仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

Ageha×メンナク編集長対談@サイゾーウーマン

ある意味頂上決戦感漂う取り合わせ...必読デス。
雑誌界復活のキーワードは"遊び心"と"オリジナリティー" - サイゾーウーマン(前編)
Ageha編集長のメンナク前身雑誌についてのコメント。

中條 最初は広告を見たんですけど、キャッチコピーに「ジゴラティブな夜を飾る ジゴスティックな男たち」みたいな、もう何が言いたいのかよくわかんない(笑)、とにかく「ジゴロ」ってことを強調する言葉が躍ってて。超感動して、朝イチですぐに買いに走りました。

あのキャッチはなんなのぜ...?

中條 ストリートスナップのページなんかでも、「魂まで食い込んだ漆黒も悠然と飼い馴らす」とか、男の子一人ひとりにつけられたキャッチが印象的で、目が惹かれちゃいますよね。
倉科 でも、何もあそこまでやれって編集部員に言ったわけじゃないんですよ。
中條 アハハ! そうだったんだ。
倉科  「言葉が難しすぎないか? これウチの読者がわかるのか?」って(笑)。でもそしたら、ちょうど「2ちゃんねる」でウチのそういう言葉遣いが爆発的に話題になってるって聞いて、じゃあこのまま行こうかって。
中條 でも男の子って難しい漢字とか好きじゃないですか。暴走族の子でも、落書きなんかの字画は多いほうがカッコいいみたいな(笑)。個人的にキャッチもすごい好きですし、デザインも好きなんですよ。デザインでちゃんと文字を見せてるじゃないですか。

大事なのはアイテムじゃなくて世界観、みたいな?

倉科 僕もタイトルとかキャッチとかから入るタイプなんで、その気持ちはわかりますね。今年の春物がどうとかそういうことは考えない。フレーズから特集作っちゃうから。
中條 それ、まったく私も一緒ですね。誌面の構成を考えるのもタイトルから入るから、編集部の子たちはいつも困惑してます(笑)。

「男目線」は関係ない! 「小悪魔ageha」成功の秘訣 - サイゾーウーマン(後編)
モテについて。

倉科 僕、「メンナク」をファッション誌って言われると、いつも訂正してるんです。これは男として、オスとしてモテるためのカルチャー誌であってファッション誌じゃないと。だから「モテたい奴はこれを読め、200%確実にモテるから」っていう想いが強い。でも「アゲハ」は「モテ」って言葉、絶対使わないですよね?
中條 そうですね。だって「モテたい」っていうのは男の人の考え方だと思うんです。女って「不特定多数に好かれたい」っていう願望はあんまりないと思うんですよ。好きな人に愛されるってことが大事なだけで。だから「アゲハ」には男目線なんてなくていい。
(略)
中條 ホストの子が髪の毛をすごいイジるのって、女の子の目を意識してるんでしょうけど、キャバの子があんなに髪を"盛ってる"のはお客さんのためってわけじゃない。むしろ迷惑なくらい盛ってたりもしますからね(笑)。

ガラパゴス化をがんばった結果、オンリーワン雑誌になってしまった「チャンプロード」の強みにについて。

中條 だからもっと「チャンプロード」(笠倉出版/クルマとバイクの専門誌でありながら、「国内唯一のヤンキー誌」を標榜する月刊誌)みたいな雑誌が出てきてほしいですよね。占いのページとか、載ってるファッションも10年間、全然変わってない(笑)。
倉科 あのスタイルの潔さみたいなものはすごいですよ。「継続は力」っていう言葉あるじゃないですか。僕自身この言葉はすごく好きなんですけど、あの雑誌はまさにそうで。一時期売り上げも落ち込んだけど、ほかのヤンキー雑誌が消えていく中で生き残って、今やその手のファッションとかグッズの広告は独占ですよ。
中條 だって、ほかに代わりの利かない雑誌じゃないですか。文字の大きさがバラバラだったり、リード文だか本文だかわからなかったり、編集者の立場から見ればどうかなって思うところもありますよ。でも読者が求めてるものが、ちゃんとそこには載ってる。誰が求めてるかもわからない雑誌が、世の中には溢れすぎてるじゃないですか。
倉科 そう、それを見つけていくことが大事なんですよ。「チャンプロード」で話がまとまっちゃいましたね(笑)。

「誰が求めてるかもわからない雑誌が、世の中には溢れすぎてるじゃないですか。」
.......雑誌を「ねとわくサービス」とか「新聞」とか「テレビ番組」とかに置き換えるとぐうの音も出ない真理っぷりに心がぐっさぐさだよママン...

=09/07/14追記=
Gigazineで中條編集長のインタビューが載ってたナリ。nuts(これも黒いおねえの生き様マガジンとしてかなり尖ってますが)のムックから始まった創刊の経緯とか、ネットショップ会社が始めたけどぶっちゃけUzeeee!とか、いろんな苦労話とかも。それにしてもとことん薩摩示現流なヒトだなぁ...
「小悪魔ageha」編集長にインタビュー、世の中には「かわいい」か「かわいくない」の2つしか無い - GIGAZINE