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仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

ヒトは思想を学んでナニと戦うのか

きのー(自分が学部生の頃に読んで爾後20年ねっこになってくれた本を晒してみる - 仕事用のめもとか。)のおまけですが。
ブクマコメの方を見ると、「強くなってナニと戦うのw」て方向の突っ込みがちらほらあるのですね。
はてなブックマーク - 強くなりたい新大学生が本当に読むべき本100冊
フツーのヒトからみるとそりゃもっともな突っ込みではあるんですが...
あるのですよ、そういう戦いの場が。

私はニューアカ世代の残滓組なんで、大学入ったときにまだサブカル風味哲学サークル(つっても当時と今ではなにが「サブカル」かってところからしてかなり違いますが)あったんですね。で、私の下のへんからそういうところにやってくる学生って絶えましたから、今はもうないのかなーと思ってたら先日京大そばの喫茶店で眼鏡男子2名がなんか理屈こねまわしトークをしてて、おおお、まだこういう文化はあるのかとほほえましく思ったりもしたのです。どうも空中戦くさかったですが。

男性同士の付き合いかたを見てると、なんかマウンティング合戦て発生しますよね。「オレはお前よりエラい」「いやオレはこの分野ではお前より凄い」的な。
それが「思想を学んでなんか考える」的な部門でも行われるのですね。
小難しい本も読む読むして、ある一定の教養積んでいること、積んでいる上でなにかそのへん使って新しいことを言えること(読んでレジュメ切るだけなら、単に訓練の問題なんで)、あるいは少なくともそういういことできるようになりたいという意思を持ってることくらいが当時のこの闘技場への入場資格でしょうか。
だから、東浩紀がデビューしたとき、ほんっとにそのへんの男の人達の反応は凄かったですよ。嫉妬というか羨望というかなんかすげー濃いものが渦巻いてるの。もともとデリダ読みでないヒトでもなんか...なんかドス黒くなってるのー!普段は優しい紳士なのにー!
正直「こんな調子じゃ東っていうヒト、エラいことになってるんじゃ...」と世間の隅っこで心配になったくらいでした。大丈夫だったんでしょうか。
当時の柄谷の立ち位置であったり、批評空間という媒体の価値に匹敵するものって今はないですから、あの衝撃をゼロ年代デビューの若い方に説明するのは非常に困難ですが。
同意を前提とした女子トイレ的共同体もうっとおしいものですが、男性のもんきー共同体もこええというか男の嫉妬怖いヨ怖いヨです。
まあ、マウンティング合戦的な側面があっても、合戦がフェアに行われていて、お互い新しい発見があるような議論ができれば、要するにそれは思想する者が切磋琢磨してる状態であるわけで、それはそれでいいんですけれど。一人で読む読むしてうだうだ考えるより、相手がいた方がどんどこ面白いものめっけられるですしね。
そいえば当時、男の人ってそういうことするよねーとかいう話を、仲よかった子にしたところ、こないだA先輩さんとBさんの間でそんな流れになって、んでもA先輩は死ぬほど勉強が好きだわ死ぬほど頭いいわでてんで勝負にならず、Bさんはどうしたかっていうと、話を「オレの方がモテる」て方向にもってってA先輩無言...ということがあったお!とか教えてくれたこともありました。ひでえ。
というわけで、世間のすみっこに思想をする者として戦うという土俵はあって、万人にはオススメできないとはいえ楽しいこともいっぱいあるのですが...モテには土俵まるごとうっちゃられてしまいますので、手っ取り早くオレひゃっほいしたければ、ふつーにモテを追求される方がラクかもです...