仕事用のめもとか。

メディア等気になることを適当に。

9.11選挙vs.ぶろが。総括。

という話を月曜にちょいやったりしたのですが、今頃になってコアなエントリー見つけてどうしましょう。あひゃ。

404 Not Found
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200510191910.html
おそらく国内政治関連のblogではかなり大手な気がするところ。というか大手なんでしょう。こんなにコメついてるblogってわたし他に見てません。まあ場の雰囲気とかネタの性質とかもありげですが。

8月8日の郵政解散後のアクセスは約38,000~40,000/日で安定しているが、選挙戦が終わった9月11日の週が一気に46,290/日まで増えている。選挙後一月経った現在アクセスは36,556/日に戻っている。この流れだけ見ていると、投票日直後のアクセス数増加にはなんらかの一時的要因が有ったと考えられるが、選挙戦中のアクセス数は選挙後一ヶ月現在のアクセス数と比較しても極端な変化は見て取れない。

一方、RSSフィードへのアクセス数は郵政解散時は12,990/日だったものが徐々に増えていき最大17,504/日になった。選挙後ちょっと減ってはいるもののRSSフィードのアクセス数は波の荒いIndexへのアクセス数と違って基本的に蓄積されていくようだ。従い選挙をきっかけに固定読者を増やしたという点で、このblogは選挙の影響を受けていたと思われる。

ちなみに自分も選挙がきっかけでIrregular Expression様知った気がします。どっかのはてなのエントリーから見に行った記憶。
リファラ別の統計がおいしい。2chから来てるやつとヤフー掲示板から来てるやつと、グーグルから来ているやつで動きが違うんじゃないかというデータが素敵。

また、2ちゃんねる経由のアクセスは解散直後に激増してその後減ってまた投票日に向けて増えて投票日後に減っている(6900→1806→2270→1932)が、Yahoo掲示板経由のアクセスは徐々に増加し選挙戦終盤に最も増えて投票日後に激減している(837→2328→3676→1235)。この事から2ちゃんねるは話題の瞬発力に優れ情報の即時伝播に威力を持っており、Yahoo掲示板は速報性はあまり無いが持続的な議論がなされているのではないかと思う。尚、2ちゃんねる・Yahoo掲示板共に投票日後は経由アクセスは減少している点からネット掲示板における投票前の議論に当blogのエントリーが何らかの形で使われていたと言えるだろう。

一方で検索エンジン(google・Yahoo)経由のアクセス数は解散から選挙戦への流れでは余り影響を受けず、投票日直後に一時的に激増している。恐らく選挙に関して検索エンジンを利用して広くWEBから情報収集しようとする人は、投票前の情報収集より投票結果の情報収集の方が多いと推測できる。

おもしろいですね。2chにもともと生息してる人、ヤフー掲示板に生息している人でだいぶ属性というか指向性違いそうですが、まあそのへんはとりあえずヘビーユーザー&一定議論スキーorネットにより濃いかたちで関わっている人であろうということで、ライトユーザーの予感がする、話題になってることをグーグルにぶっこんで見に来る人とは動きが違う。選挙前に調べようよみんな。

どっから来た人がその後RSSリーダーに登録して定着したかがわかるとさらにおもしろそうですが。そこまでは無理か。

Bing
上記から参照されている毎日インタラクティブでの総括。
メンツは以下。履歴はだいぶ略。米韓は大統領選に凄い影響あったけど、やっぱり日本のブログは「日記」だし〜という流れ。どうでもいいけどひろゆきってまだ28歳だったのね...で、この人は影響ナシ発言。

橋本岳衆議院議員
1974年生まれ、31歳。慶應SFC出身。http://www.ga9.jp/
・今川拓郎総務省総合通信基盤局企画官
1966年生まれ。
西村博之 ウェブ管理者
1976年生まれ、28歳。巨大なインターネット匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」の管理者、及び地域情報系掲示板「まちBBS」の開設者。
佐々木俊尚 ジャーナリスト
1961年生まれ、43歳。http://www.pressa.jp
・荒野高志インテック・ネットコア専務取締役CTO
1962年生まれ。86年、東京大学理学系研究科情報科学専攻修士課程修了後、日本電信電話(現NTT)入社。OCNの立ち上げ時よりネットワーク設計、構築、運用を担当。http://www.inetcore.com/
・司会 清宮克良毎日新聞政治部デスク
1983年毎日新聞入社。

なんかこう、情報通信白書風に300万人がblogやってるけどそのうち月1以上更新してるのが90万みたいな大づかみな話で話が回っている印象。
「blog界平均値」で語ってたらそれは「3ケタナンバーの県道だか国道だかよーわからんどいなかドライブインなみにラーメン延びてる日記」(なにせ200万は放置プレイblogなわけで)が圧倒多数なわけですが、いわゆる一つのアルファブロガーやらなにやら、明らかに濃淡がある。Irregular Expression様のとこだと、一週間で9万4000アクセスあった記事もあるわけです。

これってどういう数字かというと。

■(2004年のだけど主要雑誌の発行部数)
http://www.j-magazine.or.jp/FIPP/FIPPJ/F/busuuA.htm

雑誌名 発行元とか。 部数(ABC協会データか?正確表示。)
諸君! 文藝春秋 83,375
新潮45 新潮社 44,454
正論 発行:産経新聞社 発売:扶桑社 94,371
中央公論 中央公論新社 43,166

こんな感じ。

で、RSSリーダー登録までいけば、blogは自分の志向で選んで読んでるメディアなわけで、テレビ新聞なんかのマスメディアとは異なる、「親密なメディア」になっちゃうわけで、それはインパクトという意味ではかなり濃いものを読み手に与えうる可能性がそれなりにあるんじゃないかなぁ...むしろ雑誌とわざわざカネ出して買うリピーターの関係に近い感じ。

親密であるということは、具体的な行動にも影響与える可能性もより強く出てくるわけで、マスメディアで大騒ぎしてる...けど政治の話は同僚とかクラスメートとはしないよネーだったのが、「こんなおもしろいブログ見つけたよ、マスメディアではこんな風に言ってるけどこうなんだって」みたいな感じでネタになることだってありえると思うのです。

そのへんの情報のフロー全体まで見る調査やんないと、影響が出てるかどうか、blogは結局日本語圏でどういうメディアなのか、どうメディアと日本語圏のみなさまの関係がどう変わってきているのか(あるいは変わってないのか)っていうのは評価できないんではないかと。
遠藤先生やってくださらないかなぁ...