仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

今日拾ってきた論文とか。

 すっごい久々にフーコーがどーたらな文章を読んだけれどおもろい。なんかえっらい明確なのはどういうことだ。フーコーて事例はおもろいけど理論バナになると超寝ちゃってたんですけど。

  • 「レディメイドと身体」/稗島武。社会学評論

 アンアンの分析。この雑誌は、創刊当初は「ワタシの身体肯定」、あとでやせやせイデオロギーまんせーと、物凄い転向をしてるので、ヤセバナ物でよく取り上げられますね。それだけにすっごい期待してた分ちとしょんぼり。やっぱり身体系の話は実践の話が欲しいヨー。あくまで体感であって、統計があるかどうかはわかりませんが、若い娘っこの身体って、前世紀つーかたとえば80年代くらいと比べるとやせやせとぽちゃに二極分化してるような気がするし。女性誌やら雑誌研究へのレファランスも薄めかな...字数制限がタイトだったようなのでかなり捨てたんだろって気もしますが。

  • 「インターネット広報 ─学校における戦略事例を中心にして─」/三浦倫正 コミュニケーション科学 東京経済大学 コミュニケーション学会 2003 No.18 pp.149-163

 今回のネタにはあんまり関係ないけど。どっかの学校の広報戦略分析して、クロスメディアがごっつう効くと。学校見学参加者や受験者、入学者のグラフつき。

  • 「社会的現実を作るメディアトーク ─ニュース報道の共鳴化─」 川上善郎・日吉昭彦・石山玲子・松田光恵・鈴木靖子 2003 コミュニケーション紀要 成城大學大學院文学研究科 第16輯[機種依存だとマズいので注記:車へんに上に口、下に耳] pp.29-127 

 特定の出来事に関するニュースがどんな感じでメディア上で展開されていくのか、の事例研究。ものごっつい長さなのは、一週間の間に放映された15件のニュースを選んでテレビニュースとワイドショー、一般紙とスポーツ紙、アサヒコムとヨミウリオンライン、週刊誌で展開してるから。ネットが若干寂しい気もしますが今やるんだったら、gooのblog検索とかで言及エントリー洗い出せるかもですね。で、ネタが共鳴しあいながら広がっていくモデルを「従来のパターン」(従来の情報提示形成過程、という意味で)、「活性化現象」「飛び火現象」「玉突き現象」とモデル化してます。おもしろい。というかほんとこれは分析たいへんだったでしょうね...あれ、なんだか目から汗...

  • 「ワイドショーの構造分析 ─形式の概念化とスタジオトークとの関連性─」 石山玲子・川上善郎・大石千歳・鈴木靖子・松田光恵 2005 コミュニケーション紀要 成城大學大學院文学研究科 第17輯[機種依存だとマズいので注記:車へんに上に口、下に耳] pp.97-128

 おまけでゲット。ワイドショーの各コーナーの基本形式を「トピック形式」、「テーマ提示形式」、「ニュース形式」、その他に分けて、形式ごとにトークのスタイルやら雰囲気やらが違って来て番組が特徴づけられる、という話。これも素敵。

  • 「パフォーマンスとしてのテレビ人生相談 ─「おもいっきり生電話」の言説分析から─」 申美淑・岡井崇之・王萍[出るのかどうか不安。くさかんむり、さんずい、平じゃないけどなんか似たようなの。読みはヘイ・ウキクサ] コミュニケーション研究 第33号 2003年 上智大学コミュニケーション学会 pp.83-104

 事例研究というか、家父長的なみの、みのには従順だけど相談者には上位なコメンテーター、世論の代理としてスタジオになんかいるお嬢様方、声のみの視聴者と、構成を記述というか。結局「相談」になってない様をつぶさに。「テレビジョンにおける言説の認知的な効果がスタジオ・セッティングやカメラアングルのような技術的コードによって変わってくるのではないか」(pp.85)に首がもげそうな勢いで激しく同意。大昔、絵コンテみたいなかたちで書き出せたらナーとか一瞬某バラエティのなにかをやってた時に思ったのですが、3カット目で見事失意体前屈になりました。絵が描けないヨ。今ならDVD編集ソフトでタイムライン?編集?(なんか横並びにコマの絵をばらしてくれるやつっつーか)みたいなのがあるから、それちゃんと使って静止画切り出して、時間データはっつけてどうこうすれば、技術的にはそれなりにいけるんちゃうか思います。著作権的にはどうかと思いますが、ハリガネ人間模式図を起こすんでも、静止画あるのとないのとじゃたぶんまったく違う。

やれやれ、大漁はいいけれど、くそ重いんですがカバン...