報統制とかアンフェアなことしなくても、結果としてそれに有効に対抗できる言説てなかなか目につかなくなっていく*1。ウェブの場合は、どかんと枠は広いですが、それにしてもアテンション・エコノミーでぐるぐる渦巻きから外れている部分については腐海の底で朽ちていくほかないわけで。
で、双方向的に煽りながらいっちゃったら、それ、一方的な宣伝より万倍怖くないかと。

もちろんチーム世耕以下の世耕タン陰謀論という話では全然なく、たぶん広報な人としてフェアな範囲で、彼が信じるこの国にとって良いことをしようとしている、要するに彼は彼の仕事をしてるだけ、ではあるんですが、なんなんだこの将来に対する漠然とした不安は。30年なり50年たって、ああここでこの国は道を誤ったんだなぁて方向に安倍−世耕タンが踏み入れてないことを超祈ってます。もう必死に。下流で上等ですんで安穏とババァにならせてくださいお願いします。

井之上先生がどこかで、広報やるやつは大なり小なり社会的責任ちゅーものを負うので、自分のやってることの倫理面考えてお仕事しなきゃだめヨーと一節割いて書かれていたよーなうろおぼえ記憶があったりもしますが(なにせ広報史ちゅうたら、冒頭に来るのはアメリカが第一次世界大戦でやった募兵キャンペーンだもんなぁ...)、じゃあカナメになるところにいるやつの現実認識が歪んでいたらそれどーなるのよとか思ったりもしてみたり。

*1:今回、産経以外の朝読毎は批判視点で社説や記事組んでいるわけなのですが、国際外交への配慮ナシという批判は参拝マンセー派にしてみたら美味しい餌だったりで。