仕事用のめもとか。

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AOGC2006、頼りにならないレポシリーズ4:「日本のオンラインゲームにおけるRMTの現状」水谷亮太氏@(社)中央政策研究所&天野氏@エヌ・シー・ジャパン


AOGC2006 セッション紹介
※あくまでめも子(誰)の私見に基づいたものです。表記ミス、メモ取りミス、講演者&質問者の方の意図と違うことを書いてる可能性があるのでご注意ください。

えー、RMTです。自分が見に行った中では一番混んでました。
最初に水谷氏の方から、RMTの根絶&ビジネスモデルとしての確立を目指して現在行っている研究会の概要とか。…………立ったまま書いていたのでメモの字が異様にわけわかんないですが、年間規模なのか?まあ仲介での売買も含めて150億円、利用者はプレイヤーの5%の7万人という数字がかろうじて読み取れますが、わけがわからないのでもっとまともなソースをご参照ください。調査方法は業者聞き取り調査(30人とか数字出てたような気もするけどうろおぼえ)

で、市場規模も大事ですけれど、むしろ産業構造の分析が中心、という印象を受ける内容でして、国内100サイト、広告モデルでやってるBBSが4サイト、農場から製造直販な10サイトと急増しているというオハナシやら、海外からの購入にはドン引きするプレーヤーが多いために、元締>生産者管理>生産者でゲーム内通貨を「生産」する海外→主に留学生などが直販サイトを運営したり仲介したりする、というフローとか出てたようですが、メモが意味わかりません。なんだこの→は。というわけで、このへんも4gamerで出てるスライド画像あたりをご参照いただくとして…

で、問題点としては、ゲームの楽しさの破壊、で、RMTにともなってボット、チート、海外からの不正アクセスなどの問題が出て来るというあたりを挙げられたところで、このあいだ出ましたリネージュでの実刑判決(執行猶予つき)の話に。(→概要とかについてメモったエントリ

で、これ被告がどういう人だったかと言いますと、国内大手のRMTサイト運営&中国の農場にアカウント販売、プロクシ提供とコンボでキメていた人なのですが、NCジャパン側でボット規制をきつくしたところ、農場からアカ買ってもすぐ止まってだめじゃん、ということで、一般ユーザーのアカハックをしてゲーム内通貨を巻き上げよう、という流れになり、なんだかんだで鯖重いは、緊急メンテしなきゃなんないわでとほん、で、アカハックしようとしているところと海外からの不正アクセスかましているところが同一IPということで、ISPと共同で調査して同定→警告したけど被告シカト、で、色々やったんだけど駄目なんで、ISP側がポート塞ぐ、という経緯が一方の流れとしてあり、んで不正アクセスくらったユーザーに警察に相談するように案内していたところ、香川県が反応して、警察と調査を開始。で、05年7月19日に逮捕にいたると。アカハックの方は中国本土からなので、ICPO経由で依頼したけれど立憲が無理、ということで、電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法234条の2)になったそうです。普通コンピュータまわりの犯罪は罰金刑が多いそうなので、ちょい重めの判決だとか。
この法律がネトゲに適用されるのは初めてということで、裁判も裁判官一人の判断ではなく複数の裁判官による合議制、警察検察もNCジャパン側も大変だったそうです。天野さんがNCジャパンの担当だったそうで、香川から刑事さんが来てなんか徹夜でログ調査するとか、香川に呼ばれて調書作成とか軽く地獄をご覧になった模様。しかし、ハードワーク度の高さではIT業界の中でもかなりいっちゃってるネットワークエンジニアの方に「あの人達は本当にタフ」と言われる刑事さん達ってどんな化け物だ…
総括としては、一応こういう判例が出たことで抑止力にはなる…かも?としつつ、やっぱり抜本的な解決にはならない、という点と、とにかく時間がかかる(社内調査が04年末開始、05年に入ってISPと調査開始…で、逮捕まで半年、判決までさらに半年)、リソースの負担が大きすぎる(人数月で数えられそうですね…)が問題だとしていらっしゃいました。
新聞報道だと単なるプロクシだけのようでしたが、いやはや……
まあそんなこんなで、とりあえず!ガイドライン作りちゃんとしようよ!という結論で〆…だった筈(すいません最後くたびれてめもってません)

まともなリリースはこちら。

[AOGC 2006]日本のオンラインゲーム市場におけるRMTの現状@4Gamer

http://blog.livedoor.jp/borisgoto/archives/50333258.html
ネトゲ研究日誌さんの方でのコメント。