仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

仮想空間とanother meとネットコミュニティとゲーム。

ネトゲ研究日誌:戻れない時代 - livedoor Blog(ブログ)

直接の関係はないのですが、上記エントリを拝見してて思ったこと。
はてな始めて以来、MMORPGについてプレイヤーなり開発なりおそらくライターさんなりの立場からいろいろ考えてらっしゃる方のエントリやらコメントやら拝見してきたわけなんですが、なんかこう、MMORPGをプレイするという経験なり、MMORPGという空間にはいろいろ複雑にレイヤーがあって、そのへん整理しきれてないような気がぼんやりとしてみたり。
いくつか思いつくままに書き出してみると、

  • 仮想空間(VR)
    VRというと、こうゴーグルかぶってグローブしてぽん。とか、もちょっと映画的に言えば脊髄になんかプラグ入っててなんかぶっさしてぽん、というイメージがあるんですが、たとえPS2でキーボードとテレビでやってても、自律したルールを持つ物理的には存在しないナニカをいじくっているというのは変わりないわけで。VRの定義がまた難しくて自分はよくわかってないんですが。定義としては、没入感と...あともうひとつなんだっけ。忘れた。
  • 自己のぶれ
    関連薄い例ですが、ネットゲーマー用SNSの名前が「Anothe me for gamers」だと言うのに非常に違和感があったりしたのです。タークル風味というか。もちろん、プレイしている時と会社で仕事している時の自分というのは明らかにズレている*1わけですが、そのズレは取り立てて問題ではないというかなんというか。タークルの場合は、なんだかんだで自己を確立がどーたら神話が強い自我心理学アメリカで、んで、90年代初頭ですからポモとかはやってて、というバックグラウンドがあってああいう視点になっているわけなんですが、今世紀に入って「ネトゲでもう一人のワタシ(ミャハ☆)」はないだろうよと。これはキャラクターとプレイヤーの関係がどう設定されているかっていうところでゲーム性につながっていくような気もしないでもない。
  • ネットコミュニティ
    まあ、MMOの場合、ネットコミュニティとしての機能が強いわけで。記録のため、わりとまじめにプレイ日記つけてみたのですが、LSの人と遊んでいる、という場面が非常に多い。れべらーげが好かんというのもありますが。
  • ゲーム性
    ゲームなんでこう、「ゲームとしてのおもしろさ」がどうしても入ってくる。んで、これは、他のプレイヤーがどう「プレイする自分」に立ち現れてくるか(明確な「敵」か、「味方」か、限られたリソースを争う「ライバル」か)に関わってくる、と。

まるでまとまってませんがとりあえず思いついたこと、というわけで。

それにしても、最初に商業MMOとして成功したのはUOなわけですが、あれはやっぱりどう考えても異様なタイトルで、恒久世界性を強調するとか(VR的発想...といえなくもなく)、中世RPが入るとか、ゲーム内経済やら、なんというかてんこもりすぎで、ハビタット型の仮想空間をプラットフォームにしたネットコミュニティと、RPGというゲームがごたまぜになっているUOがしょっぱなに来なければ、人がMMOに見出そうとするものはだいぶ違っていたような気がします。普通にコンピュータRPGをオンライン化するなら、恒久世界なんかは要らない。むしろ快適なゲーム性を確保する上では邪魔になる。そのあたり、ギャリ公様にはとっとと「タブラ・ラサ」を完成させてケジメをつけて欲しいですが。

現状のMMOに過不足感じるプレイヤーの中には、「Second Life」のようなゲーム性を捨てたハビタット型仮想コミュニティの方がほんとは良い方がそれなりにいらっしゃるのかもしれません(つーてもSLはプレイしてないんで具体的にはわからないですが)。

*1:具体的には、普通のチャットとかだとネットを始めた次期からしゃべり口調が変わっていない(→実年齢とズレている)、あとFFXIだとさらにそこから子供っぽくなってる...最初のキャラが樽だったからだという気が濃厚にしないでもないですが。