仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

Second Lifeでの著作権保護が弱すぎるのと、サポートがあわわ過ぎる件。

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SL内トラブルに対応する、リンデンの対応があまりにもアレだというお話。
普通のMMOなりネトゲだと、差別系(特に人種系)やら卑語系のスパムとかはGM飛んで来て「何故ここに転送されたかおわかりになりますでしょうか。」*1対応だと思うんですが...というか、北米はこのへんかなりナーバスぽいよなーと思っていたのだけれど、さすがSLは格が違った。西海岸。FFXIの場合、GMコールして待たされるのはデフォですが、「返事が返ってこない」というのはありえないからなー...というかよっぽどひどい運営のぞいたら、MMORPGやネトゲ一般だとないんじゃないかと思います。ちゃうの?
とりあえず個別ユーザーの発言をカットするようなコマンドはないんだろうか。謎い。発言をカットしても、テロやらヘンな身振りでうろちょろとか出来てしまうのもあるか。「その人がいること」そのものはユーザー対ユーザーではどうしようもなくて、島オーナーか島オーナーから権限もらってる人なら自分の島から追い出せる、くらいだろうし。土地を借りて家建ててる場合はI ban theeできるのかな?

みんなより少しだけ長くワールドで暮らして、SLの知名度が上がり、規模が大きくなり、経済が発達してくるにつれて、SLのある部分の質が低下してきていることに気づいていました。Abuse Report(嫌がらせの報告)をしても応答がない。SIMの不具合によっておきた事故を補償しない。現実のお金を払って遊び、暮らし、ビジネスを行うに見合っただけの安定した基盤が感じられない。

運営に対する信頼がなくなったというのはもうどうしようもない。ただのMMORPG、ただのアバターゲーよりも深い関与をユーザーにしてもらわないと存立しえないメタバースとして致命傷。
MMORPGなら狩り場botまみれだろうが、GMがゼニー複製しまくって経済崩壊させて逮捕くらって初犯では異例の最長の執行猶予をくらおうが、アイテム課金いきなり導入したりしても、それでも「遊びだし」「仲間がいるし」で続きますけれどNE!

で、「つくる人」でパクられトラブル続出でお困り中の方。
HAPPY DISPATCH
本日現在の状況...ていまいちよーわかってないのですが、SL最大級のアイテム販売サイトというかモールサイト?らすいslxの方では相手方のアイテム取り下げ、アカウントバンという対処を速攻とってもらって、リンデンの対応待ちというところの模様です。
[] by HAPPY DISPATCH(この件についてのスタンス)
[Piracy] by HAPPY DISPATCH(コピられてる状況)
[D.M.C.A] by HAPPY DISPATCH(リンデンの対応)
[slxでのd.m.c.aその後] by HAPPY DISPATCH(slxの対応及びリンデンのその後)

とりあえずリンデンの著作権トラブル対応としては、

・日本法人では対応できない(本社に英語で交渉しないとダメ。普通にSL内で英語会話できる人でも法務用語わかるのか? つーか法律違うわけだし...というわけで、なんのための日本法人か意味がわかりませんが)
DMCAに則って訴訟するつもりなんだったら対応するヨ。とりあえず証拠揃えて書類送ってくれたら相手のアイテムは差止めすっから
・リアル裁判頑張ってネ^^ 裁判所はサンフランシスコだお!

という感じの模様。

DMCA: Digital Millennium Copyright Act | Second Life(リンデンのDMCAがらみ問題対応マニュアル)

3DCGにセンスある個人、あるいはSOHOレベルくらいのグループでは、法務コストが全然ペイできませんよ!
つーか、相手がどこの国の人間かもわからんのに、アメリカで裁判するの? それどーなるの?
という以前に、リンデンに出す証拠探しやら書類書きの段階で一件につき数時間はもってかれるわけで、で、コピーするヤツはイナゴのようにわらわら...
そんなところで長い時間かけて、他のユーザーに売れるレベルのアイテム作るのはなー...
勇気と勢いがたっぷり必要ですなー...
今はいいんですよ。SL以外に、家建てて島設計してUCC売買できるメタバースサービスってないですから。
でも、MySpaceもmixiSNSとしては後発だったんですよね。その前に先行していたけど荒れ防止システムが弱かった、鯖が不安定だった...などなどのために客に逃げられて終了したサービスとかっていっぱいあるわけです。その後もドジョウ狙ったけど客ひっぱれなくてそのまま終了したのも山ほどあるけれど。

で、SLの仕様自体にも著作権保護という点でどうも問題が色々あるっぽいんだけれど、なにがなんだかよくわからない...テクスチャとオブジェクト、アニメーションの管理が別々で、パーミッションも別々になってる?あたりから、なにかが紛糾しているのか?
「いまだダウンロードすらしてない人」が拝見した範囲では、著作権のありかを確定しやすい仕様では全然ない模様です。ダメじゃん。
つかリンデン、この仕様でこの対応だとユーザーから集団訴訟くらうんじゃね?というか、まだくらってないのが軽く驚きではある。ヤツらは個別に弁護士立てて訴訟やってるんだろうか...所詮捨てアカくさいコピー屋相手に。
SL内でユーザーのデモとかテロとかあるとかいう話も聞いた気がしますが、このへん絡んでるのかどうなのか。どっちかつーとSLから自由が失われつつある!方向だったような気がするけれど。

で、びっくりしたのが上記菅原blogへのコメント。Blogger: ユーザーのプロフィール: 安藤さん。

主旨としては、
・自分はCGMな会社にいる
・多少の揉めごとに簡単に介入すると、コミュニティが壊れてしまうのでユーザー同士で解決が基本

そして

また、「デザイナー、クリエイター、ビルダーの権利を誰が守るのか」と言えば、リンデン以前に法律が守ってくれるはずです。逆に、法律で守れないものは、リンデンも守れないでしょう。

いやだからサー、法律で守ってもらうためのコストって凄いんですってば。それをユーザーに丸投げして人ついてくると思ってるのかヴォケガという話だと思ったんですが、違うのかなあ? というか、菅原さんといえばUO黎明期からこのへんのカルマ積んでる方なわけで、「全然こういうのやったことなくて、SLに昨日今日参入してびっくりしてる人」では全然ない。UOからPEからなにららかにやらいろんなこの系のサービスに実際触れた経験の上で、リンデンの運営クソすぎるという話なわけですからーみたいな。

ていうか、著作権トラブルについては、普通ならslxの対応取るところですよ。目視でデータ比較すればわかることだし。というか、そのへんの権利関係を簡単に確定できるシステム入れておくべきだけど。そのへんちゃんと考えてなくて、システム的に恐らく入ってないんだと思うけれど。
というかYouTubeだってそうでしょ。「クレームついて侵害が確認できたら即消す(確認する人手はかかるけどそのコストは運営が飲む)」ルールにしたから、ただの著作権侵害動画うぷしまくりサイトにとどまらないビジネスの可能性が出てきたわけで、「うちは判断できませんので訴訟頑張ってください^^」だったらハリウッドからなにからコンテンツホルダー総がかりで潰されてますよ。

そもそもいちいちユーザー同士で訴訟させてたら、イメージダウン必須で本体がヤバくなる。あそこで訴訟起きてるって報道がばかすか流れるネットコミュニティに誰が新規に参加するのかと。mixiだってこれ以上簡単に炎上させまいと公開設定の付け方変更したり、呼び掛けページ作ったり必死。て、ユーザーは常にナナメ上をいくんで、短期的なタームで効いているかどうかはびみょーだけど。
そのへんがちゃんとしてる類似サービスが出たらそっちにどかっと人流れるし、SLがゴーストタウン化したら、そこで今まで数百時間、ヘタすると4桁の時間使ってものづくりにいそしんできたユーザーさん号泣だし。せめて作ったデータと互換性があるタイトルが出ていて移住できればいいけれど......そのままってことはやっぱりない予感。そのへん、「遊び」であるMMORPGなら、「金払う→払った分だけ自己充足的に楽しむ」で契約してるわけだし、仕方ないと思うけれど、リアルドルとの交換保証していて、中でビジネスできますよ、頑張ってものづくりとかしたら儲かるかもしれませんよ、をウリにして時間投資を促すSecond Lifeでそれやるの?
まあこのへんは、リンデン本体というより電通煽りのバイアスの問題ちゅー気もしますが。

つーか、菅原さんがサポートのタコっぷりの例として挙げていた人種差別スパムを放置するのって、国内では2ちゃんねるくらいのもんだと思ったけれど(2ちゃんねるですら、連投でそんなことしたらアク禁くらうか)、どちらのサイトを運営されているんですか?^^ 使い始めてからそんなサービスだとわかるとリソースムダいから行きたくないし、友達に聞かれたら「あそこはムリ。」(半笑)と言いたいので是非教えてください^^ と、激しく思いました。

ま、とりあえず、Web2.0とかCGMとか口当たり良く運営コストを切り下げようとするタイプの企業は、企業の社会的責任ちゅーものを舐めすぎだろうという毎度の〆。早く大人になってください(はぁと) あと、なぜ諸説あるけど暫定最初のSNSサイト「シックス・ディグリー・コム」は先行しまくってたのに死亡したのか(管理がダメすぎてスパム防御もロクにできなかったからくさい)、なぜハビタットは蒸発したのか(西海岸思想すぎたから。匿名性高い&参入制限ナシでユーザーの自治に丸投げしてしまうと、多くの人がそこに住まうことに耐えられないよーなモノにならざるをえない)、なぜUOはいまだに生き残っているのか(そこに「住まう」という実感を醸し出すことができたから...? ここはナゾい。毀誉褒貶あれど時代に合わせて変ることができたから?)、頼むから君ら、屍累々の歴史から学んでクレ...

というわけで来るべきメタバースの条件はこのへんの問題にスマートな解決つけられる仕組みを作ることができ、かつ急激に人口拡大しようがなにしようが持続可能なビジネスモデルを立てられるとこっと...(メモ)
「結局ダウンロードさえしていない人」ではあるのですが、もの凄いことしてるヒトがいっぱいいらっしゃるのは重々承知ではあり、その方達の努力が生かされて、またもっともっと凄いもの作って遊べるように、リンデンには頑張ってサービス業としての自覚を持っていただきたいものじゃありますが。このままだと「シックス・ディグリー・コム」ルートだよな...技術はあった。優れたビジョンもあった。だがそれを現実化した時に何が起こるか予測できなかった上に、起きてしまった現実に対応することもできなかった、みたいな。

ところでこれ、個人じゃなくて法人がコピーばらまかれたり、コピーオブジェクトの上に差別的な表現べたべた張ったハラスメントコンテンツ配布したり、誹謗中傷繰り返されたら電通どうするんですかね?(リンデンは放置だと思う...そこでいきなり態度変えたら西海岸思想終了)

*1:FFXIで問題行動を起こして通称説教部屋に1連行された場合のGMの第一声。