「スカイ・ファイター」

某オフ飲みから帰ってきたら、ツレがツタヤが新作以外100円クーポン出してたとかで鬼かと思う量のB級映画が…!
というわけで、本人もなにを借りたかいまいち覚えてない中（ディスクしかないからなにがなんだか…）、飛行機サスペンスぽい名前だし、その系ならなんとかなるんじゃね？とまずコレから…
ふと以前見た『プテロドン　零式戦闘機vs翼竜軍団』（最近見たB級もろもろ。 - 仕事用のめもとか。参照）を思い出し、なんかぷてらのどんたんと戦う映画なんだよ！とかネタで言ってたら、ぐぐってみたらほんとにそっち方向でした。マジか。
◆スカイ・ファイター - ［ＳＡＭＰＬＥ］ビデオながら見日記

とにかくどこを見てもマヌケとしか言い様がない作品で、その一番の原因はもちろん要領を得ない演出にあるんだけど、更に役者が全員揃いも揃ってマヌケ面なのも余計に拍車を掛けてます。そんなマヌケ面たちがマヌケな会話を続けるんだから、もうねぇ…。

…嫌な予感たっぷりに開始。

繰り広げられた阿鼻叫喚の一端をご紹介しますと、
「ちょｗｗｗなに今のフラッシュアニメｗｗｗ動きがクキクキしてたｗｗｗ」
「恐竜ののっぺり感がすさまじい。すさまじすぎてCGなのか、イラストとか画像を無理やり動かしてるのかよくわからない」
「戦闘機とか空母とかジャングルを流れ落ちる滝の映像がバンク過ぎる件」
「なんであんたそんなにひゅーひゅー言ってるの？喘息？」
「春休みとか言ってるから、大学生かセレブ高校生なんだろうけど…トレーラー暮らしのシングルマザー（36歳）役ならうまく馴染みそうなゴリラ顔の女優が紛れ込んでるんですが」
「色々めんどくさいものの殲滅作戦に２人のチームって…MI6とかならとにかく、海兵隊はそゆことしないですよねー」
「ナントカ少佐の人物像が冷血なのか熱血なのか全然わからないｇｄｇｄな説明会話」
「クチバシじゃないのに動きがついばんでる動き!」
「うあ！！今、喰われかけの死体がいきなり消えた！！」※テレビ映画なんでレーティングの問題？と一瞬思ったんだけど、その後同等の残虐場面がモロに描写されてたんで、別のオトナの事情くさい…予算とかスケジュールとか技術とか、編集が頭おかしいとか。
「こんなしょっぱい研究所、生まれて初めて見た。つかエラいおんぼろなCRTばっかだし…いつ制作されたんだ感でいっぱい→でも最初の方で折りたたみ携帯が一瞬出てきてたし、今世紀なのは今世紀ぽい→あー、適当な倉庫借りて、ジャンク屋から拾ってきた機材並べたのか（一人合点）」
「血痕がやたら赤い水っぽいのはなんなんだ（粘性感がないというか色が違う。アメリカ映画＆ドラマはわりと見るんですが、血の表現で違和感あったの初めてだなー…なんかすごい色水っぽかったです）」
「アメリカの将軍て、こんなチープなオフィスで仕事すんの？　っていうか、どんくらいの権限持っててなんであんな研究させてたのか皆目見当がつきません」
「恐竜の顎の位置と犠牲者の位置が合ってNeeeeeeeeeeeeeee!!　どう見てもずれとるがNaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
「コウモリ属性入ってるから洞窟に住んでるかもって…さっき真昼間に正々堂々襲ってきましたがな」
「ちょｗｗｗおまｗｗｗなにその爆弾ｗｗｗひでえｗｗｗ」
「骨折なのか軽症だったのかはっきりしロ!」
等々。
…言っておきますが、翼竜なのに空中戦はほぼ出てきません。ひたすら地上から全然効かない機関銃？とか撃って、弾が途切れたところで誰かがパクーされる、のループ。前に犠牲者多数出したって設定なんだから、もっとまともな装備来いよ…ていうか邦題とパッケージはJAROに訴えてもいいレベル。B級突っ込みながら見るのは嫌いじゃないほうですが、[これはひどい]。
もう、破綻のない設定作って、それなりの会話書ける脚本家雇えとか、恐竜のクオリティがどーとかとか、環境光入れてレンダリングしようとかテクスチャ真面目に描けとか言いません。
せめて位置は合わせようよ位置は！！！約束だッ