仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

『自分探しが止まらない』を読了してたのでした。

えーと先週末くらいだったか。ずびばぜん、アマゾンで買った方が著者&出版社にはいいらしいと知りつつ、店頭で買っちゃいました。

自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)

自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)


「自分探し」の文化研究ちゅーテーマはひじょーに重要だし、面白かったデス。若干読みやすすぎな気もしないでもなかったけれど、らめん屋ネタは特に笑ったですよ。確かにあの人らよう作務衣着とるし、なんつーかなにあの独特のアレ。というか、
自分的には、就活方面自分探し言説において「自分のやりたいこと」が内面からわき出てくるように語られてるのがヤヴァーという指摘が確かにそりゃヤヴァーとしかいいようがなく、ちろちろとお若い人らと交流させてもらう場があったりしたりもするのでそのへん機会があったら振らせていただきたいと思いますです。はい。

で、個別要望&疑問をいくつか。

・年表つけて欲しかったクポー...あと自分探しメソッド相関図みたいなのとかも欲しいクポー...
最近脳味噌が順調に萎縮しておりまして、話があっちこっち行くと、視線が泳ぎがちになって畳の上にのの字を描き始めるのです。て、移動中に細切れ読みしちゃったこっちの都合がアレなんですが。
この本での「自分探し」の起点はニューエイジに置かれてるぽなんですが、なんつうかこう...樹形図というか生命の樹な勢いであっちゃこっちゃに自分探しメソッドが伸びて、かつまた相互に影響してる様子とかあるとウマー。ジブン言説が爆発的に増大したのが恐らく90年代...ではあるんだけど、バブル期、90年代後半、0年代でたぶんフェイズずれてってるんじゃねーかという感触もあったりなんだけれど、うまく言語化できるほど詳しくないので、ちょと世代ごとに輪切りにして俯瞰するところをもちょいくっきりとやっていただけると〜...人様にほにょほにょと説明する時にべんりー!
カバー裏のマークを10枚切り取って送ったら、A2サイズの飛び出す自分探し文化マッププレゼント!とかステーキ!(裏面は「自分探しスゴロク」)...そんな地獄マップ書く体力あったら新書もう1冊くらい出せそうですが。
て、実はカバーとったら裏面が超びっしりと年表だったりしたらどうしよう。後ろ方向は後書きまでは見たような気がするんだけど、奥付までは見ていない。

オウム真理教絡み(1990年衆院選立候補騒動/1995年サリン事件)て「自分探し」流れ的にはどうなの?
てかもう13年もたってるのか。今の大学生とか覚えてるかどうか微妙な線か〜...
ちらっと言及はされてるんですが、あれ?これだけ?感が若干...。
めも吉が大学生の頃(1989年学部入学)って、自己啓発セミナーと統一協会セクトが「田舎からぽっと出の学生がうっかりふらふら入っちゃうとマズーな団体」にひとくくりに学生課とかに認定されてたようなうるおぼえ。どれも濃密共同体で絡め取って、大学とか家庭から学生を切り離す+さらに勧誘させて増殖計るという意味では同じもんじゃありますが。主義主張の問題じゃないからにゃーあのへんは。
つっても、統一協会のダミーサークル潰しをセクトがなんかやってたような気もしますけどね。オウムは〜...衆院選のカブリモノ&しょーこーソングがいくらなんでも斜め上すぎて私の周りは半笑いだったですが(つうても同窓で出家レベルまで行った人らもそれなりに)、当時って大学はオウムを警戒してたのかな?覚えてないです。
と、ぐだぐだになりつつ、地下鉄サリン事件後に、スピリチュアル自粛+今どきの若者批判(リアルがどーたら系とかジブンがないから系とか、一般信者はリアリティが持てない現実に疲れて自分探しのハテに騙されちゃったの!悪くないの!みたいな諸々)言説がトルネードしてたと思うのですけど、そのへん、自分探し言説とどーいう位置関係にあるのかとかとか。「ジブンがないとオウムとかに騙されちゃう>< ジブンをしっかりもたなくちゃ!」ちゅー斜め上方向も稀によくありげな悪寒もしますが。
粗雑なやり方でオウム信者を自分探しな人判定しちゃうと色々マズ過ぎるので(いまだ現在進行形ではあるし)、どう扱うのかかなり根性入れてかからなあかん話ではあるんでめんどくさいというか、説明の枝葉が重くなりすぎて構成的にバランス悪くなりげではあるんで、本気でやるなら1章まるっとくらいはかかる話だし、したら新書でおさまんねー言われたらそれまでですが。