仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

宝蔵院流槍術と顔がシカクの相関について。

いわゆる小泉チルドレンのカタログ記事を見ていて、「宝蔵院流槍術宗家」の肩書きがついた顔がシカクっぽい人を発見。いや、その筋の方には大メジャーな方なんだと思いますがこっちは素人ってことで。

宝蔵院流というと山田風太郎二大剣法対決小説「魔界転生」「忍法剣士伝」の両方に始祖胤栄、二代目の胤舜と登板しとりまして、いわゆる十文字槍(普通の槍の左右に刃があって十字になってる)とも違う、半月型の鎌を添えて薙刀兼鎌兼ナニカ、みたいな人間+武具の条件でやるならおそらく最強ではあるまいかと思われる凶悪なブツをひっさげて、なぜか石舟斎に負けてたり(形としては相討ちだけど、槍引いちゃってるところで自分的には負けと判定)、天草四郎の切支丹忍法にやられてたり(あれは四郎がズルい)、柳生十兵衛と死闘を繰り広げてたりしとりまして、風太郎スキーにはお馴染みの流派なのです。

胤栄、胤舜ともに豪放磊落系熱い坊主キャラで結構好きな方向性なんですが、二人とも顔がシカクイ、身体もシカクイ、と描写されていて、たしか胤舜の方は背は低めで幅はあるから「碁盤のよう」とか書かれていたような気がする。このへんは風太郎は資料調査が非常にマメなんで、なにかそーいう資料があって、実際そういう体型だったのかもしれない......けれど、今の宗家もシカクイのかッ

戦国時代から連綿とシカク遺伝子が今に伝えられてるの!? 選出されたのは宝蔵院流があった奈良だし...

とびっくりで、まずシカクい国会議員から検索。

鍵田忠兵衛公式ホームページ
http://www.kagichu.net/index.html

先代が奈良市長で武道好き、で、ご本人もいろいろ修行しつつ中曽根の秘書なんかをしたりしつつ今回当選されたようです。

で、リンクありました。

■宝蔵院流槍術(公式サイト)
http://www4.kcn.ne.jp/%7Ehozoin/index.html

胤栄、胤舜で流派として成立、で、胤栄の弟子で印可をもらった高田又兵衛が小倉小笠原家に仕えてそっから全国に広まり、明治時代は絶えかけたんだけど、ぎりぎり残った型やら口伝やらで再現中、ということらしいです。胤栄の片鎌槍残ってないのかナー。サイトにある十文字鎌槍でも余裕で凶悪ですが。石突きもこえーし。

つーか、胤栄、胤舜の時点でこの人達妻帯不可のお坊さんだから血縁関係ナシ、シカク遺伝子どころの話じゃないのをおもむろに思い出してアホか自分とつっこみいれつつ、でも気になるとサイトをうろうろしていたら。

高田又兵衛。この人ももちろん胤栄、胤舜ともに血縁関係はありません。
■高田又兵衛
http://www4.kcn.ne.jp/%7Ehozoin/matabe.htm

明らかにこれは顔がシカクい。身体もシカクっぽい。

■宝蔵院 覚禅房 法印 胤栄
http://www4.kcn.ne.jp/%7Ehozoin/inei.htm
しかし、流祖胤栄が、おそらく肖像画では全然ないであろう歌留多しかサイトにはないので、胤栄、胤舜についてはほんとはどうだったかナゾ。
逆に風太郎が高田又兵衛の肖像からイメージとってああいう描写にした可能性もあるか。

なにかこう、鎌槍使うには顔がシカクっぽい人だとイイとか、顔がシカクっぽい人だと鎌槍にハマりやすいなにかがあるとかなんかあるのでしょうか。ナゾです。
身体がシカクぽいつーのは、槍を毎日ふるってりゃ、そりゃ恐ろしく肩が発達するだろうし、鎌田議員も遠目ショットしかないけどやっぱ肩幅かなりあるからまああれですが。

と、よーわからんネタでしたが、9月下旬に興福寺で宝蔵院流の演武やるっていうのはすてき。いつか見に行ってみたいものです。でも胤栄の槍見てみたいが。