仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

山田風太郎リコメンド。

鹿児島の友は無事だった由。しかし片づけがえらいことになりそーだとかなんとか。

相当うろおぼえなのでまずぐぐり。
山田風太郎忍法帖 作品紹介&忍者名鑑
http://www.ne.jp/asahi/toshiya/cult/ninpouchou/


で、以下、これは良かったという記憶をうろ覚えに。

いわずと知れた大傑作。柳生十兵衛vs.キリシタン秘法で甦って魔人化した剣豪10人勝負。
が、実は忍法小説ではない。剣法小説というか。生前よりパワーアップしている宮本武蔵をどうしても破らなきゃならなくなったらアナタどうしますか? そういえばこのラインナップになんで佐々木小次郎入ってねえんだろ。

同上。鋭意マンガ化され中。
家光の治世が背景。まだ戦国時代だと思ってるカンチガイ大名vs.カンチガイ家臣の遺族(全員美人)の死闘に十兵衛が助太刀。
これも実は忍法はあんまり…戦うねーさんテンコモリ。映像としてかっちょいい場面が多いのもグー。残虐度はかなり高いんで、しょっぱなドカンとかましてくる堀一族虐殺の場面で忠実な映像化はどう考えても無理だけど…。
小説単体としてみると、実は魔界転生より面白い。

柳生忍法帖・上 (講談社ノベルス)

柳生忍法帖・上 (講談社ノベルス)

塚原卜伝以下伝説の剣士対伝説の剣士が対戦しまくる小説。忍法の影は例によって薄いが、「果心幻術ほうずき燈籠→びるしゃな如来」のコンボが凄いのでなにか勘違いしてしまいがち。
不幸にもこのバトルにエントリーする破目になった剣士のリストは下記参照。
忍法剣士伝忍者名鑑(上記サイト内)
http://www.ne.jp/asahi/toshiya/cult/ninpouchou/ninja-kensiden.htm

忍法帖最強傑作。旦那を殺されて祖父家康に怨念ハイテンションの千姫(でも可憐)+秀頼の遺児孕み中のくノ一+豪傑女丸橋vs.伊賀クレイジー忍者ども。出てくる忍法の濃さ、エロさ、くノ一ねーさん達のキレっぷりとどれをとっても凄すぎる。

くノ一忍法帖 (角川文庫)

くノ一忍法帖 (角川文庫)

秀吉の小田原制圧前後の忍城攻防戦をめぐって天下の香具師vs.風魔組忍者。
香具師どものアレっぷりとヒロイン麻耶姫様の可憐さがグー。忍法帖としてトップクラスの完成度。いまいちマイナーくさいのはなんでだ…

これもなんか映像化されてたっけ。まあ普通に忍法帖です。松永弾正がまだ京都の三好家とうだうだやってて、三好の嫁に岡ぼれしたところからすったもんだ。悪女篝火様が濃くてイイ。

小説としての面白さはたぶん柳生がトップ。「忍法帖=奇想の濃さ」で言えばくノ一かな…

あと、上のリストにはないけど

  • 忍法笑い陰陽師(正確なタイトル忘れた。うちのは角川文庫版の筈だけどその後新本で出てるの見た覚えがない)

これはもう、モテ/非モテを越えた遊びの世界なんだけれど面白い。男体拓本女体拓本をとりまくって統計しようとする阿呆大名など、エロに賭ける阿呆な情熱てんこもり。

で、後は。

  • 『人間臨終図鑑』

古今東西の著名人の死にっぷりを淡々と網羅。一家に一冊。誕生日に開きましょう。成人のお祝いにもいいですね(真顔)
買った時は天才が夭折する系の死にっぷりだったのが、だんだんフツーにじたばたして死んでいくエピソードが増えていきそう。

人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)

人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)

  • 『戦中派不戦日記』

日記文学としても太平洋だか15年だか戦争の記録としてもキテる傑作。初期風太郎のネタがちらほら出てくるあたりも美味しい。

新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)

新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)

  • 『同日同刻』

太平洋戦争開戦の1日目と1945年8月1日〜15日の色んな記録を並べ。臨終図鑑と並んで風太郎の方法論がよくわかる。

  • 『警視庁草紙』

明治物。文明開化の世に、旧南町奉行川路タンこわいよ…

  • 『八犬傳』

南総里見八犬伝のストーリー概略と、馬琴の人生。ラストの神々しさは素晴らしい。

ちょい暇見てISBN表記くわえます。