仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

大分県姫島村が40年前からワークシェアリングやってるとかなんとか。

たまたまクーリエ・ジャポンの今月号(2010年10月号)で、大分県の離島、姫島村が40年前からワークシェアリングをしていて、色々うまいことまわってるとかなんとか。有名な事例の予感がしますけど、全然知らんかったので適宜めもめもです。
元記事はNYTの2009/4/22号。コメントも好意的なのが多い感じ。
Hime Island Journal A Workers’ Paradise Found Off Japan’s Coast By MARTIN FACKLER Published: April 21, 2009
A Workers’ Paradise Found Off Japan’s Coast : 洋書を読む(日本語抄訳?)
�u���j�I���v�Ɓu�J���j���[�X�v�A�[�J�C�u �P�����F�P�R�l�ɂP�l�����E���@�d�������x�������@�啪�@�y�����V���z(毎日新聞2009/02/14のコピー?)
08年度の一般会計当初予算は17億8400万円。歳入の7割が地方交付税。村税は1億2870万円。ほむ。
Wikipedia
姫島村 - Wikipedia
村の公式サイト。
大分県・姫島村
ほんで、現村長による概要。発表時期はいつかわかりませんが、色々諸々。
一島一村の良さを活かした村づくり@全国町村会(大分県姫島村長 藤本昭夫 )
公式観光サイト。旅館とかが10軒くらいあるっぽい。
観光案内|大分県 ひめしま
観光関連のブログ色々。
姫島村 女将の会 きちょくれ
姫島観光LLP「島の風」
ペンション野路菊管理人つれづれ。(綺麗なお写真いっぱい)
町のお土産品ネット通販サイト。先月立ち上がったばっかっぽい。

おまけ:大昔にちょっと変わった殺人事件があったっぽい。ヤクザ者化してUターンしてきた兄弟vs.若衆宿的なネットワークで揉めたあげく、つい流れで2対多数でフルボッコに…なんか横溝ワールドっぽいです。被害者の名前が出てないのは、なんか大人の事情でもあるんかしら。

=てけとに特徴=
・村長選は15回連続無投票。現村長のパパ→現村長で、親子で52年村長職。そのへんでNYT記事では「Hime Island is North Korea, just a livable version」ちゅ村民のネタ発言を引用。現村長は娘しかいなくて、2代世襲の結果、ものすごく社会主義風な共同体を築いちゃったにもかかわらず基本的に保守的な村民は女性首長を受け入れられないだろうということで3代世襲はないっぽいという話で〆。まあ3代世襲もアレだけど…女やからあかんちゅうのもなんだかナー。
・政治に関心がないというわけではなく、国、県選挙は90%前後、村議会議員選は80%と国内では高い投票率。無投票が続いているのは前村長・現村長の施策が評価されているということもあるけれど、最後の選挙で村を二分して大変なことになったちゅ背景も。
・離島なんで、民営企業で採算とってこちゅうたら色々厳しい…ので、"官でできることは官で"ということで労働人口の1/5が公務員か準公務員的な立場(ただし給与水準は全国下から3番目。老人福祉施設や診療所など現場勤務が中心。「2/3」と呼ばれる、拘束時間も給与も2/3の職員も。ちなみにフェリーも村営)。以前は民間の給与の方が高かったけど、現在は逆転。あとは、毎日新聞の方に漁業従事者が1割程度って書いてあるけど、残りの65%はどうされてるんだろう。
・特産の車エビは第三セクターで養殖頑張る。ウイルス感染で激しくピンチだったけど持ち直したところ。
上水道、電気など基本インフラ整備が昭和40年代前半で完了。下水道も平成10年に100%。ケーブルテレビも世帯普及率96%。村出身の衆院議員故西村英一の現役時代に、道路や漁港整備が進んだという話も。
平成の大合併は華麗にスルー。理由は、1)ワークシェアリングシステムに近隣自治体が対応できない。合併して給与水準を合わせたら、職員を半減させないといけなくなる。 2)財務状況良好、医療福祉もうまく回ってる、インフラ整備も完了…といういことで、自立してやってった方が当面はいいという判断。
・高齢化率は進んでて33.6%だけど、かなり食い止められているのかな? 「介護保険料月額・国保一人あたりの医療費や要介護認定率は大分県内で最も低い」ちゅ話も。
 1955年約4200人
 1970年約3400人(15年で800人減)
 ←車エビ養殖会社設立、さらにワークシェアリング導入へ
 2009年2532人(39年で900人弱?減/高度成長期に比べると人口減がかなり食い止められてる感…て、大雑把な数値でいい加減ですが)
などなど。
=断片的な情報しかないんでなんですが、ざっくり印象=
・やっぱり小規模かつ、島=村な共同体であることから、連帯感が半端ないのかなー感が。殺人事件の例はなんですけど、投票率半端ないし。高福祉・高負担型国家も住民の行政への参加意識の高さがキーになってるわけで。もともと民間の給与が高かったこともありますが、この規模だと「1/5がズルして得してる!」じゃなくて、1/5が生計立ててることで、残り4/5にもお金が回ってくることが体感できるようになってるのかな?
・今は財政も健全、高齢化しつつも色々食い止めてるわけですが、歳入のうち地方交付税が7割というのは…ここ絞られるとしたら、もちろん財源移管もセットだとは思うんですけど、どうなっちゃうんだろう。
Wikipediaの人口分布図見ると、やっぱ20代30代が少ない...中学校までしかないので、高校からは本土にフェリー通学か寮、ほんで大学or専門学校で出た後、戻ってこれる子が少ないという感じなのかしら。平成6年から16年くらいまでの車えびの病気で事業縮小&リストラせざるをえなかったのも響いてるのかも。
・そこをどうするかということで、もともと一番力点置いていた水産業のブランド化&観光ということを村長さんもおっしゃってるんですが、特に観光についてはなんかまだまだ掘りつくせてない感ががが。
全国町村会のページで、歯医者さんがいなくなって仕方なく休診してたけど、島の子が歯医者になって戻ってきてくれた!てお話が出てるんですが、観光広報戦略がっつり張れる方が定着して、さらに磐石にしてくれたらいいなと思います。
というか、せっかく旅館やペンションの人がブログで良い写真やレポのっけてらっさるのに、村役場公式>観光サイト>さらにリンク集(一部切れアリ)でようやくたどり着くとかもったいないような…公式サイトを地域ポータル化して、おまけで村民にアカウント出して写真ポストできるようにして、スライドショーするくらいしてもいいんでないかという気もします。2003年の成人式に絡んで掲示板炎上したということがあったりしたので、CGMはこりごりかもしれないですが、ローコストで民知結集つうたらネット最強なのは変わりがないわけで。
たとえば、和歌山県北山村が2007年から運営しているブログサービス「北山ブログ」みたいな。(確かこれが地方自治体運営初のブログサービス?)
村ぶろ
おまけで北山村公式サイト。
北山村(行政)

全然関係ないけど、こないだ名探偵ポワロのTVドラマシリーズ見てたら、ポワロたちがギリシャの島とかエジプトへんをぷらぷらクルージングする話がちょこちょこあったんですね。

んでそれが、乗客15人くらいの船で、あちゃこちゃ寄港してるんですが、船内には一応サロンはあるけどお茶とか軽くお酒飲むくらいで、船内で食事するシーンがあんまなかった…ような。朝ごはんは簡単なものを運んできてたかもですが、昼とか夜は寄港地で各自好きなもの食え!て感じじゃないのかなー。船自体、そんな大きいものじゃないですし。客室は、普通のツインあり、二段ベッド部屋ありという感じでした。
観光クルージングというとフルサービスでやればなにやら大掛かりで敷居の高いものなっちゃいますけど、言ってみればクルージングの泊食分離で、船を動かす人+お茶とか朝ごはんの配る人くらいの編成で、リーズナブルに瀬戸内海あちゃこちゃ行ければいいのになー。て、ポワロの船ってお風呂はどうなってたんだろう…