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仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

『高い城の男』ドラマ版第一シーズンが面白かった

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金曜の夜と土曜の夜がっつり見てもうたんで、ネタバレしない範囲で感想を。

なお、原作は20年以上前に読んだので、だいぶうろ覚えです。手元にないんで図書館で借りて読み直すかな。

・原作の基本設定(日独が二次大戦で勝って、アメリカを分割統治している平行世界)は踏襲しつつ、主要キャラクターは名前を残してかなり設定変更入ってます。たとえば、ジュリアナとフランクは原作では元夫婦だったかと思うけれど、同棲している恋人になってます。あとは原作のジュリアナが柔道やってたのが合気道に変更されてたり。これはジュリアナが日本の倫理観や美意識などを深く理解しているという描写につなげるためなんかな。

・原作の「平行世界小説」が「平行世界映画フィルム」に変更。「よくわかんないけどフィルムを見つけて、中立地帯のどっかにいるらしい『高い城の男』に届けるとレジスタンスに有利になる」らしいということで、レジスタンスが必死に探しては中立地帯に持ち込もうとし、一方「ヒトラーが見たがって集めているのでナチスも必死に探してる」という話になっています。ついでにフィルムの内容や設定も結構変更がある感じですかね。「高い城の男」ってヒトラーになっちゃうんじゃないかという雰囲気もありますが、彼もどこでこれらのフィルムが湧いてくるのかよくわかってないらしいんで謎。

・ヒロインのジュリアナは、ディック原作には出てきた覚えのない、共感能力高すぎるくらいのキャラクターに変更。ディック小説のヒロインて、美人サイコパスばっかりやからね… そんで、ジュリアナが場当たりで目の前にいる人を助けようとした結果、どんどん周りごとドツボに嵌っていくという展開。善意はしばしば悪意より手に負えないことあるよなって思う今日このごろですが、まあそんな感じです。

・第一シーズンは、ジュリアナがレジスタンスにうっかり関わってしまい、フランクがその煽りを喰らってとんでもないことになる話/ナチスさんサイドの話日本サイドの話が絡まりあってエラいことになってゆく方向。序盤に拷問シーンとかわりとあったんですが、中盤以降はアメリカ人だけどナチスアメリカの高級将校であるジョン・スミスのキャラクター掘り下げとか権力闘争話になる感じなんで、苦手な方も切らずに見ていただければ…

・日本占領下の西海岸の描写は相変わらず謎日本ですが、ネタとしてお楽しみください! というか考証しようと思えばできるだけの制作力ありそうだけど、あえてネタでやってるんだろうなぁ。基本的に日本に対する描写は、ナチスに対する描写よりだいぶマシです。憲兵隊が不条理な拷問シーンかますところは序盤にありますが。このへんは原作準拠という感じですかね。日本政府側の中心人物は合衆国日本政府の田上大臣(易を嗜む平和主義の人格者)、ナチス・アメリカ側の中心人物はがしがし拷問の指揮も取るジョン・スミスという差も大きいですが。

 

第二シーズンも面白そうなんですが、第一シーズンが日本語化されるまで1年近くかかっているので、次はいつになるのやら。かなり複雑な話なので、英語で見れる環境があったとしても、わかる気しないわ…

 

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