仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

秋葉原通り魔関連でまだまだ調べ中。

※てきとーに仕分けしながら追記してます。

報道2.0

・ストリーミング放送と「不謹慎」批判、職業報道と素人報道についてまとめ。おでかけ標準装備でストリーミングすることができるヒトがそれなりにいて、で、twitter経由で広まった模様。
テクノロジー :日本経済新聞
同じ空間を共有できていたのか−−秋葉原事件の撮影について:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan
・お父様が容疑者と同じ工場にお勤めされてる方のエントリ。ぶくま1000越え。
【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 - 何かごにょごにょ言ってます
はてなブックマーク - 【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式人間までカンバン方式 - 何かごにょごにょ言ってます
・いわゆる各界の識者発言録まとめ。てか、香山リカは反・反ゲーム論者方向なのにどういうねじ曲げられ方してそうなったんだ状態。
秋葉原の事件のコメントメモ|女子リベ 安原宏美--編集者のブログ
・社会不安煽り報道に対するツッコミ。戦前〜昭和30年代までの通り魔事件の多さについて。年に200件は通り魔の記事があるぽとのこと。
少年犯罪データベースドア : ニュース
増田寛也総務相「ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費を来年度予算の概算要求に盛り込むヨー」→なにその予算wwwバカすぎるだろうwwwとか思ってたら。字幕inのあのヒトが、開発2時間予算0億円で公開。ただし、カバーできるのは2ちゃんとテクノラティはてブ。今回のように携帯専門サイトだとちとむずげ。
犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」 - ITmedia ニュース
犯行予告の収集・通報サイト - 予告in

ふと気になってパブリックジャーナリズム系はなにやってるのかと思えば、livedoorPJは関連記事なし、オーマイニュースは事件直後に「取材」した記事とか「俺の主張」記事でいまいち。ほんと浸透してないにゃ...
逆にいえば、韓国オーマイ全盛期級に浸透してたら市民記者取材合戦祭になっててえらいことになったかもしれんと思うと微妙な心地。

報道

・居合わせて救護活動をした医師のインタビュー。
日テレNEWS24 | 動画で伝える日本テレビのニュースサイト
・加害者両親のテレビでの会見、のニュー速での反応。
Blogger Alliance | 404 Not Found
・加害者掲示板での書き込み関連報道×ちゃんねら。
痛いニュース(ノ∀`) : 【秋葉原通り魔】 「もてない」「女は学歴重視」「みんな殺したい」…加藤容疑者、ネット論争で殺意? - ライブドアブログ
・家族の様子について、定番の近所の住民取材。ちょっとよくわからん部分が多いので主なところをこぴぺ。

 両親と弟の4人家族だった加藤容疑者は、高校卒業までこの自宅で暮らした。近所の住民によると、教育熱心だった両親から厳しく育てられたという。子供のころしかられた加藤容疑者が、玄関前に閉め出され、泣き叫ぶ声を聞いた住民も少なくない。真冬の極寒の中、薄着で外にいる姿も目撃されている。「しつけか、虐待か分からなかった」(ある住民)
 そんな加藤容疑者を母親は複雑な目で見ていたようだ。母親は高校時代の容疑者について親しい知人に「2人で食事するのがとても苦痛。(97年に神戸市で連続児童殺傷事件を起こした少年)『酒鬼薔薇聖斗』と同じ年なんだよ。怖いんだ」と漏らしている。具体的に何が怖いかは語らなかったが、おびえた様子だったという。
 加藤容疑者は、小学校の卒業文集で自らの性格を「短気」「強情」「鈍感」「どじ」と表現。一方で、卒業までの6年間を「5万2560時間」と時間に直して表記したりしていた。「もっといろんなことをしとけばよかった」「こうかい先にたたず」と結んでいる。
 中学校時代の卒業文集には、ゲームの美少女キャラクターを描いた自筆の絵も。自己アピールの欄には名前や住所、電話番号以外をすべて英語で記述。自分の弱点を「過去を問われること」とし、性格を「ひねくれ者(CROOKED)」と書いている。
 加藤容疑者が高校卒業後は、弟も仙台の学校に進学。金融機関に勤める父親は仙台の店舗と青森の自宅を行き来する生活だったが、昨年3月から青森の店舗に勤務している。両親は昨年夏から別居状態で現在、実家は父親が一人暮らし。事件のあった8日夕、会社に電話を入れ「息子が事件を起こしたので休暇を取りたい」と連絡してきたという。その後、父親の姿は目撃されていない。

「酒鬼薔薇と同じ年、怖い」母は加藤容疑者におびえていた…秋葉原通り魔事件 6月10日8時2分配信 スポーツ報知@ヤフーニュース

その他、お約束の被害者人となり、加害者家族周辺もろもろ。

このへんの報道に関しては、家庭崩壊?(両親の別居)/中学校までできる子→高校での挫折で教育&受験/オタク&ゲーム+にじげん/地方格差(青森のジョブカフェ取材とかどっかでやってた。正社員募集で月給12〜16万とかって...)&経済格差/製造業派遣/非モテ思想(これはあんまりマスコミでは非モテとして認識されてはないぽいけど)/ネット依存(携帯。パソコンはどうもなかったのか言及がにぃ)などなど、ひっかけられるところがいくらでもあってもうカオス。

・渾身の釣りとしか思えないダガーナイフがドラクエにでてたよ報道。
「凶器の「ダガーナイフ」 ドラクエの“アイテム”として登場」:イザ!

・日刊炎上新聞を見た限りでは、朝のワイドショーでも格差社会に言及したコメントとかもそれなりに出てる模様。スーパーモーニングの室井佑月森永卓郎。特に森永は経済格差と非モテのコンボについても言及してたみたい。
「正社員はこんなことしない」のか? 秋葉原事件巡る論争 : J-CASTテレビウォッチ

・派遣先の関東自動車がトヨタ系列であることを報道してるしてない状況+考察。ソースはVIP系まとめの模様。
秋葉原の事件 - 新小児科医のつぶやき

マスメディアおよび識者の不安変換機能。

マスメディア越しの不安と“分かりやすさ” - シロクマの屑籠
京極夏彦の『魍魎の筺』とか参照でー。
2008-06-12 - The best is yet to be.
この件で一番恐ろしいのは、容疑者が近年闇満載の生き物ということになっている「子ども」ではなく「成人」であり、かつ報道すればするほどこの国のノーフューチャー性が露呈していくことのような悪寒。だって、部屋に同人数冊、萌えCD数枚とかってライトオタ、どこにでもいますよ。携帯掲示板を日記代わりにしてるヒトだってなんぼでもいるっていうか、妊娠出産のない携帯小説半歩手前みたいなもんだし。すごい頑張ってカテゴリー化しようとしているんだろうけど、具に無理がありすぎる。
そしてなんかのきっかけで安定雇用ロスト&家族やら友達やらダリソやらも連鎖的にロストしていってすさまじい孤立に陥る、という可能性への恐怖ってかなーり深く広く浸透しちゃってる。今年度、講義でニートについてレスポンスペーパー書かせたら、79/80くらいの勢いでニートヘイト言説なこと書いてきて、ほんと腰が抜けたりしたのです。
宮崎はもはや21世紀基準では「まだわかりやすい狂気」扱いしてもいいかもだけれど、少なくとも当時はあの「ビデオテープの山」を我々の日常からはすっげえ遠いものとしてヒトは象徴させることができた。
酒鬼薔薇はほんとわけわかんなかった。子どものしたことだろっつーのはあの中2センスから薄々感はあったけれど、結局彼はほにゃらら障害ということになった。佐世保小学生はまあ...あれも微妙なところがあるけれど、なにしろ小学生。ほにゃらら障害というには明確な判定もつかないなにがなんだかなぐだぐだ感のまま、なんか忘れることになった。ああそういえばネオ麦茶はどうなったんだっけ。

2ちゃんねらvs.マスゴミ

・VIP系統と思われるまとめサイト。かの地ではTV画面に映りこみに行ってた素人の顔晒しとかもやってるらしい。
被害者が在籍していた大学へのコメントスクラムに言及したレスのまとめとか。
2008年6月8日に秋葉原で発生した通り魔事件 まとめwiki - トップページ

心wのセーフティネットとしてのネットコミュニティ

<秋葉原通り魔>「みんな殺したい」ネット論争で激怒/6月10日15時3分配信 毎日新聞@ヤフーニュース

なにやら容疑者が「犯行予告」をしていた掲示板で非モテ愚痴バナというかなんというかをやっていたとかなんとかかんとか。記事発表時点ではアクセス記録の照合は出てないぽだけれど、スレタイが継続してることと、行動が一致してることからまあガチじゃね?みたいな感じの模様。

 問題の掲示板の表題は「【友達できない】不細工に人権無し【彼女できない】」で、5月19日に開設された。加藤容疑者とみられる「主」が、友達がなく、良い仕事につけない「不細工な自分」を「無価値。ゴミの方がマシ」などと書き込んだ。
 これに対し、5月29日には「冗談抜きでも友達になりたい」と名乗る女性が登場した。
 しかし、翌30日朝、事態が急変する。
 異性と交際できない悩みを吐露する「主」に、「友達」が、中卒の自分にも、大卒の交際相手がいることを打ち明け、「人生どう転ぶかわからない。主にもきっと良い相手が出来ると思う」とエールを送った。
 これに対し、「主」は、やはり女性は学歴を気にすると反発し、「友達」がファッションに水を向けても、「服に気をつかわないと彼女ができないことはわかりました」などとすね続け、最後は「イライラします。みんな殺してしまいたいです」と書き込んだ。
 「友達」がなだめるが、怒りはおさまらず、「殺人予告?」という匿名の問いに「主」は、「予告するならもっと具体的に書きます」と答えた。
 以後、「本当の友達が欲しい」と、心の揺れを感じさせる記述もあったが、匿名のネット空間からの返答は、「皆を踏みにじったのはお前。友達できるはずがない。しねよ」。「主」は「ネットいじめにあった」と警察に通報したと書き込んだ。31日、「主」は「服を買い」に東京・上野に向かい、その足で、秋葉原にも寄ったとする記載もある。
 この論戦以降、掲示板では、「主」による自虐的な書き込みだけが目立つようになり、6月8日早朝、「秋葉原で人を殺します」と明確な殺意を示した表題の掲示板が別途開設され、連続殺傷に至る経過を詳しく書き込んでいた。

くはー........
匿名掲示板だと愚痴こぼし愛煽り愛しても、誰が誰だかようわからん性はいかんともしがたいわけだし、そのへんの共同性の見えなさが歯止め方向に行きにくいし、もうちょっとヒトのカタチの精細度が高くなる+攻撃衝動ちらつかせても「文学枠」で優しく包み込んでくれないこともない(男に文学枠扱いしてくれるかどうかはわからんけど)はてなへんとかでくねくねしてればそれでにゃごにゃご出来てたんじゃね?みたいなことも一瞬妄想したのですが、煽りがいたにせよ一応フォローしようとするヒトもそれなりにいたんだなー...でもこういうオチだったんだなー...と若干がっくり。フォローしようとしてた方、気の毒すぎる。
別の報道で、中高時代の友達なんかにもう俺だめかもメールとかしてた模様。そっちでダメでネットで引っかかるちゅう展開も奇跡すぎるんで、ネットでかかわったヒトらが止めきらんかったのは仕方ないとしか言いようがない。
しかし、犯行直前のスレの様子だったら、2ちゃんならほぼ確実に警察に通報いってただろうという気がすんだけど、このサイト閲覧者からはなかったのかなー。閲覧者数の桁が違うだろうからそっちの問題もあるかって以下「通報リテラシ」参照。
もっともこのへんは毎日の記者が編集してるわけで、実際どうだったかログ見てみないとわかんないけれど。どっか転がってないかちら...
て、6/3以降のはあった。ほんとにチラシの裏状態…
秋葉原通り魔事件 - 閾ペディアことのは

通報リテラシ

秋葉原殺傷:ネット犯行予告、警察通報を期待…容疑者供述(毎日.jp 2008年6月12日 2時30分(最終更新 6月12日 2時30分))

警視庁万世橋署捜査本部の調べに対し、「ネットに犯行予告を書けば、誰かが通報して警察が自分を止めてくれるかもしれないと思った」と供述していることが分かった。この「犯行予告」を携帯電話サイトの掲示板で見た利用者から、事件前、連絡が数十件もサイトの運営会社に寄せられていたことも判明。しかし、日曜日で休みだったため気付かず、警察に通報されなかった。

 加藤容疑者は、掲示板への書き込みについて「日ごろから日記代わりに使っていた」と供述。事件直前の書き込みで誰かが止めてくれることを期待していた旨を供述している。
(中略)
加藤容疑者の書き込みをみて、「危ないのではないか」などの連絡が数十件、メールなどで運営会社に寄せられていた。しかし、同社は7、8日の土日は休みで人がいなかった。気付いたのは月曜になって社員が出勤してからだった。

あ、見てた人はそれなりにいたんだ。レスがなかったのは、ドン引きしてたから?
それにしてもちゃんねらだったら絶対万世橋署に直接電話するヤツがでてたと思う……
エラーでて2ちゃんねるが使えないとかってログもあるんですよねー………そこでエラーが出ずにスレたてれてたらって妄想すると、くはー。
実際に通報行ってても特に増員とかされなかったかもしれないけれど、2tトラックで突っ込んで来る予告してるヤツがいるって知っていれば初動が全然違ったっしょー……警部補さんだって予告犯キター!で構えていれば刺されなかったかもしれないし。

警察庁は今回の事件を受け、インターネットの掲示板に殺人や爆破予告など犯罪を予告する記載を見つけた場合は、直接警察に110番するように電気通信事業者協会など関係4団体に要請。さらに、同庁の委託でネット上の違法・有害情報の通報を受け付ける「インターネット・ホットラインセンター」の態勢を拡充し、休日や夜間も犯罪予告などの緊急性を要する情報に対応することを決めた。

たとえば鹿児島の人がアキバ襲撃予告みて110番したらば地元警察につながるわけで、どうお話したらいいんだろ??おまわりさんに怒られる??とか悩んじゃうと、もやもやしたままお布団に入ってすやくぽメソッドが発動しちゃうんで、このへんはどこに持って行けばいいのかきっちりわかりやすくでヨロです。通報者が匿名でできた方がいいけれど、このレベルだったら実名名乗って通報することも厭わないヒトも相当いるような気はする。

シニズムとリア充と「列外の者」

ふと思い出したのが最愛作家山田風太郎
彼の場合、子どもの時に父親死亡、思春期に母親死亡で実家は叔父さんが入って、大学まで学費の援助は約束してもらったものの、「自分の家」がごく若い時期になくなったわけです。で、身体が弱かったことから、中学時代の体育の時間だったか軍事教練だったか忘れたけど、「山田は列外」ちゅうていっつも見学枠に入れられたもんで、世の中の外れ者だという意識が刷り込まれたと。
大学生時代の日記、戦中派虫けら日記、戦中派不戦日記へんを読むとかなりシニカルというか人生斜に構えてみてる若者感がひしひしです。
んでも風太郎の場合は、非モテ非コミュ的なこじらせ方はしなかったんですね。
なんでかっつーと一つはリア充な友達・松葉君が大学時代にいて、なにがなんだか俺にはよくわからんけど山田Sugeeee!!と超リスペクトされまくってたこと(いまいち話が通じてなくて困ったような記述もあるけど)、あともう一つは東京での下宿先の一家とか人情に厚い人達が周りにいて、その気持ちをなんだかんだで受け取ってたこと。とどめに嫁。
あと、三月の東京大空襲の直後、1945年3月10日の日記に出て来る焼け出された直後のおばさん二人との出会いですね。この時は風太郎は直接被災してないんですが、友達の消息を尋ねて焼け跡をうろうろ。凄まじい様子の被災者の群れ、同じくいまだくすぶっている焼け跡に圧倒されてます。どうでもいいけど、引用しようと読み返したら、この日、大学は予定通り試験した模様。医学校なんでとにかく軍医育てないといけなかったとはいえマジか。

 焦げた手拭いを頬かむりした中年の女が二人、ぼんやりと路傍に腰を下ろしていた。風が吹いて、しょんぼりした二人に、白い砂塵を吐きかけた。そのとき、女の一人がふと蒼空を仰いで
「ねえ……また、きっといいこともあるよ。……」
と、呟いたのが聞えた。
 自分の心をその一瞬、電流のようなものが流れすぎた。
 数十年の生活を一夜に失った女ではあるまいか。子供でさえ炎に落として来た女ではあるまいか。あの地獄のような阿鼻叫喚を十二時間前に聞いた女ではあるまいか。
 それでも彼女は生きている。また、きっと、いいことがあると、もう信じようとしている。人間は生きてゆく。命の絶えるまで、望みの灯を見つめている。……この細ぼそとした女の声は、人間なるものの「人間の讃歌」であった。

後の述懐や作品を見ても、ここが恐らく要だったんじゃないかと。十兵衛三部作だったり明治物だったり権力の怖さ、人間のどうしようもなさとか描きつつも、根本的なところで「人間」を肯定するちゅうのが刻印されてるのが風太郎作品の特長なわけですが、それは斜から人のありかたを眺める視点と、肯定する強さの両方がなければ出てこない。シニズムだけではこの世の半面しか見ることはでけんのですよ。
ただし、こういうことを学校で「教える」ことはできない。家族とか親密な間柄でおのずと伝わるようなことはあるかもしれないけれど、やっぱり意図して教えることはできないだろうなあ……むにゅー。

6/10の帰り、池袋駅のJR改札口に普段はいない警察官2名が警戒モードなのをみかけたです。
片方は台に乗って見渡してて、もう片方は別の角度からチェックみたいな。サミットはまだだし、やっぱこの件?
こないだの茨城→岡山の流れもあったし、後追いそりゃ警戒するよなー。