仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

(主に)音楽著作権保護と価値闘争

Magi's View:フリーソフトウェアを陥れる罠 (1/2) - ITmedia エンタープライズ

ブラウン氏は「デジタル著作権管理(digital rights management)」という語句を次のように分析する。

「権利(rights)」とは、権利章典(Bill of Rights)が示しているとおりのもの??誰もに利益を与える、奪うことのできないもの??である。DRM技術を利用した製品のユーザーに対して、あなた方は製品の権利を管理しているのだ、と思わせることで、ユーザーを満足感を与え、それは素晴らしいことなのだと伝えているのだ。実際、米国映画協会(Motion Picture Association of America、MPAA)や全米レコード協会(Recording Industry Association of America、RIAA)の人に話せば、まったくそのとおりだ、と答えてくれるだろう。連中はまるで、DRMによって消費者は自分たちの権利を理解できるかのように語っている。しかし、実際には、DRMが消費者から権利を奪っているのである。

 「管理(management)」という語は、DRMテクノロジーに対し、「ユーザーはDRMのおかげで自分たちの権利を保持でき、その内容を知ることができる」という考えを生み出している、とブラウン氏は語る。「しかし、ユーザーは次のように主張すべきなのだ。DRMは自分たちに制限事項を理解させるためのものであるにもかかわらず、連中は自らの利害とユーザーの権利とを混同させようとしているのだ、と。連中は、制限を受けることが消費者の利益になる、とわれわれに信じこませようとしている」

というわけで、

例えば、「信頼できるコンピューティング」に対しては「信頼のおけないコンピューティング(treacherous computing)」を提案している。元の語句と響きが似ているだけでなく、ユーモアを効かせてポイントを強烈に印象づけている点が見事だ。

 同様に、「デジタル著作権管理」については、「デジタル諸制限管理(digital restrictions management)」または「デジタル諸制限マルウェア(digital restrictions malware)」で置き換えることを提言している。

(2ページ目)
と、おちょくりつつ違う言葉を提案している模様。んが、

さらに重要なのは、レイコフ教授が急進派と呼ぶ典型的なFSF支持者の多くは、言葉を操作するという考え方を毛嫌いしていることだ。
(中略)
リチャード(ストールマン氏)がすぐに、マーケットでの利益追求を思わせる言葉を少しでも用いることに対して極度の警戒心を示した。人々に対して誠実でありかたいと望んでいるからだ、と彼は言う。

「広報」とかにもなんつーか、ヒト騙そうしてるんちゃうかーみたいな反応ってありがちだしなぁ...

「誤った用語の使い方をしている人々に自分の意見を述べ、理解してもらうのが非常に難しいのは、その本人の使っている言葉のすべてが自らの信念に反したものだからだ」

エスノっぽさを妙に感じたお話。
道は遠そう、つーかなによりも倫理縛りがキツい気がしますがガンバレ。