仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

五島切支丹のお歌。

ぽえーと仕事でぐぐってて、
■青方教会
http://homepage2.nifty.com/kogushi/Church-aokata.html
がなぜかヒットしたのですがふと。

上五島地区のキリシタンの歴史は、1797年五島盛運か大村藩主大村純伊に農民の五島移住依頼し実現したことに始まる。当時大村藩では、経済安定のため人口増加を抑えるための間引きが強要されていた。キリシタンたちは間引きの罪を犯したくなかったことと、1657年に起こった「郡崩れ」といわれるキリシタン迫害以来、厳重な禁教令の最中であったことから、大村藩外海地方のキリシタンたちは喜んで五島へ移り住んだ。
外海地方では「五島へ、五島へ、皆行きたがる。五島は優しさ土地までも。」と言う俗謡が流行ったが、「五島は極楽、来て見て地獄。」と歌ったのは皮肉にも五島へ移り住んだ移住者であった。

「五島は優しさ土地までも」てフレーズ、確か井上光晴の『丸山蘭水楼の遊女たち』に似たフレーズの唄が出てきた記憶。丸山蘭水楼はかなり緻密に幕末当時の長崎の風俗やしゃべり方を研究して書かれたもんらしいので、実際あった唄だったのかも。ちょこっとした場面なのですが、哀切極まりない唄が泣けるです。

丸山蘭水楼、もうちょっとで世の中まるっと変わるんだけれど、その変わり切らないところでモガモガするヒトビトの群像を描いた作品なのですが、構成の緊密さからキャラ立ちからなにから、自分が今まで読んだ中では一番「完全な小説」だと思っていたりなんかして、誰か映画化してくんねーかな、ライティングはカラヴァッジオ風光と影のコントラスト多様で、あの異様な不安感を出してほすい...と長年願っているのですが、無理かしら。無理かしら。下手にヒューマニスティックに翻案されちゃったら眼も当てられない作品じゃあるけど。
舞台化はされてるそうなんですけどね...光のコントロールがっちり、キメキメの様式美ショットで映画で見たい。白黒映画とかよさげ...

そして井上といえば。

マレー蘭印紀行 (中公文庫)

マレー蘭印紀行 (中公文庫)


ノーフューチャー紀行文学。マレーシアに行った友達にかっぱらわれたまま買ってない...ような気がする。