ふと思い出したんですが、21世紀『ロウフィールド館の惨劇』てどんなのになるんだろう。
- 作者: ルース・レンデル,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1984/06
- メディア: 文庫
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ルース・レンデルのぶっちぎり傑作です。推理小説...ではなくサスペンス枠なんだけど、結末は冒頭でいきなりぶちまけられてるし、なんだろうなぁ...個人的にはメディア批評小説として読んでいる気持ち。
失読症であることをどーにかこーにかパッシングし続けるお手伝いさんユーニス+よくわからないアレなヒトvs.高等教育ばりばり、メディア・リテラシ高い上めの中産階級ロウフィールド館の人々、という設定で、紆余曲折して(ユーニス視点ならば乗り越え困難なイベント頻発しすぎ。ストレスたまりすぎ。ロウフィールド館の主人家族的には、「新しいお手伝いさん、よく働いてくれるけれどなんかきもくね?」程度。)まあ最後は大惨劇になるわけなのですが、明らかにロウフィールド館の人々には罪というものはないものの、「字が読めない」という一点で、もう絶望的に文字が担う共同性から排除されてるユーニス気の毒な気もしないでもない。酷薄かつ動物的というかなにかこう、人間ぽくないキャラなので、そんなに同情しやすい話でもないですが。
メディア・ディバイドが根本的な背景として設定されているのですが、特に最後の一節で、ユーニスにとって「文字が読めない」ことがどれだけ致命的な秘密であり恥であり罪であったのか強調されています。
まあでも、デジタル・ディバイドだとそこまでいかないか…パソ携帯使えない、ということと、文字読めないってことの重さって全然違うし。
- ネット陰謀論者vs.モヒカン
………延々煽りあいやらコメトラバ閉じやらはてブ上論争ばかりで惨劇とかにならない気がする。
=8/31追記=
blogまわりの行動みていると、書く需要>>>読む需要だったりするんじゃないかという話
■(猫蛙さん。曰く「ブログ=グーグル先生に読ませるもの」)
■Rauru Blog » Blog Archive » 書き手は多く、読み手は少ない(参照先。ドイツでの統計調査をイギリスのタブロイド紙から引用されてる模様。意味ワカラナイなこの情報の経路)
というわけで
- 辺境ブロガーvs.αブロガー
.....だめだ。αなヒトへの粘着とかはコノ社会ではもはや常態というかなんというかなので、ただのストーカー物にしかならない悪寒。ユーニスのもの凄く同情不能なせつなさは持ち得ないのでやっぱムリ。
- 携帯なヒトvs.モヒカン
少しいけそうな気がしてきた。