仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

「an・an」のスイーツ(笑)化 byオカヂマカオリ@サイゾー(周回遅れ)

おしゃれan・an女がイタい!! “保守化”への逆行を徹底分析 - 日刊サイゾー
署名は「オカヂマカオリ」で。

 「an・an」(マガジンハウス)は、1970年に世界的ファッション誌「ELLE」の日本版として創刊。ファッションと旅行の2本立て企画で、まだまだ保守的だった女性たちに「(男がいなくても)おしゃれをして外に出かけよう」と提案した。翌年創刊した「non-no」(集英社)と共に「アンノン族」という流行を生んだほどのショックを世間に与え、創刊当時は黒川紀章横尾忠則といった本物の文化人がメッセージを寄せるなど、最先端を行く媒体でもあった。

このへんはさすがに生まれたてホヤホヤなので記憶にナシ。
あー、そいえば吉本隆明コム・デ・ギャルソン着てアンアンに出て、はにゃー雄高と泥仕合になってエライことになったとかあったあった。
吉本隆明 - Wikipedia
1984年のことですな。リアルタイムでは田舎の中学生ですんでよーわかっとらんかったですが、大学入ってみると「昔そういう大事件があってのぅ」となんか語り継がれてた記憶。
当時の隆明の立ち位置に相当するようなヒトって今だと相当難しいですが。てかこのへん、文化的権威&敷居ちゅーもんのあり方そのものがえっらい変動してるんだなー...
適当にニューアカ以降から引っ張ってくるとして、浅田柄谷宮台永野東ほか諸々がなんかの媒体に出ることで、それが文化的な事件と受け止められる可能性ってもうないんじゃないかと。さらに、本田透がCanCam登板して自己批判(CanCam的にどういう記事になるのかまるで想像つかないけど)したら、そりゃ非モテ界隈は大騒ぎになるかもだけれど、非モテ外が関心もつとは思えない。
それに、今だと合算で60万部級でもCanCamて、ああいう服が好きな子と一部女性誌スキーしか読まないし関心もたないじゃないですか。昔のアンアンとかはもそっと興味を惹起しうるレンジが広かったような気がする。雑誌が「セグメント化された読者層」に閉じこもっていなかったというか。
とか色々再確認しつつ続き。

「まだ当分結婚しないつもりの女の4つの楽しみ」や「20代で有名人になる方法」(共に87年)といった特集が誌面を飾り、恋愛企画でも「私好みの男(あなた)にしたい」(83年)と、あくまでもクールな視線を貫いた「an・an」は、読むだけでカッコ良かったのである。

このへんは微妙に...覚えてる。
「an・an」だけじゃなくて、「MORE」とか女性総合誌?もわりとフェミっぽい...というよりリブっぽいことを色々口走ってたような気がします。うるおぼえ
それが90年代のどこかへんで流れが変わり...って、どこでどう変わったのかどっかで検証してにゃいかなー。
CREA」とかも昔(バブル期)は小生意気雑誌路線でしたが、やっぱり急カーブで方向転換してたと思うので、社会の変化の指標としてとったほうが便利なのは確定的に明らか。
んで今世紀。

そんな固定観念だけが自縛霊のように残り、リアル読者との乖離も進み、気付くと同誌はユルいオピニオン誌に転落、販売部数も創刊直後の60万部から26万部にダウン(日本雑誌協会調べ)。
(略)
バックナンバーを調べると、01年頃からファッションに混じって「恋する遺伝子」「勝負する女」といった「自分磨き」系特集が目立つようになってきた。 03年にはついに「男にウケる女」特集が。“愛されるためにはどうしたらいいか?”で全ページが構成されている「CanCam」の台頭とも、ちょうど符合する。

全面降伏と。
.......あれ。性交特集はいつ頃からだっけ。
うわさのananセックスとくしゅう(追記あり) - Mellow My Mind
ウホ。いい総括。とりあえず89年が初登場。で、年1ペースくらいでやってるらしい。
90年代初頭の誌面について紹介されてるんですが、昔は岡崎京子とか連載して、ちょとコジャレ感あったんですよね。

で、元のサイゾー記事の続き。

07年発行の50号のうち、なんと22号が「オンナの品格」などの自己啓発系企画で、9号が恋愛・結婚企画だったところを見ると、陰ではモテたくてモテたくてのたうち回っているようなのだが……。

死して屍拾う者なし。
そして元記事へのぶくまコメに貴重な証言が。
はてなブックマーク - おしゃれan・an女がイタい!! “保守化”への逆行を徹底分析 : 日刊サイゾー

# 2008年02月27日 nogamin magazine 90年代初頭のティラミス云々とか半ばからの自己啓発あたりですでにやばかったのかも

あー...自己啓発路線、やばげでしたなそういえば。

ただまあ、もともとのコンセプトからしても、自己啓発系とは非常に相性がよいような。
「男や恋愛に依存しないカッコイイあたくし」も「ゆるふわ愛されガール」も、さして変わらんというかなんというか。
.......なんかあたくしカコイイ文脈で「男女間の対等な関係」に関する言い回しがあったような.....「男と女のいい関係」だ!!!!
どこで言ってたかなぁ...「クロワッサン」へんのもうちょい年齢高めオピニオン志向雑誌から発して?結構広範囲で使われてたような気もしますが。今じゃすっかりクリーシェとなって廃れ、男女共同参画社会うんたらみたいな行政のイベントとかで細々と使われている模様です。うへあ感が募りますの。

それにしても大昔の尖った方向やっていた女性誌編集者達はどこへ行ってしまったんだろう...なんか伊豆へんの風光明媚なところで畑とかやってそうな妄想。海外脱出組も多そうですな。