仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

(根幹バレ)「シャッターアイランド」あるいは死んでいる妻より生きている妻(じゃないけど)が恐ろしい

シャッターアイランド スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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またディカプリオか!ですが、劇場で見なかったのでDVDで。

正気?狂気?プチ決定不能オチ…みたいな路線で、特に回想シーンの映像は美麗で、普通によくできた映画なんだけれど、後でふと、そいやこの系といえば『ドグラ・マグラ』っていうのもあるなと思い出し。
思い出しちゃうとうーん… 『ドグラ・マグラ』が狂気と正気でアッー!型の作品としては世界最高峰すぎる感がひしひしと。
ディカプリオつながりで思い出せば『インセプション』も、死んだ妻の死に方へのトラウマがアレした作品だったりなんですが、なんで2作品とも「死んだ妻」をモチーフにしちゃったのかなと。
ドグラ・マグラ』の怖いところって、「(「正気」に返れば即、妻として娶ることになる)モヨ子が生きている」「生きていて(たぶん)自分を求めている」ことにあるんではないかと。
死んじゃった者へのひっかかりについては、結局生き残った者の心次第っていうとこもあるじゃないですが。その心次第がなかなかままにならんのも人間じゃあるんですけど。
が、生きているモヨ子(たぶん)は、「心次第」と全然関係ないとっから襲い来る他者なわけですから。一郎を求める悲痛な叫びとか…怖さの凄みが全然違う。
(推定)一郎な主人公は何度も狂気と正気を往環しているわけですが(たぶん)、そもそもモヨ子(たぶん)と引き離さないと治る筋道が立たない気がする…