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東京地裁が、ガンホーGM事件に懲役1年・執行猶予4年の判決(周回遅れ)

10/24に判決でてたっぽいです。
ガンホー、元社員の有罪判決にコメントを発表

戸枝被告は、裁判の過程で、発覚当初ガンホーより発表された1,400万円相当ではなく、実際にはその3倍に相当する5,000万円相当の金銭をリアルマネートレード(RMT)によって不正に荒稼ぎしていたことが明らかになっている。しかし、現行法ではRMTそのものを規制した法律がないため、「不正アクセス禁止法違反」で立件したという経緯がある。
 判決は、「懲役1年、執行猶予4年」という執行猶予付きの判決だが、執行猶予期間は、懲役の倍数相当が通例ということを考えると、実刑に次ぐ判決が下されたことになる。だが、今回の裁判はあくまで不正アクセスに罪を限定した判決であり、ゼニーという仮想通貨の無断複製や、幾重もの規約を破ったうえでゼニーをRMT業者に売り渡したことについては罪に問われないままとなっている。

ま、立件したくても法律ないんでどーしょーもないのですが。なにしろ5000万、不正にお金沸かしてガンホーのサービスぐだぐだにさせてるわけですから、実刑つけちゃえよ!と思わないこともないけど初犯だしなぁ...
ガンホーも民事訴訟の方は及び腰の様子。「被害」を立証するのがひじょーにめんどくさい事例とはいえ(例えば具体的にどれくらい顧客減ったとか、戸枝タンのせいだと立証できるようなかたちで提出しないと裁判としてダメな悪寒がする)、ほんとはやらないといけないと思うんですけどね。RMT業者は当然沈黙、プレイヤーも共同して民事訴訟までは出来ないだろうしなぁ。株主が不正行為した元社員訴えて金とるっていうのも日本であんま例がないような。
4年執行猶予あるなら、そのうち禁錮以上の刑になにか引っかかってくんないかなぁと思わないことはないけれど、ありがち軽犯罪(結果として大変なことにもなりうるので全然軽くないですが)酒気帯び運転は1年以下の懲役または30万円以下の罰金らすいですが。

執行猶予 〜 社会内での更生

なお、執行猶予は1年〜5年と法律上きまっています。そこで、懲役3年執行猶予5年、という組み合わせが法律上の最大限の場合といえます。
実際には、宣告された懲役刑の倍の年数程度が執行猶予期間になることが多いです。懲役1年なら執行猶予を2年付けるとかです。ただ、犯罪の態様や被告人の生活環境などによっては、懲役1年執行猶予4年というのがあったりもします。これは裁判所としては執行猶予を付けるかどうかを最後の最後まで決めかねていた場合でしょう。

あ、やっぱり執行猶予としてはかなり重めの判断、ということになるようです。これだと酒気帯びでもドナドナされる可能性それなり以上にあるのかしら...飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。