『SPACE BATTLESHIP ヤマト』をDVDでみたよ!(ほぼ全バレ)
SPACE BATTLESHIP ヤマト スタンダード・エディション 【DVD】
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2011/06/24
- メディア: DVD
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思ったよりはひどくなかったですが、色々アレなところもありました…
原作のTVシリーズは見た覚えはあるけど、そんな詳しく覚えてない的なレベルです。
脚本
・一番アレなのが、恋愛の伏線の弱さ。特にキムタク→メイサが、「君、いつの間にメイサのことそんな好きになっとったん…」的なぽかん状態。
ちょっとここは役者がいくら頑張ってもどうしようもない感じでした。
いつごろからそうなったのかもほんとにまったく皆目わかんないのですが、もし昔っからとかだったら、メイサツンツンの頃からなんか入れとくとかしてもらわんと。
・権威への反発→成長→和解、的なプロットは…やっぱ、せいぜい20代前半の話でやりたいもので、そのへん40男キャスティングするのはいかがなものかとっていうか、キムタク主演じゃないと企画書が通らなかったのなら、そこは相応の話に変えないといけなかったんじゃないのか感でいっぱい… 単純にリーダーとして挫折→復活でよかったんじゃ…
その意味で、第三ブリッジ放棄のときに、切り捨てられるブリッジ側の声とか入れるべきだったし、その後のメイサとのシーンも違ったものにしなきゃいけなかったんではないかと思います。
・TVシリーズが伝説になったのは、「人類滅亡まであと87日…!」的なのが最後に出るのが大きかったと思うんですが、そゆ演出とか取り入れてもらった方が。なんか2週間くらいで帰ってきたの?て感じです… 同じく最後、退艦するときに人数出て、それが最初よりがっつり減ってるのはわかるんですが、最初で人数を数で出してた方が、減りっぷりのすさまじさとか実感出たかもも。
・イスカンダル上陸時にヤマトがなんか援護してるんだけど、なにをどうやってて、それがどうすごいのかいまいちわかんなかった。
・制作発表あったときは、青塗りの伊武がデスラーやんの??状態でしたが、こういう回避の仕方で来たかと。ここはうまいことしたかなと思います。「思ったよりひどくなかった」のはコレやったことが大きいかもしれません。まあコスモクリーナーもアレだと、一挙にご都合感が増大しましたが。
その他
・やっぱテーマ曲&イスカンダルの曲は名曲ですの。
・山崎、西田、橋爪のじじいチームがいなかったらどんな大惨事になっていたことやら…
・アナライザーがハイパー化しすぎ。笑った。
・汚染された地表にキムタクが出て作業してるシーンで「14シーベルトだお!」てアラートが出てぎょっとする私。
3.11以前に見た人はこのへんわかんなかっただろうなーと思うと、微妙な気持ちです。コスモクリーナーどっかないんかしら…
・真田さんの「こんなこともあろうかと」が出来る場面があったのに、やんないとかさああああああ…!
あれはヤマト世代以後の日本のエンジニアの夢なんで、入れないとらめえええええええええええええ!
・美術(ブリッジとか、ガミラス戦艦のデザインとか)は頑張ってたと思う。
宇宙艦隊戦は本質的に絵にしにくいもんなので、まああんな感じなのかな…
メイサがモニタじゃなくて戦闘機の窓越しにやたら振り返って敵確認してるのはびっくりしたけど。
・高島礼子キャスティングするんだったら、アダルトな女医さんでいかないと! ほんま誰得ですわ…
・メイサパンチがメロンパンナのメロメロパンチ的すぎる件。
2時間超える尺で、邦画としてはそーんなにテンポ悪いとも思わなかったんだけれど(原作すごい長いし。まったく期待してなかったんで…)、終わってみると、「何でココとかソコとかアレとか描写してないんだろう…」と首ひねるところがたくさん。色々頑張ってるとも思うんですが、うーん…