仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「ブラックサイト」

ブラックサイトサイト

いちお見てきました。
シリアルキラーがなにやら被害者を拉致監禁、んでサイトでリアルタイムストリーミングして、アクセス数増加に比例して被害者が死ぬのが早まるという仕組みなんですが、まあいろいろとね。不可解なことも多い。
ぬーん、昨今のアメリカ映画のレベルと比べると、脚本ダルめに感じるかも。
ただし、主役級の演技は巧いんで、そのへん見てれば問題ないかなと。個人的には未亡人ヒロインとの間合いの取り方がわかんなくてわたわたしてる刑事(ビリー・バーク)が良かった。色々やらかされてモーテル暮らししてるダイアン先生のところに、晩ご飯をもってってあげるんだけど、いきなり「先にシャワー浴びて来る」言われて、一瞬ぽかんとしてたとことか。翌朝描写が「ツインのベッドなのに、二人で一つのベッドで寝てるんだけど、二人ともがっつり服着たまま」というワンカットなんですが、なしてそげなことになったのか微妙すぎで興味深い。

という細部はさておき感想。
=感想=
・「イソターネットは悪のスクツ」映画としてはかなりまともな気はするけど、普段の水準がとんでもすぎるんで、あくまで相対的にマシという方向。
R指定ついてますが、拷問シーンがかなりグロでいやあああああああ! 横向いてたお……
ダイアン・レイン先生は変わらず美しく、かつ尋常に年をとっていてよかった。人類が皆マドンナ様とかデミ・ムーア先生とかシャロン・ストーン先生みたいにサイボーグ化されてるわけではないと安心。
・「サイバー犯罪」の描かれ方が……。いやそんなにピンポイントに対象を狙って個人情報をぶっこ抜けるもんじゃないと思うんだ。無差別殺人でおkなら、適宜お口がばーって罠張ってて、流れ込んできた情報の中からごにょごにょすればいいと思うんだけど。ていうか、そんなに個人情報ぼろぼろだだ漏れでパソコン乗っ取り合いなんでしょうか北米。ダイアン先生宅の情報が抜かれた経緯は一応説明あるんですが、それをするには周辺の個人情報が必要な抜き方だったりしてで、なんだかなー。アメリカって怖いお><。
・犯人がわかりやすすぎて笑う。というか、これを尋常の捜査手法であぶり出せないプロファイラーさんてなんなんだと小一時間。ぬーよーくじゃなくて、ポートランドが舞台なのは明らかだし。犯人役の俳優さんはなにげにサイコ役に合いそうな人でしたが。
・私、技術わからんのですが、犯人のおうちで拷問&撮影(人口200万人のポートランドのどこかの地下室確定)→ミラーリングでロシアとかの鯖に出して転々と。みたいなことしてるから、IPアドレスとかから犯人が突き止められない〜…て話になってるんですが(たぶん)、どうなんだろ。よく鯖落ちねえよなという話もありますが、尋常じゃない高負荷に耐えられる鯖と回線が確保できる環境を次々と乗り捨てしながら使えるとはスーパーハカーすぎ。というか、FBIと警察が本気になった場合、それで勘弁してもらえるんですかね? FBI、通常業務では楽しそうに容疑者の個人情報をがつがつぶっこ抜いてたんだけど…
・さりげに少女のふりしてペドとチャットしておとり捜査してる場面アリ。らめええ。

自分の期待としては、「見れば人を苦しめるとわかっていながらサイトにアクセスしてしまう心理」ていうのがどう描かれるのか〜…ではあり、そしてたぶんたいした話は出ないだろうと思っていたら、インタビューされたアホの子な若者が「あのサイトってクールだよね!!」みたいなコメントをレポーターに返してあわてて実況切るみたいな場面があったくらい。にゅあー。
ただ、ストリーミングの画面脇に、コメント欄というかニュー速化してる掲示板があるのだけれど、そこは「やっと彼が死んだ!」とか「この動画どうやって落とせるの?」とかまあそういうノリで、速くて読み切れなかったけれどそれなりに作り込んではあるのかも。謎。

まあこのへん、シリアルキラーがYouTubeにうpとかそのうちありそうな話ですがのー。