仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

ソニーのウォークマンblog炎上即死。

炎上したソニーのブログの件 - 【B面】犬にかぶらせろ!
要するに、一般素人公募で体験記★てことで、どっかの編プロが作った仕込みブログスタート。が、見る人が見ればプロが撮ってると露骨に分かる写真に素人性を無理矢理ねじこんだエントリー入れてて、なんじゃこりゃ、と各地で検証ムーブメントが盛り上がり、どういうことやとコメントが殺到して、新ウォークマン値下げして発売で3日で閉鎖、という流れらしいです。id:gotanda6さんの方で引用されている範囲内では、例によって2ch、あと各ブログで話題になった模様。

んなもん適当にバイトに写メとかで、半分素で作らせればまずバレなかったのに…。でなきゃ、きちんとプロに作らせモードでそれなりアーティストなり著名人にやらせればよかったのに…。
中途半端に広告宣伝費の予算があるということが落とし穴になりました、としか。ついでにコメントスクラムという用語がこの世にあることを学ぶ。色んな人が色々考えてるのねえ…

ぽすぽすと跡地に行って見ると。
http://www.so-net.ne.jp/blog/walkmandiary/

本サイトは終了いたしました。
一部の方々に誤解を生じる可能性のある表現があったことをお詫びいたします。
サイト終了に際し、皆さまには大変ご迷惑をおかけいたします。

生じさせる、じゃないのかここは?とか日本語おかしい&検証しまくった人々をたぶん逆撫でしそうなお詫び文のあたり、もはやなにかソニーに取り憑いているんじゃないかという勢いの哀しい展開。「一部の方々」っていうのは、コメ突っ込んだ人なのか、検証した人なのか、それともそんな動きは露知らず、仕込まれたままに素人blogと信じて見た人のことなのか。最後の「一部」に謝ってるんだったらいいんですけど、んなこたーないだろうし。

こういうことって、ただしくじりましたってことだけでなくて、企業への信頼感失ってくモトですから、ほんとはちゃんと謝らないといけないし、再発させないように調査もしました、くらいのこと言った方がいいと思うんですけれどね。素人体験記っつーといてソレっていうのは、「騙したな」つーて言われたら、「ごめw実は騙したw」としか答えようがない。

某報道分析会社やらPR会社の記事評価に関するレジュメをちらっと見せて頂いたことがあるのですが、とりあえず「広告」と「記事」だと「記事」は広告の3倍で評価、で、記事広告(記事っぽいレイアウトと作りになってるんだけれど広告、というパターン。すみっこに【PR】とかかいてあります。ビジネス系コンピュータ雑誌とかに多いですね)は広告よりいいかも…てことで広がってはいるけれど、読者はそのへん案外見抜いてるから出稿する側が思うほど良くはないんじゃね?とかちらっとコメントされていました。「広告」が嫌われる、見てもらえないっていうのはもうずーっとある流れで、blogなんざ特に、口コミマーケティングがどうとかって話になってるし、低予算で出来るし、てことでやっちゃったんでしょうけれどね…

なんで広告が嫌われるかっていうと、別に見たかねーよ、とか色々あるけれど、一番素朴なところで言えば、自社の商品を買わせようと都合のいいことだけ言うんじゃないんだろうか、なんか騙されるんじゃねえかという警戒があると思います。まあでも「広告」としてちゃんとアピールする分には必要悪ってことでいいんですが、「広告」じゃないフリして実は「広告」でしたっていうのはかなりよろしくない。記事の形態で広告作ろうと思えば、それはいくっらでも出来ることですけれど、だからこそ信頼失うと思うのですよ。

Webマーケティングの近未来 第26回〜欧米での企業ブログのケーススタディ(その6) - nikkeibp.jp - 専門家の眼by Ad Innovator
Dr. Pepper/7upが「Raging Cow」という乳飲料のキャンペーンをblogでやって大失敗、とアメリカで語り継がれている事件なのですが、これもまったく同じ構造。素人ですよ、利害関係ないですよ、でバレバレ。
というわけで事件概要部分を引用させていただくと…

ブログキャンペーンでは、この牛のキャラクターを中心にしたブログを開設するとともに、影響力のあるティーンブロガー6人を本社に招待し、製品やプロモーショングッズなどが進呈されたという。そして、彼らのブログでこのRaging Cowのことを書くように依頼し、さらに彼らはRaging Cowとは全く関係がないことにするようにと言い渡されたのである。

6人のブロガー達はそれぞれのブログでRaging Cowのことを書くようになるが、その不自然さが、ブログの商業的な使用を嫌うブログ純粋主義者とでも呼べる人たちにより指摘されるようになる。そして、彼らがDr. Pepper/7upのやり方を批判するコメントやトラックバックを大量にRaging Cowのブログに掲載するようになり、Raging Cowマーケティング側はそれをすべて削除し、終いにはコメント、トラックバックができないようにした。

それが火種となり、今度はRaging Cowブログが、ブログとしていかにひどいデザインと内容であるかということが話題になったり、始めはサイトの著作者が誰だか分からなかったのが急にDr. Pepper/7upが著作者として出てきた、ということに発展してきた。さらに、オンラインマガジンSlateが6人のブロガーの1人にRaging Cowの件でインタビューを求めるメールを送ったところ、Pepper/7upのPRから電話がかかってきて、結局、3者でインタビューを行い、ブロガーも個人の意見ではなくPR担当者のようなそぶりで質問に答えたなどということもあった。これらの様々な批判の記事がブログ界に流れたのである。

ティーンブロガーが可哀想ですね。親とかに相談したんでしょうか。大人だったらまだ、そんなことに乗ってバレたらブロガーとしての自分はいかんともしがたく終了wwてわかるだろうに。契約関係とかどうしてたんでしょうか。
要するに嘘ツキはだめだーめ。インパクトはなかったかもしれませんが、普通にご招待して試用してもらいますキャンペーンで良かったじゃん。もー、こんなんでblogマーケティング怖がったりしないでくださいよう。ちゃんとやればいいんだから。

=補足=
まっくのぶろぐ
WalkmanA関連騒動倉庫。

閉鎖されたblogのキャッシュ。
うは、モニター製品のためにWinノートを買ってくるとか謎設定すげえ。いくらもらったんですか状態だよなぁ…

結局あの炎上の理由は
背景としては、ソニーの接続ソフトがクソ。これが大きかったそうです。インストールからわけがわからなかったのか、操作性がクソなのか……ひょっとしたら両方?
(■ページがありませんなど、ソニー愛好家の涙ながらのレビューが各地で読めます…ハードは操作性がムズいけど、音は良いらしいですが。)

結局あの騒動は何だったかと考えますと、一番の原因はあまりに酷いConnect Playerの出来だったのでしょう。

iTunesiPodの最強タッグを追撃するんじゃなかったのかよ…だめだ。ソニーもう駄目だwww 粗悪品を値下げしてキャンペーンに金かけてどーすんの。
で、購入者がストレス貯めまくっているところに、

ウォークマンをモニターするBlogがいくつか立っていて皆同じデザインなのを見れば、個人が立てたとはとても思えない物でした。
そして発売された物を購入した人がソフトの出来にとても苦労しているのに、初心者の女の子がさくさく事を進めて行く。
この設定が反発を招きましたね。

という文脈だったらしいです。
ちなみに
404 Error - FC2ブログ
の方では、写真画像がどう見ても素人撮影ではないという検証とともに、他の「モニター」にもマカー煽り発言があったという目撃証言が。
一人じゃなくて二人となると、たまたま出てきちゃった言い訳ではなく、なにかこざかしいことをしようとする意図がチームツクリblog(へたれ)的にそれなりにあったんじゃねーかって気がしてくるよなぁ…iTunes×iPodは、(マカー&そして圧倒的にWin)×iTunes×iPodなわけで、パソコンとしてのMac叩いてもほとんど意味ないのに、そんな頭の悪いことするヒトがこの世にいるとはあんまり思いたくないですが。

世耕議員の「広報は悪いものを良く見せることはできないけれど、良いものの良さを伝えることはできる」(たぶんこんなかんじだった)という言葉を思い出しつつ。

そしてソニー、別件でもなお炎上中。これだけ並べられると壮観ですな。
Topics:“スパイ的コピープロテクト”の波紋 - ITmedia News