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仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

『メランコリア』(全バレ)

メランコリア [Blu-ray]

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メランコリア - goo 映画
相変わらず生きているのがひたすらしんどいわけですが、どうしても見たくなって行ってみました。
要するに「人類終了!」物です。『アルマゲドン』とか『ノウイング』とか『2012年』とかまあ色々ありますよね。『インディペンデンス・デイ』とか宇宙人襲来系も一部かぶるか。
ネット評見て、難解アート映画かと思ってたら、すっごくストレートな表現でよかった。明晰すぎてぐうの音もでない。
ただ、普通の人類終了物と違って、前半はジュスティーヌ(なんでか役名のカタカナ表記がジャスティンになってる。キルスティン・ダンスト)というコピーライターの結婚披露宴、後半は結婚披露宴が行われたジュスティーヌの姉のクレア(シャルロット・ゲンズブール、旦那がジャック・バウアー)一家が住むマナーハウス的なとこで惑星メランコリア接近をどきどきと待つ話という不可解展開になってます。
キルスティン・ダンストがカンヌの主演女優賞とってるんだけど、たしかに大熱演で、要するに欝の初期なのかとにかくかなり精神をこじらせてて、笑ったらすんごい魅力的なんだけど、魂抜けちゃってるモードの表情、二つのモードの間でぐらぐら揺れっぷりとか尋常でなくリアル。
で、まあぐらぐらしながら必死でどうにかしのごうとしてるところに、花婿があふれんばかりの善意で「リンゴが植わってる土地を買ったお!10年経ったらいっぱい美味しいリンゴとれるよ!」的な話を持ち出してきて、私だったら「こちとら1秒1秒息してるだけでしんどいつうのに10年後ってなんの話!?」て手近にバールのようなものでもあったら確実に側頭部に叩き込むわー…と思いましたが、ジュスティーヌはどうにか半笑い逃げ。いやはやしんどすぎ…
なんでそういうことになったのか、それぞれ違う方向に自己中心的な父母のいざこざとか、そういう環境にジュスティーヌとは違う方向で適応しちゃったので、お互い相手のためは思ってるんだけど根本的に理解しあえない姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)とか、まあ色々描写がありまして。
なんで人類終了物なのに半分以上延々結婚式やってるかというと、結婚式だと自然と関係者一同が集結するんで、いかに人生が詰みゲーであるのか描写するにはもってこいだからなのね…
その意味で、ジュスティーヌの人生はかなり詰んでるのですが、とりたててものすごく特異な、悲劇的な例ではなく、まあ人生稀によくあるよねくらいの間合いで描かれます。

そんでやってくるのが惑星メランコリア。全チャラや!人類補完計画発動や!ヒャッホーイ!
…という方向で、不安がるクレアとか諸々をよそにジュスティーヌ完全復活。
いやほんまふらふらっと来てくれないかしらメランコリア
それにしてもクレア編。こっちの方がなんというか細部が腑に落ちない。作品解説とかでは「クレア夫婦は常識人だから不安がって」とかって説明になってると思うのですが、相当おかしいです。
メランコリア衝突が確定して夫がさっくり死んでしまうんですが、クレアがなにやったかというと、夫の遺体の上に藁を乗せてとりあえず隠して、馬を一匹逃して、息子や妹には「旦那は村へ行った」と糊塗。
最後の場面も、普通の母親だったらまずやらないことをします。子供はこんなに可愛いのに、結構びっくりしました。
この人なんなんだろ…?
 
あ、一つ面白いことが。
メランコリア」で衝突する惑星メランコリアは「青い(微妙にトーンは違うけど、だいたい海だけの地球みたいに見える)」「地球より大きな星(直径比で5倍くらい?うろおぼえ)」て特徴があるのです。
アルマゲドン』のキービジュアルは、「地球よりかなり小さい岩の固まりっぽいもの(ていうか小惑星だし)」がぶつかって、大爆発するんで「赤」の絵になってるので、絵的にはかなりイメージ違うことに。
惑星メランコリアとの衝突シーンは、子が母にぴとーっと、宿命的にくっつきにいってるように見えます。


それにしても、トリアーは3.11を結局どうしていいかわからんまま、1億人が砂に頭突っ込んでるダチョウ状態の今の日本を見るべきだと思う。
本人、ガチの飛行機恐怖症らしいけど、頑張ってシベリア鉄道乗る価値はあると思うYO!

#この項、たぶんじわじわ加筆していきます